アイデア術

【エクスカーション法】右脳派にオススメの楽しいアイデア発想術

2017-02-26

エクスカーション

アイデアを出す作業をするのなら、苦しんで出すよりも、楽しんで出したいと思いませんか? そんな時に使いたいアイデア発想法が「エクスカーション」です。

エクスカーション発想法を使えば、しかめっ面で「う〜ん・・・」と悩む時間をつくることなく、比較的短時間で、楽しくアイデアを発想することができます。

ひとりでも簡単にアイデアの発想ができますので、起業家の人におすすめできる発想法です。

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エクスカーションとは

エクスカーション(Excursion)とは、「あるモノの特徴」と「アイデアを出したいテーマ」を掛け合わせて連想するアイデア発想法です。ひとりでもできますし、複数人で集まって会議としても行えます。

ちなみに、エクスカーション(Excursion)には、「遠足、小旅行」といった意味があります。

エクスカーション

エクスカーション

エクスカーションの特徴

アイデアとは、自分の脳の中にすでにある、たくさんの情報同士の組み合わせで生まれます。ですが普段はこの情報たちは、記憶の奥の方に眠っていて忘れている状態にあります。

エクスカーションは、ほかのモノの特徴を思い浮かべることで眠っていた情報を呼び起こし、新しいテーマと掛け合わせることで、脳に新しい「道」をつくることができます。

新しい「道」は、新しいアイデアのヒントになります。

有名な会議手法に「他人同士の脳をかき回す」という意味のブレインストーミングがありますが、エクスカーションは、ひとりで自分の脳をかき回すことができる「ひとりブレインストーミング」と言っても良いかもしれません。

エクスカーションの種類

エクスカーションには、次の3つの種類があります。
参考サイト:エクスカーション――ノート1つで100個以上のアイデアを出す方法

  • 動物エクスカーション
  • 職業エクスカーション
  • 場所エクスカーション

まずは、動物エクスカーションのやり方から解説していきます。

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動物エクスカーションのやり方

一番簡単にできるのは「動物エクスカーション」です。ある動物をひとつあげて、その特徴を書き出します。そして、新しくアイデアを出したいテーマと掛け合わせます。

アイデアは3ステップで出していきます。

  • STEP1:「動物」を決める
  • STEP2:「動物」の特徴や連想ワードを書き出す
  • STEP3:「動物」の特徴とテーマを掛け合わせて発想する

その際には、次の3つの注意点に気をつけてください。

アイデア出しの注意点

  • アイデアはとにかく数を出すことが大切
  • アイデアを出す時は「良い・悪い」の判断はしないこと
  • アイデアが出ない・・・と思ったらパスしてスピードを重視すること

STEP1:「動物」を決める

まずは、新しいアイデアを掛け合わせるための「動物」を決めます。

例えとして、「新しいシャーペンのアイデア」を出すために、動物の「ハリネズミ」の特徴と掛け合わせてみます。

エクスカーション《ステップ1》

《ステップ1》あるモノを決める

STEP2:「動物」の特徴や連想ワードを書き出す

つぎに、「動物」の特徴や連想するワードを書き出していきます。

ハリネズミの特徴といえば・・・

例え

  • 見た目が小さくてかわいい
  • 背中に無数の針がある
  • 針は触ると痛い
  • 自分の身が危険な時は丸まる
  • 夜行性
  • 地面の上で生活する

こんな感じの特徴や連想ワードが思いつきました。

エクスカーション《ステップ2》

《ステップ2》特徴・連想ワードを書き込む

STEP3:「動物」の特徴とテーマを掛け合わせて発想する

先ほど書き出した「動物」の特徴から、テーマについてアイデアを掛け合わせて発想します。

例え

  • 見た目が小さくてかわいい ⇒ 小さなこども用シャーペン
  • 背中に無数の針がある ⇒ 持つと刺激されるイボイボをつける
  • 針は触ると痛い ⇒ 間違った持ち方をすると矯正してくれる
  • 自分の身が危険な時は丸まる ⇒ 形が変わるシャーペン
  • 夜行性 ⇒ 時間が変わると見た目が変わる、色が変わる
  • 地面の上で生活する ⇒ パス

こんなアイデアが浮かびました。

エクスカーション《ステップ3》

《ステップ3》テーマと結びつける

もっとアイデアの数が欲しいときは、動物を変えて考えればアイデアの数は増えていきます。

その際は、似たような特徴の動物は避けることがポイントです。似た動物だと、似た特徴しか出てこないので、同じようなアイデアが出てしまうからです。

「動物」にこだわらなくても、「職業」「場所」に変えてアイデアを出してみるのも良いと思います。ジャンルを変えることで、脳もリフレッシュします。

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職業エクスカーション

職業エクスカーションは、ある「職業」について思い浮かべて、その特徴や連想ワードをあげていきます。

思い浮かんだ職業は何でもかまいません。例えば、弁護士、消防士、書店販売員、駅員、タクシー運転手、コンビニ店員・・・。

ここでは例えとして、「警官」について考えてみます。

例え

  • 正義の味方 ⇒ 正しい書き順を教えてくれるシャーペン
  • 悪い人を捕まえる ⇒ 防犯機能付きシャーペン
  • 強い ⇒ 像が踏んでも壊れないシャーペン
  • 見回る ⇒ 動きのセンサー付きシャーペン
  • 通報で駆けつける ⇒ 音が出るシャーペン
  • 24時間市民を守ってくれる ⇒ 安全対策付きシャーペン
職業エクスカーション

職業エクスカーションの例

場所エクスカーション

場所エクスカーションは、ある「場所」について思い浮かべて、その特徴や連想ワードをあげていきます。

こちらも、思い浮かんだ場所は何でもかまいません。例えば、神社、コンビニ、 新宿、イタリア、エレベーター、地下街・・・。

ここでは例えとして、「富士山」について考えてみます。

例え

  • 日本一高い ⇒ 日本一高級なシャーペン
  • 世界から観光客が訪れる ⇒ おみやげにできるシャーペン
  • 頂上付近は酸素が少ない ⇒ 酸素量がわかるシャーペン
  • 登るときは登山病に気をつける ⇒ 長時間握っていると音が鳴る
  • 日本の真ん中付近に位置している ⇒ 持ちやすい重心にこだわったシャーペン
  • 頂上付近に雪が積もっている ⇒ パス
場所エクスカーション

場所エクスカーションの例

たくさん出たアイデアたちの中から、「これは使えそうかも」というアイデアについて、他に出たアイデアと統合したり組み合わせながら、さらに考えていきます。

エクスカーションの応用編

エクスカーションは「動物」「職業」「場所」の3種類がありますが、この3種類にこだわる必要はありません。

自分の脳内に眠っている情報を呼び起こし、脳に新しい「道」をつくることが目的なので、それさえできれば、自分が思いついたモノであれば何だってできます。

  • 好きな人の特徴
  • 嫌いな人の特徴
  • 漫画のキャラクター
  • 歴史上の人物
  • 好きなストーリー
  • 乗り物
  • 食べ物

・・・これらの特徴と、新しいテーマを組み合わせてみてください。

いろんなモノの特徴を思い浮かべてみることで、あなたがこれまで記憶していた情報が呼び起こされます。そして、新しいテーマと掛け合わせることで、脳に新しい「道」ができるようになります。

例えば「ワンピースのルフィ × 新しいテーマ」で考えてみれば、新しいアイデアが浮かぶと思います。

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オーディブルの案内

プリントアウトして使えるエクスカーション用紙

A4サイズの用紙にプリントアウトできるPDFデータを用意しました。よければ、ダウンロードや印刷をして使ってください。

エクスカーションA4サイズpdf
⇒ エクスカーション用紙を開く

問題解決やアイデア発想に役立つツール

問題解決やアイデア発想のフレームワークは、多くの書籍でも紹介されています。

例えば『思考法図鑑』は、アイデアを発想するための思考法を60種類も知ることができる一冊です。

アイデア発想のためのアプローチをたくさん知っておけば、自分やチームに合った方法で最適なアイデアを生み出すことに役立ちます。

ビジネスに役立つフレームワーク

『ビジネスフレームワーク』は、アイデアをカタチにする際に役立つフレームワークを70種類も知ることができる一冊です。

起業アイデアを思いついた時には、問題の乗り越え方や、マーケティングの分析方法などがわかるようになります。社会人1年目や2年目の人であれば、上司に一目置かれる存在になるための企画力や、マネジメント力を鍛えることに役立ちます。

会議をスムーズに進めるリーダーのためのツール

あなたがリーダーとなって問題解決やアイデア発想の会議を進める場合は、会議の雰囲気を良くして、参加メンバーのアイデアを引き出すファシリテーションのスキルが重要になります。

『ファシリテーターの道具箱』は、参加メンバーに「全体像を考えてもらう」「分析的に考えてもらう」「他の視点で考えてもらう」ための技術を49種類も知ることができる一冊です。会議を進行するコミュニケーションに自信がない場合は、手元に置いておくと役に立ちます。

まとめ

エクスカーションとは、自分の脳を自分でかき回して、楽しみながらアイデアを出すことができる発想法です。

「動物エクスカーション」「職業エクスカーション」「場所エクスカーション」がありますが、特徴のあるモノであれば、何だって応用することができます。

例えば、目の前にあるパソコン、スマホ、座っている椅子・・・ まずは特徴を書き出してみてください。連想するワードは、特徴そのものでも良いですし、どんな気分になれるものかを考えてみるのもアリです。

どんなモノでも掛け合わせることで、あなたの脳に新しい「道」をつくることができます。

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  • この記事を書いた人

高木浩一

心理学と脳科学が好きなマーケティング・Web集客の専門家/解脱しかけのゲダツニスト/ 大企業のマジメな広告デザインから男性を欲情させるアダルティな広告デザインまで、幅広い分野を経験した元グラフィックデザイナー。心理面をカバーしたマーケティングとデザインの両方の視点をもつ。個人が個人として活躍する時代に向けて「使えるマーケティング」をモットーに情報発信中。

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