アイデア術

やわらか頭をつくるNM法|アイデアは類比(アナロジー)で盗め!

投稿日:2018-06-09 更新日:

やわらか頭をつくるアイデア発想術の NM法

やわらか頭をつくるアイデア思考法にNM法があります。天才的なひらめきが生まれる瞬間の出来事を分解して、理論化したアイデア発想法です。

NM法は、考えるヒントを得るための「着想」と、アイデアを思いつく「発想」を分けて考えて、ステップを踏むことで具体的な解決策を得ようとする発想法です。

商品開発のアイデア、起業のアイデア、デザインのアイデア、ストーリーのアイデア・・・。

もしもあなたがクリエイティブに苦しんでいるのなら、ステップを踏むことで誰でも天才的なひらめきを生み出せるNM法を試してみてください。

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NM法とは?

NM法は、創造工学研究所所長だった中山正和氏が1970年に考案したアイデア発想法です。中山氏のイニシャル(Nakayama Masakazu)をとって、NM法と名付けられました。

考えたいテーマに関して、すでに世の中にある類比の例を探し出し、その特徴から発想する思考法です。類比(アナロジー)を見つけることから、類比技法とも呼ばれます。

類比とは

類比とは、異なる2つ以上の事象の間にある何らか(機能・性質・構造・原理など)の同一性のこと

元々は製品開発に用いる技法として開発されたNM法ですが、ステップがはっきりしていて簡単にできることから、色々なアイデア発想法として応用できます。

類比発想法で生まれたアイデア例

類比で生まれたアイデアは、数多く存在しています。

例えば、マジックテープは「オナモミ」という植物の実がヒントになって生まれました。新幹線の形状は「カモノハシ」をヒントに作られ、扇風機の羽根の形状は「蝶々の羽根」を、レインコートの撥水は「蓮の葉」を、レーダーは「コウモリ 」をヒントに作られました。

このように、アイデアのヒントは自然界に数多く存在しています。

【エクスカーション法】右脳派にオススメの楽しいアイデア発想術」の記事でも書いたとおり、アイデアとは自分の脳内にすでにある情報同士の組み合わせで生まれます。ですが普段は情報同士には繋がりがないため、なかなかアイデアが出にくい状態になっています。

これらの情報同士を、類比を思い浮かべることで繋げようとするのがNM法です。

NM法は5種類ある

NM法には、目的に合わせて5種類の技法があります。

  1. NM-H型:画期的な発明のために着想と発想を行う技法
  2. NM-T型:雑多な情報からテーマに関するヒントを得る技法
  3. NM-S型:過去・現在・未来の時系列の中でアイデアを実用化していく技法
  4. NM-A型:カードに書き出したアイデアをグルーピングしてアイデアを得る技法
  5. NM-D型:仮説を立ててデータで証明するようにアイデアを出す技法

この5種類の中で、もっとも使われているのがNM-H型です。

NM法のやり方(NM-H型)

NM-H型は、次の5ステップを踏むことでアイデアを発想します。

  1. テーマのキーワードを考える
  2. キーワードと似ているモノを探し出す
  3. 似ているモノの特徴や背景を考える
  4. テーマとくっつける
  5. アイデアの質を高める

例えとして、新しい雨傘のアイデアについて考えてみます。

1. テーマのキーワードを考える(KW)

まずは、欲しいアイデアのテーマに沿ってキーワード(KW:KeyWord)を考えます。

キーワードを考える時のポイント

  • テーマの本質を単純化して考える
  • 動詞や形容詞で表現すると、あとでアイデアが出やすくなる

例えば、新しい雨傘なら、テーマの本質を「持ち運ぶ」「開く」「閉じる」「守る」「さえぎる」といった単純化したキーワードにしてみます。

ここで本質をついたキーワードを考えないと、見当違いなアイデアが生まれる原因になります。

2. キーワードと似ているモノを探し出す(QA)

次に、世の中にすでにある、キーワードと似ているモノ(アナロジー:類比)を探し出します。クエスチョンアナロジー(QA:Question Analogy)と呼ばれるパートです。

「◯◯と言えば?」と質問すると、類比が思いつきやすくなります。連想ゲームのような感じですね。

類比する時のポイント

  • 自然現象・生き物など、自然界から探すと思いつきやすい
  • テーマからなるべく離れた例を探すと面白いアイデアが生まれやすい

例えば、「さえぎる」というキーワードを選んだ場合、自然界を中心に「さえぎる」に類比するモノを考えてみます。

「世の中にある『さえぎる』モノと言えば?」と質問してみることで、

  • 木の葉っぱ(日光をさえぎる)
  • ブラインド・シャッター(日光をさえぎる)
  • 電車の遮断機(人の通行をさえぎる)
  • ダム(川の流れをさえぎる)

といった類比が思いつきました。

また、「守る」というキーワードから、

  • 羽毛(寒さから守る)
  • 盾(身体を守る)

といった類比が思いつきました。

3. 似ているモノの特徴や背景を考える(QB)

類比を考えたら、その類比の構造や特徴、背景について「どのような特徴があるのか?」「どのようにして起こっているのか?」を考えます。

類比のメカニズムや背景をピックアップすることで、アイデアを広げやすくします。クエスチョンバックグラウンド(QB:Question Background)と呼ばれるパートです。

例えば「木の葉っぱ」は、小さな葉っぱが重なり合うことで日光を遮っています。「ブラインド・シャッター」は、無数の細長い板状の部材に角度をつけることで日光を遮っています。「ダム」は密閉された大きな壁を作ることで川の流れを遮り、水を留めています。

また、「羽毛」はたくさんの空気を含むことで保温ができます。「盾」は手に板状のものを持つことで敵の攻撃から身を守ります。

4. テーマとくっつける(QC)

次に、類比する要素やメカニズムは「アイデアを出したいテーマにどう役立つか?」を考えて、具体的なアイデアを考えます。

クエスチョンコンセプト(QC:Question Concept)と呼ばれるパートです。

例えば「木の葉っぱ」のように、小さな面積の布地に分解できる仕組みにすることで、雨傘を閉じた際にコンパクト化を図れるかもしれません。または「ダム」のように、より大きな面積で身体を覆えば雨を遮れるかもしれません。

5. アイデアの質を高める(ABD)

最後に、アイデアを現実的にしたり、具体的にできるように煮詰めていきます。さらに、「アイデア同士を組み合わせるとどうなるか?」を考えることで、予想外のアイデアが生まれないかどうかを考えます。

アブダクション(ABD:ABDuction)と呼ばれるパートです。

例えば、「木の葉っぱ」と「盾」を組み合わせて、「腕に装着できるコンパクト折りたたみ傘」をいうアイデアを思いつきました。「羽毛」の保温効果を取り入れれば、「冬専用ヒーター付き雨傘」というアイデアも面白いかもしれません。

こんなふうに、新しいアイデアを発想していきます。

まとめ

NM法とは、柔軟な発想を生みやすくする思考法です。すでに世の中にあるモノを類比することで、新しいアイデアを発想します。

普段から類比(アナロジー)するクセをつけておけば、やわらか頭になれる連想力や発想力が身につきます。

もしもあなたがクリエイティブに悩んでいるのであれば、テーマの類比から考えてみてください。考えたいジャンルとは全然違うジャンルから思い浮かべれば、ぶっ飛んだアイデアが生まれると思います。

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  • この記事を書いた人

高木浩一

大企業のマジメな広告デザインから、男性を欲情させるアダルティな広告デザインまで、幅広いデザインを経験した元グラフィックデザイナー。マーケティングの門を叩き、心理学と脳科学にハマる。個人が個人として好きなことして生きていく時代に向けて「使えるマーケティング」をモットーに情報発信中。

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