アイデア術

失敗しない!ブレインストーミングの正しい進め方と7つのフレームワーク

投稿日:2016-08-17 更新日:

ブレインストーミング

新しいアイデアを考える時の会議手法に、ブレインストーミングがあります。ですが、「やってみたけど効果がなかったなぁ・・・」と感じたことはありませんか?

もしも効果がなかったのなら、ブレストが正しくできていなかったのかもしれません。

この記事では、ブレストで効果的な結果を出すために、次の3つについて解説します。

  • ブレストの基本的な4つのルール
  • ブレストを正しく進める3つのポイント
  • アイデアの発想と整理を助ける7つのフレームワーク

ブレストを正しく進めて、効果のある会議にするために役立ててください。

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ブレインストーミング とは

日本では、通称「ブレスト」と呼ばれることも多いブレインストーミング(Brain Storming:BS法)は、その名のとおり、他人同士の頭脳(Brain)を嵐(Storm)のようにかき混ぜるようなイメージのアイデア発想法です。

集団でアイデアを出し合うことで、一人では考えつかない発想を組み合わせて、斬新なアイデアが生まれることを期待した会議手法です。

問題解決の場面でも使われます。

このブレインストーミングは、アメリカの広告代理店BBDO社で副社長をしていた、アレックス・F・オズボーン氏によって1938年に考案されました。

オズボーン氏はブレインストーミングの他にも、オズボーンのチェックリストなど、いくつものアイデア発想法を考案した人物として有名です。

このブレストを正しく進めるためには、「4つのルール」と「3つのポイント」を守る必要があります。

まずは、基本的な4つのルールについて確認してください。

ブレインストーミングの基本的な4つのルール

ブレスト4つのルール

ブレストの基本的な4つのルールは、次のとおりです。

  1. 批判しない
  2. 自由に発言する
  3. 質よりも量を重視する
  4. アイデア同士を結合する

このルールを守らないと、新しいアイデアが生まれることが難しくなります。ですので、事前にメンバー間でルールを共有しておくことが大切です。

ルール1. 批判しない

ブレストを正しく行うためには、新しく出たアイデアはその場で判断しないようにします。

判断や批判をしてしまうと、自由な発想の妨げになってしまうからです。特に立場の高い人が批判してしまうと、メンバーが萎縮したり、やる気を阻害する原因になります。

たとえ「それは予算的に無理だろう」というアイデアだったとしても、「予算をクリアするためには何をすれば可能か」という、ポジティブな面からアイデアを広げるようにします。

ルール2. 自由に発言する

たとえ「こんなことは当たり前かな?」というアイデアでも、自由に発言することを促します。

どんなに些細なアイデアでも、新しいアイデアのきっかけになることがあります。しかめっ面で会議をするのではなく、笑い合えるような、自由に発言できるゆるい環境づくりが大切です。

ルール3. 質よりも量を重視する

「もっといいアイデアがあるはず・・・」と、悩んで黙っているよりも、できるだけ多くのアイデアを出すことを心がけます。

たとえどんなにイマイチなアイデアでも、大歓迎のムードをつくる必要があります。大量のアイデアを出し合うことで、新しいアイデアにつなげることを目指します。

ルール4. アイデア同士を結合する

他人のアイデアに便乗して新しいアイデアを加えたり、結合させたりすることでアイデアの質を高めるようにします。

誰がアイデアを出したのかを重視するのではなく、チームとしてアイデアをつくっていくことを心がけます。

他人のアイデアに便乗する時に気をつけたいのは、「そうじゃなくて・・・」と、批判してからアイデアを追加しないことです。出たアイデアを否定するような言い方をすれば、みんながアイデアを出しにくい空気が漂ってしまうからですね。

では次に、ブレストを正しく進める3つのポイントを確認してください。

ブレインストーミングを正しく進める3つのポイント

ブレスト3つのポイント

ブレインストーミングを正しく進行するためには、次の3つのポイントがあります。

  1. 適正なメンバーを選ぶ
  2. 目的を明確にする
  3. 制限時間を設ける

ポイント1. 適正なメンバーを選ぶ

できるだけいろいろなアイデアを出すためには、考え方の違うメンバーであることが望ましいです。そのためには、年齢・性別・経験がそれぞれ違うタイプで、3〜10人程度で行うのが最適な人数だとされています。

メンバーが発言を萎縮しないためには、上役は参加しない方が良い傾向があります。

ポイント2. 目的を明確にする

ブレストを行う前に、何について会議をするのか目的を明確にしておきます。

ブレストでは、アイデアの質よりも量を求めます。ですが、目的を明確にしていないと、ただ意見を出し合うだけで、方向性を見失ったアイデアが出てしまう危険があります。

ポイント3. 制限時間を設ける

新しい発想を生み出すためには、アイデアを出し合うことと、まとめることを別々に行うことが重要です。

だらだらした雰囲気でアイデアを出すだけで会議が終わらないように、あらかじめ

  • 「アイデアを量産する時間」
  • 「量産されたアイデアをまとめる時間」

を設定しておきます。

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ブレインストーミングの進め方

ブレインストーミングは、次の7つのステップで進めます。

ブレストの4つルールの確認と、3つのポイントをふまえたうえでブレストを始めます。

  1. 司会進行役か、書記係を設ける
  2. ホワイトボードか、大きめの紙か、たくさんの小さなカードを用意する
  3. アイデアを創出する時間には、たくさんのアイデアを自由に出し合う
  4. 出たアイデアは、書記係がひたすら書いていく
  5. アイデアをまとめる時間には、出たアイデアの中から、似たアイデア同士を近い場所に移動させて、見た目でわかりやすいように整理する
  6. アイデア同士に順序や相関関係がある場合も、わかりやすいように整理する
  7. どのアイデアが重要か、実行可能な順番をつける

アイデアの発想を助ける5つのフレームワーク

アイデアを発想する5つのフレームワーク

ブレインストーミングでは、自由にアイデアを出し合うことが大切です。

とは言え、自由すぎると、逆にアイデアを出しにくいということも起こります。アイデアの発想は、あるルールを設けることで出て来やすくなります。

その際に役立つ、5つのフレームワークをご紹介します。

  1. ブレインライティング
  2. ゴードン法
  3. 希望点列挙法
  4. 欠点列挙法
  5. シックス・ハット法

1. ブレインライティング

ブレインライティングとは、「沈黙のブレインストーミング」と言われている発想法です。

話し合うことが苦手な人が多い場合や、一人が話し続けて進行してしまう場合に行うと、普通のブレインストーミングを行うよりも、多くのアイデアを生み出せることがあります。

基本的には、「6・3・5法」と呼ばれるルールに従って行います。

6・3・5法

  • 参加者は6人
  • 1ラウンドで3つのアイデアを考える
  • 1ラウンドは5分で行う

ブレインライティングのやり方

  1. メンバーを6人集めて、3×6マスのシートを1つ用意する
  2. それぞれの人がテーマについて、5分で3つのアイデアを書き込む
  3. 書いたシートを隣の人に回して、6人全員がアイデアを書く
  4. 書き終わったら、各メンバーが良いと思ったアイデアを2、3コ選んで全員で検討する

2. ゴードン法

ゴードン法とは、リーダー以外はテーマを知らない状態で、アイデアを出し合うブレインストーミングです。

アメリカのアーサー・D・リトル社のウィリアム・ゴードン氏が、新製品開発のためにブレインストーミングをヒントにして考案されました。

通常のブレインストーミングでは、自由な発想でアイデアを出し合うといっても、全員がテーマを知っていることで、固定観念にとらわれてしまう恐れがあります。

例えば、「新しいハサミ」というテーマでブレストを始めた場合、「ハサミ」の特徴に引っ張られたアイデアしか出てこないということが起こります。

ゴードン法では、詳細なテーマを知らせずに、先入観がない状態で自由な発想をしてもらうことが目的です。

ゴードン法のやり方

  1. リーダーがテーマを抽象的なキーワードにして、メンバーに発表する
    例えば、新しい文房具を考えるとしたら、テーマを「楽しい」「便利」などにする
  2. テーマについて、自由にブレインストーミングをする
  3. 本来のテーマ「新しい文房具」を全員に伝えて、再度ブレインストーミングをする

3. 希望点列挙法

希望点列挙法とは、アイデアを出す際に、テーマについて「こうなったらいいな」という希望や願望からアイデアを発想する方法です。 現実や常識から一旦離れて理想を追求することで、自由なアイデアを出します。

列挙された希望点の中から良いものを選んで、実現しそうなアイデアへと整えていきます。

4. 欠点列挙法

欠点列挙法とは、テーマについて、欠点や不満な点などをあげて、解決のためのアイデアを発想する方法です。欠点を探す時は、クレーマーになったつもりで徹底的に粗探しをします。

列挙された欠点の中から重要なものを選んで、改善するためのアイデアを発想していきます。

5. シックス・ハット法

シックス・ハット法

シックス・ハット法とは、6つの異なる視点(客観的・直感的・肯定的・否定的・革新的・俯瞰的)から、テーマについて考えるアイデア発想法です。一度に一つの視点から考えることで、普段の思考のクセを強制的に外し、新しいアイデアの発見をします。

水平思考を提唱したことで有名な、エドワード・デ・ボノ氏によって考案されました。

6つの視点の特徴

  • 客観的:実際の情報データに基づいた事実から、テーマについて考える
  • 直感的:テーマについて感情的な印象を考える
  • 肯定的:ポジティブに考えて、テーマについての良い面を探し出す
  • 否定的:理論的な矛盾点や、失敗しそうな要因について、不安材料やリスクを探し出す
  • 革新的:あらゆる可能性について、自由にアイデアを出す
  • 俯瞰的:話し合いの方法について確認したい時や、結論について考える時に、冷静な視点で見る
シックス・ハット法の詳しいやり方は、「【シックス・ハット法】ひとりでもできる6つの視点でアイデアを出す発想法」の記事で解説しています。

アイデアのまとめ方に使える2つのフレームワーク

アイデアをまとめる2つのフレームワーク

ブレインストーミングで出たいろいろなアイデアは、整理をしてまとめます。

その際に役立つ、2つのフレームワークをご紹介します。

  1. KJ法
  2. セブン・クロス法

1. KJ法

KJ法とは、カードにアイデアを書き出して、分類・整理することでアイデアを生み出す発想法です。ブレインストーミングで得られたアイデアをまとめる時に役立ちます。

1965年に、文化人類学者の川喜田二郎氏によって考案され、川喜田氏のイニシャルから、KJ法の名前がつきました。

KJ法のやり方

  1. テーマに関するアイデアを、小さなカードに書き出して並べる
  2. 似た内容のカードをまとめてグループをつくり、各グループに名前をつける
  3. グループが10コ以上できた場合は、さらに大きなグループとしてまとめて名前をつける
  4. 関連性のあるグループ同士が近くなるように並べ替える
  5. グループ同士の関係性を、線や矢印、記号を使って示す
  6. どのグループが最も重要か、順位をつける

2. セブン・クロス(7×7)法

セブン・クロス法とは、アイデアを7×7マスの計49項目に分類して、重要度を分かりやすくする発想法です。ブレインストーミングの内容を、重要度の高い順番に整理する時に便利な手法です。

アメリカの経営コンサルタント、カール・グレゴリー氏によって考案されました。

セブン・クロス(7×7)法のやり方

  1. ブレインストーミングで出たアイデアを、小さなカードに書き出す
  2. カードを7つのカテゴリーに分類し、重要度の高い順番に左から右へ並べていく
  3. 各カテゴリーの中でも、重要度の高い順番に7つ、上から下へ並べていく

7×7マスの計49項目を整理して、マトリックス状の一覧表にすることで、出てきた意見の全体像をひと目で把握できます。重要な項目ほど左上にあるので、わかりやすいという利点があります。

必ず7×7マスである必要はありませんが、これくらいのアイデアを出すことで、重要な項目が見えてきます。

重苦しい会議を楽しくするアイテム

仲間と一緒

ブレストは楽しい雰囲気で行うことで、自由なアイデアが出やすくなります。とは言え、会議を進行していると、ついつい重苦しい雰囲気になることってありますよね。

そんな時には、会議を楽しくするアイテムを使うことで、自由な発想が出てきやすくなる環境を作ることができます。

公園でも会議ができるホワイトボード

大きなホワイトボードを用意できない場合や、気分を変えて会議を屋外でやりたい場合などは、持ち歩きができる自由度の高いホワイトボードを使うと便利です。

ゲーム感覚でブレストを進めるアイテム(2〜4人)

ブレストに慣れていない場合は、ゲーム感覚でアイデアを出し合うと、良い結果に結びつくことがあります。こちらの「ブレスター」では、カードゲームのような要領で、新しいアイデアの創出を助けてくれます。

ゲーム感覚でブレストを進めるアイテム(4〜20人)

4人以上で会議を行う場合や、初対面の人と交えて行う研修などの場合は、「ASOPICA(アソピカ)」を使うと、楽しくアイスブレイクができて、アイデアの引き出しを増やすことを手伝ってくれます。

まとめ

ブレインストーミングをうまく行うためには、アイデアの発想と整理の時間を分けることが大切です。

出てきた意見はその場でついつい判断してしまいがちですが、ジャッジは後に回して、まずはアイデアを量産することがポイントです。

ぜひ、4つのルールと3つのポイントを意識して、ブレストを進めてみてください。

また、人数を集めて会議ができない場合などは、少人数や一人でもアイデアを創出できるエクスカーション法や水平思考法などがあります。斬新なアイデアを発想するフレームワークとして、いろいろと試してみてください。

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  • この記事を書いた人

高木浩一

心理学と脳科学が好きなWeb集客の専門家。 大企業のマジメな広告デザインから男性を欲情させるアダルティな広告デザインまで、幅広いデザインを経験した元グラフィックデザイナー。心理面をカバーしたマーケティングとデザインの視点をもつ。 個人が個人として好きなことして生きていく時代に向けて「使えるマーケティング」をモットーに情報発信中。

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