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承認欲求とは?強い人に潜む5つの欲求と特徴・原因・対処法

投稿日:2018-08-31 更新日:

承認欲求 とは

人間の基本的な欲求に承認欲求があります。簡単に言えば、社会生活の中で他人から認められたいと感じる欲求です。

子供から大人まで誰にでもある欲求ですが、承認欲求を分解すると5つの欲求が隠れています。この5つの欲求によって、承認欲求が強い人にはいくつかの特徴に分かれます。

この記事では、

  • 2つの承認欲求:他者承認と自己承認
  • 承認欲求が強い人に潜む5つの欲求と特徴
  • 承認欲求が強くなる原因
  • 承認欲求を満たす方法
  • 承認欲求が強い人への対処法

について解説します。

人づきあいを良好にするためには、まずは相手の承認欲求を分析してみてください。人間の基本的な欲求である承認欲求を理解できれば、人づきあいやビジネスに活かすことができるようになります。

あなた自身の承認欲求を分析すれば、コミュニケーションの改善にも役立ちます。

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承認欲求とは

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承認欲求(Esteem needs)とは、他人に

  • 「個人として自分を見てもらいたい」
  • 「自分の考えを理解してもらいたい」
  • 「自分が役に立つ存在であることを認めてもらいたい」
  • 「大切に扱われたい」

と感じる欲求です。

承認欲求が満たされると、自分の存在価値に自信を持つことができます。

例えば、あなたはアルバイトをしているとします。社員さんから「おーい、そこのアルバイトさん」と呼ばれるのと、「おーい、〇〇さん」とあなたの名前を呼ばれるのとでは、あなたの名前を呼ばれた方が嬉しく感じるのではないでしょうか?

それは自分の名前を覚えてもらうことが、「個人として自分を見てもらいたい」という承認欲求を満たすことになるからですね。

承認欲求は誰にでもある欲求

承認欲求は、子供から大人まで誰にでもある欲求です。

例えば、小さな子供なら、親や家族に自分の存在を認めてもらいたいと感じます。「ねぇねぇ、見て見て!」と、自分の得意なことを親に見せようとしますよね。

学生になれば友達や部活の先輩、先生に認めてもらいたいと感じますし、社会に出れば同僚や上司、尊敬する人に認めてもらいたいと感じます。

このように、人はとにかく自分のことを他人に理解してもらいたいし、大切に扱われたいと感じる生き物なんですね。

承認欲求は自己実現理論の4番目に登場する欲求

承認欲求は、アメリカの心理学者アブラハム・マズロー氏の『欲求5段階説』に登場する、人間の基本的な欲求を5段階に分けたうちの、下から4番目に位置付けられた欲求としても知られています。

マズローの欲求5段階説の図

マズローの欲求5段階説の図

  • 自己実現欲求:あるべき自分になりたい
  • 承認欲求:褒められたい・認められたい
  • 所属と愛の欲求:集団に属したい・仲間が欲しい
  • 安全欲求:安全・安心な暮らしがしたい
  • 生理的欲求:食べたい・寝たい

欲求5段階説によると、人間は低次の欲求である「生理的欲求」から始まり、⇒「安全欲求」⇒「所属と愛の欲求」⇒「承認欲求」⇒「自己実現欲求」の順番で欲求を満たしていくと考えられました。

マズローの欲求5段階説とは?ストーリーでわかりやすく解説」の記事では、承認欲求と他の欲求との関係性がさらに分かるようになります。

安全で快適な生活環境で満足を得られる「生理的欲求・安全欲求」は、物質的に恵まれた環境にある現在の日本では、物心をついた頃にはすでに満たされている欲求であると言えます。

また、義務教育によって学校というコミュニティに参加できますので、「所属と愛の欲求」も満たしやすい環境であると言えます。

ですので、高次の欲求とされる承認欲求は、現代の日本人がもっとも抱きやすい欲求でもあるんですね。

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2つの承認欲求:他者承認欲求と自己承認欲求

承認欲求の種類

承認欲求は「対象が誰なのか?」によって、大きく分けると2つのタイプに分類できます。

2つの承認欲求

2つの承認欲求

  • 他者承認:他人から認められたい(低次の承認欲求)
  • 自己承認:自分で自分を認めたい(高次の承認欲求)

他者承認欲求とは

他者承認欲求とは、他人から認められたい欲求です。他者からの称賛や尊敬、社会的地位や名声を得ること、または注目を浴びることによって満たすことができます。

一般的に使われている『承認欲求』は、こちらの他者承認欲求を指します。

他者承認にとどまると自分を殺す可能性がある

欲求5段階説では他者承認は低次の承認欲求とされていて、マズロー氏は「このレベルの欲求にとどまることは危険だ」としています。

なぜなら、承認を得られるかどうかは他人の感じ方次第だからです。

例えば、自分を認めてもらおうと嫌な仕事を引き受けて頑張ったのに、思ったほど評価してもらえなければガッカリしてしまいますよね。

このように、自分の存在価値を他人からの評価に依存してしまうと、他者からの承認を得るために自分の感情を押し殺したり、自分を犠牲にしてしまう可能性があるんですね。

しかも、自分に無理をして他人からの承認を得た場合は、心からの満足感は得られません。たとえ他人からチヤホヤされたとしても、本来の自分ではないと感じた場合は虚しさを感じることさえあります。

スターに登りつめたアイドルが突然、「普通の生活に戻りたい」という理由で引退宣言をした場合は、他者承認のために無理をしていたのかもしれないということですね。

自己承認欲求とは

自己承認欲求とは、自分で自分を認めたいという欲求です。技術を磨いたり、能力を高めたり、自分自身への信頼を高めることによって満たすことができます。

マズロー氏の欲求5段階説では、他者承認よりも高次の承認欲求であるとされます。

自己承認は精神的な自立ができる

自己承認は自分の存在価値を自分の基準で考えることができます。自分を認めるかどうかは自分次第です。ですので、満たされれば心から満足できる欲求になります。

一方で、理想の自分を高く掲げすぎると、現状の自分に不満を感じて自信を失うことにもつながります。

例えば、「オレは独立起業してテッペンに昇り詰めるぞ!そのためには無駄な時間を一切使わず、勉強しまくってやる!」と意気込んだのに、実際はサボってしまったり、努力が結果に結びつかなかったりして「・・・オレはダメ人間なんじゃないか?」と意気消沈してしまうことです。

自分に自信を失うと、他者に承認を依存しやすくなります。

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承認欲求が強い人に潜む5つの欲求と特徴

承認欲求が強い人の特徴

「承認欲求が強い」という印象を与える人には、次のような特徴が見られます。

承認欲求が強い人の特徴 24こ

  1. 自慢話が多い
  2. ステータスを気にする
  3. プライドが高い
  4. 人と比べたがる
  5. 人のせいにしやすい
  6. 嫉妬深い
  7. アドバイスをしたがる
  8. 他人を批判する
  9. 流行に敏感
  10. 見た目に気を使う
  11. がんばり屋
  12. 目立ちたがり
  13. せっかち
  14. 他人の話を聞かない
  15. 自分大好き
  16. 奇抜なファッション
  17. 奇怪な言動をする
  18. 仲間意識が強い
  19. よく人を褒める
  20. 不幸話をしがち
  21. かまってちゃん
  22. 調子に乗りやすい
  23. 落ち込みやすい
  24. 寂しがり屋

このような特徴の違いは、承認欲求と次のような欲求との重なり度合いで現れます。

  • 優越欲求:他人よりも優れていたい欲求
  • 自己顕示欲求:自分の存在をアピールして注目を浴びたい欲求
  • 対立欲求:他人と違ったことをしてユニークな存在でいたい欲求
  • 同化欲求:他人と同調して感情移入したい欲求
  • 救護欲求:愛されたい、慰められたい欲求
人間のいろいろな欲求は、「人間の欲求は70種類?マレーの欲求リストでビジネスアイデアを生む」の記事で解説しています。

優越欲求+承認欲求が強い人の特徴

「他人よりも優れていないと自分は認めてもらえない」という気持ちが強い人は、他人からの承認を得るために自慢話をする傾向があります。過去の栄光や武勇伝などを語ることで、“オレってすごいでしょ?” というアピールをする人ですね。

このタイプの人はステータスを気にするので、自身の名声や地位をアピールしたり、身内や家族のステータスをアピールします。あるいは、有名人と知り合いであることを自慢する場合もあります。

優越欲求が強いと、プライドが高かったり、すぐに他人と比べたり、責任の所在を人のせいにしたり嫉妬深かったりする特徴もあります。他人と比較をすることで自分の優位さを自己確認するので、自分が他人よりも劣ることが許せなく感じるんですね。

そのため、やたらと上から目線でアドバイスをしてきたり他人を批判することで自分の評価を相対的に持ち上げようとすることもあります。

また、他人よりも優れていたい気持ちから、常に流行を追い求めたり見た目に気を使ったりがんばり屋である特徴もあります。

この優越欲求は、次に解説する自己顕示欲とも重なることが多いと思います。

自己顕示欲求+承認欲求が強い人の特徴

「注目されなければ自分は認めてもらえない」という気持ちが強い人は、他人からの承認を得るために、周りよりも目立ったことをして注目を浴びようとする傾向があります。

わかりやすいのは、世間で話題になるようなことをしてSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で注目を集めようとする人です。

このタイプの人は、自分の言動に対してイチ早く注目してもらいたい気持ちから、せっかちになったり、他人の話を聞かずに自分の話題へすり替えたり、自己中心的になる特徴もあります。

「私はこう思った」「みんなもこうあるべき」といった自己主張が強いので、周りからすると “自分が大好きな人” の印象を与えやすい一面があります。

対立欲求+承認欲求が強い人の特徴

「その他大勢の存在では自分は認めてもらえない」という気持ちが強い人は、他人からの承認を得るために、奇抜な服を身につけたり、珍しい趣味や趣向をアピールする傾向があります。

このタイプの人は、周りと違うことをしなければ独自の存在でいられないという思いから、奇怪な言動をすることもあります。

先ほど紹介した自己顕示欲と重なりますが、例えば、SNSで炎上するような非常識なことや危険なことをするといった言動です。

自分の子供に珍しい名前をつけたがる人は、唯一無二の名前でなければ目立てない(承認されない)という思い込みが働いているのかもしれないんですね。

同化欲求+承認欲求が強い人の特徴

「他人と同じでなければ自分は認めてもらえない」という気持ちが強い人は、他人からの承認を得るために、自分がみんなと同じ感性・意見であることをアピールして同意を求める傾向があります。

例えば、SNSで「◯◯と同じだと思った人は『いいね』してね!」と、リアクションを求めるコメントをする人です。

感動話やおもしろ話、他人からすればどうでも良いような日常さえもSNSにアップしまくる人は、他人と同じような感性・意見であることを承認してもらいたいんですね。

自分が他人と同じことで安心できる人は、仲間意識が強い傾向もあります。仲間を褒めることが多い人は、お返しに自分も褒めてもらいたい欲求が隠れていることがあります。

救護欲求+承認欲求が強い人の特徴

「愛されなければ存在価値がない」という気持ちが強い人は、愛されているアピールをすることで自分の存在価値を証明しようとします。誰かに感謝されたことや恋人とのデートの場面をSNSにアップしまくる人は、愛されている自分を承認してもらいたいんですね。

また、「かわいそうな自分を認めてほしい・気にかけてほしい」という気持ちが強い人は、自分の不幸話をすることで承認を得ようとする傾向があります。

あるいは、病気がちであることや、体調不良をアピールすることもあります。

「ツラい思いをしたね」「大変だね」といった慰めの言葉をもらうために、不幸な出来事やネガティブな発言をします。そのため、周りからすると “かまってちゃん” の印象を与えやすい一面があります。

救護欲求+承認欲求が強い人は、女性が注目されやすいかもしれません。

ちなみに、「他人よりも優れていたい」「自分を気にかけてほしい」という気持ちが両方強い人は、不幸をアピールするかのように自慢話をぶち込むという、とってもうざく感じる高等テクニックを使う場合もあります。

承認欲求が強い人は自分に自信がない人

承認欲求が強い人の特徴は、自分に自信がないことの裏返しで現れます。

自分で自分のことを認められない不安から、他者からの承認を得ることで自分の存在価値を証明しようとするんですね。

ですので、自分に付加価値を付けてアピールして、承認されればすぐに調子に乗り、承認されなければすぐに落ち込み、いつも他人とつながっていたい寂しがり屋な一面を持っています。

承認欲求が強い原因は自己肯定感の低さ

自尊心が低いと承認欲求が強くなりやすい

基本的に欲求とは、不足していると感じるからこそ満たそうとするものです。

ですので承認欲求が強いということは、「現状の自分は他人から認められる存在ではない」という思い込みが強く働いているということです。

つまり、自分で自分を認められる自己肯定感が低い状態だと言えます。他の言葉を使えば、「自尊心が低い」「劣等感が強い」と表現することもできます。

自己肯定感が低くなる原因はいくつもあります。たまたま失敗が続いたり、アクシデントが重なったりして気分が落ち込むことでも自己肯定感は低くなることがあります。

ですが、根底にある承認欲求が強くなる最大の原因は、幼少期に『条件付きの愛情』で育ったことが考えられます。

条件付きの愛情で育つと承認欲求が強くなりやすい

条件付きの愛情とは、例えば

  • 親の言いつけを守らないと一切褒めてもらえない
  • お行儀よくしていれば褒めてもらえる、お行儀が悪いと叱られる
  • テストで良い点を取れたら褒めてもらえる、悪い点なら叱られる

というような、自分が愛されるためには、常に何らかの条件をクリアする必要がある環境です。「良ければ褒める・悪ければ叱る」という教育は、わりと一般的ではありますよね。

ですが、このような条件付きの愛情で育った場合は、「◯◯をクリアしていない自分は他人には受け入れられない」という、自分を否定する価値観が生まれやすくなります。

どんな印象が強く残っているか?

  • 短所を厳しく注意された
  • 長所だけを褒められた
  • 常に兄弟や他人との比較で評価された
  • 構ってもらえなかった
  • 病気の時だけ優しくしてもらえた

といった印象が強い場合は、「他人よりも優れていなければ愛されない」「特別でなければ愛されない」といった気持ちが生まれやすくなります。

“存在するだけで愛される” という無条件の愛を感じた経験が十分にあれば良いのですが、その経験が少ないと、自分の存在価値を自ら見出すことが難しくなってしまうんですね。

ですので、自分の存在価値を他人からの承認に依存して、「◯◯をクリアした」という自覚がある場合は自分の優秀性をアピールして承認欲求を満たそうとしますし、そうじゃない場合は、自分に付加価値を付けてアピールすることで承認欲求を満たそうとするわけです。

SNSによるコミュニケーションの歪みが承認欲求を強くする

ソーシャルネットワークサービスが承認欲求を暴走させる

承認欲求が強くなる理由としては、SNSが身近な存在になっていることも考えられます。

Facebook・Twitter・Instagram・YouTube・TikTokなど、現在の日本では、友達や自分の知らない不特定多数の人とすぐにコミュニケーションができるツールが次々に登場し、簡単に利用できる環境にあります。

この環境が、承認欲求の歪みを生み出しています。

コミュニケーションの自然な順番

先ほど紹介したマズローの欲求5段階説の図を、もう一度見てください。

欲求5段階説では、「承認欲求」は「所属と愛の欲求」を満たした先にある欲求とされています。

マズローの欲求5段階説の図

マズローの欲求5段階説の図

コミュニケーションの順番としては、まずは友達や仲間をつくって、その関係性の中で承認欲求を満たすことが自然な流れです。

ですがSNSが登場して、生活の中に当たり前に存在するようになった現在では、友達や仲間ではない不特定多数の人とも簡単にコミュニケーションを取ることができるようになりました。

そのため、「所属と愛の欲求」を満たすことよりも先に「承認欲求」を求めることができるようになっています。

SNSの「承認の見える化」が承認欲求を強くさせる

SNSでは、フォロワー数や「いいね!」の数、コメントやシェアの数、または閲覧数などで、どれほど承認されているのかがわかるようになっています。

この『承認の見える化』ができたことで、簡単に承認欲求を満たせる気分を味わえるようになりました。「いいね!」の数が1よりも10、10よりも100の方が、なんだか嬉しく感じますよね。

そのため、承認の数を増やすために “自分を盛った嘘の投稿” をしたり、“過激な投稿” をするようになったんですね。

  • リア充アピール
  • インスタ映え
  • ツイッター炎上

などです。

このように、「いいね!」の数がステータスであるように感じる環境は、承認欲求が強くなりやすい環境であると言えます。

自己肯定感が低いと承認欲求が暴走する

そして、自己肯定感の低い状態の人が友達ではない不特定多数を相手に承認欲求を満たそうとすると、承認欲求が暴走することになります。

承認欲求の暴走とは、他人への罵詈雑言・誹謗中傷です。

自己肯定感が低い状態の人は、他人から肯定されることを求め、自分を否定されることを極端に嫌います。そのため、自分の投稿やコメントに対して否定的な意見を返された場合は、自分の全人格を否定された気分になりやすくなります。

その結果、一部の人は激しく落ち込み、一部の人は自分への否定的な意見に罵詈雑言を浴びせることで、そのストレスを解消しようとします。

関係性が成り立っていない不特定多数であれば、言葉をオブラートに包むこともありません。

優越欲求が強ければ相手を否定することで承認を得ようとする

また優越欲求が強ければ、自分が気に入らない投稿やコメントを見つけ出して、とことん相手を否定して論破することで自分の優越性をアピールすることもあります。

ほんの些細なことでも、わざわざ揚げ足を取る人ですね。

たとえ相手に向けた言葉であっても、否定的な言葉を使うことは精神衛生上良いことは何もありません。

つまり、自己肯定感の低い人が行うSNSは承認欲求を満たすどころか、ストレスしか生まない可能性があるんですね。

「SNS疲れ」という言葉が生まれているように、

  • 他人のリア充ぶりと自分の現状を比べては落ち込む
  • 不特定多数からの否定コメントに落ち込む
  • わざわざ自分から相手を否定するコメントを書き込む

このような経験があるようなら、SNSは避けた方が賢明だということです。

承認欲求を満たす方法

あなたが承認欲求を満たしたいと思ったなら、他者承認欲求ではなく自己承認欲求を満たすことが大切です。

なぜなら先ほどもお伝えしたように、他者承認欲求を満たそうとすると、自分の存在価値を他人の反応に依存することになってしまうからです。

簡単に言えば、「他人からのリアクションがないと、私は自分を好きになれない」という図式です。

例えばあなたが、「周りに自慢したいから一流大学に入りたい!」「尊敬されたいから出世したい!」という理由で勉強やビジネスに打ち込むとします。

その場合は、目的を達成するまでは自分を好きになれないことになります。また、目的を達成するまで好きなことを我慢してストレスを抱えたり、目的を達成しても、周りの反応があなたの理想どおりになる保証はないですよね。

つまり、他者からの称賛や尊敬、社会的地位や名声を得ることを目的にしてしまうと、ツラい思いをしたり、本当の満足を得られない可能性があるわけです。

ですので、心理学者アルフレッド・アドラー氏も指摘しているとおり、他者承認欲求は “満たそうとする” のではなく “なくす” ことが正解です。

他者承認欲求をなくすためには3つの勇気を持つこと

他者承認欲求をなくすためには、次の3つの勇気を持つことが大切です。

承認欲求をなくす3つの勇気

  1. 自分の世界に生きる勇気を持つ
  2. りのままの自分を受け入れる勇気を持つ
  3. 普通でいる勇気を持つ

3つの勇気については、「承認欲求がない人になる3つの方法|自由になるアドラー心理学の教え」の記事で詳しく解説しています。

他者承認欲求を満たしたいなら環境を変えること

とは言え、他人に認められたい気持ちは、簡単になくせるものでもありません。

もしもあなたが他者承認欲求を満たしたい場合は、環境を変えてみてください。具体的には、仲間やコミュニティを変えるといった環境の変化です。

なぜなら、あなたの性格や態度が変わらなければ、他人の態度を変えることはできないからです。しかも、あなた自身が変わったとしても、一度根づいたあなたへのイメージは簡単には変わりません。

ですので、あなたと接する人を変えることが、他者承認欲求を満たす一番簡単な近道だと言えるんですね。

注意点としては、安易に SNSに手を出さないことです。これは先ほどお伝えしたとおりです。

自分にとってよい環境は、精神や経済を豊かにする可能性がある

あなたが会社員の場合は、職場を変えることが他者承認欲求を満たすことにつながり、さらに収入を増やせる可能性もあります。

例えば、自分の能力を最大限に発揮できそうな会社へ転職すれば、あなたを認めてくれる人が現れます。自分に合った環境でパフォーマンスを発揮できれば、自己承認欲求も満たせるようになります。

今のあなたが市場でどれくらい評価されているのか気になる場合は、転職アプリのミイダスを使ってみてください。今のあなたの市場価値(想定年収)を知ることができます。

現在の自分の市場価値(想定年収)を調べる

もしも今の収入が想定年収よりも低ければ、職場を変えることが精神的にも経済的にも良い選択になる可能性があります。

自己承認欲求を満たすには自分を好きになること

自己承認欲求を満たすには、技術を磨いたり、能力を高めたり、自分自身への信頼を高めることでした。

つまり、自分の好きなことに打ち込むことが、自己承認欲求を満たすことになります。

言い換えれば、「自分の好きなことに打ち込めば、私は自分を好きになれる」という図式です。他人の反応は関係ありません。

例えば、自分の好きな分野を仕事にすれば、仕事をしているだけでワクワクできますし、努力を努力と感じることなく打ち込むことができます。その結果、無意識レベルで向上できて、自信もつきます。

自己承認欲求を満たす=自己肯定感を高める

ただし、自分の好きなことに没頭するためには、“自分への信頼が高い” ことが大切です。

“自分への信頼が高い” とは、どんな状態の自分でも好きでいられるということです。これは「自己肯定感が高い」という状態です。

例えば、「数学が好きだけど、問題が解けない自分は嫌いだ。だから賢くなって自分を好きになりたい」という気持ちのまま行動しても、自己承認欲求を満たすことは難しくなります。

なぜなら、自分を嫌いな状態(自分への信頼が低い状態)では、「勉強しても結果が出ないかもしれない・・・」といった不安に襲われて、好きなことに没頭できない可能性があるからです。

また、自分への信頼が低ければ、好きなことに打ち込む理由が “他人からの評価” になってしまう恐れもあります。「他人からのリアクションがないと、私は自分を好きになれない」という図式ですね。

ですので、まずはどんな自分でも受け入れることが大切です。

「今の自分は勉強ができない。だけど、そんな自分もいいじゃないか。どんな達人も最初は素人なんだから」という開き直りにも近い気持ちで今の自分を許し、受け入れることで自己肯定感を高めることができます。

自己肯定感が高い状態で行動すれば、自己承認欲求を満たせるようになります。

つまり、自己承認欲求を満たしたいなら、自己肯定感を高めることが大切なんですね。

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承認欲求が強い人への対処法

では、他者承認欲求が強い人へはどのように対応すれば良いのでしょうか?

相手の承認欲求を満たしてあげる際には、まずは3つの承認レベル3種類のメッセージを知っておくと役に立ちます。

3つの承認レベル

  • 成果承認:成し遂げたことを褒める
  • 成長承認:努力している姿勢を褒める
  • 存在承認:目の前にいることを認める

3種類のメッセージ

  • YOUメッセージ:相手のことを話す
  • Iメッセージ:相手のことを自分の視点で話す
  • WEメッセージ:相手のことを大勢の視点で話す

承認欲求の強い人が求めていることを大きく分けると、次の2つのタイプに分けることができます。

  1. 「スゴいね!」と褒めてほしい
  2. 「どうしたの?」とかまってほしい

1.「スゴいね!」と褒めてほしい相手の承認欲求を満たすには

  • 「他人よりも優れていたい」
  • 「注目されたい」
  • 「独自の存在でいたい」

というタイプの承認欲求が強い人は、「スゴイね!」と褒めてもらいたがっています。

ですので、あなたに対して自慢してきたりマウントを取ってきた時には、『成果承認』と『YOUメッセージ』で褒めてあげます。

「◯◯さんはスゴいんですね〜」と、相手を主語にして、相手が自慢する内容を褒めてあげると喜んでくれます。

2.「どうしたの?」とかまってほしい相手の承認欲求を満たすには

  • 「みんなと同じでいたい」
  • 「愛されたい」
  • 「自分を気にかけてほしい」

というタイプの承認欲求が強い人は、「どうしたの?」とかまってほしがっています。

ですので、たとえどうでもいいような話だったとしても、「それでそれで?」と関心を持って『成長承認』と『Iメッセージ・WEメッセージ』で認めてあげます。

「そんなことがあったんだね、私も◯◯だと思うよ〜」と、自分やみんなを主語にして、相手の主張する内容に同意してあげると喜んでくれます。

基本は存在承認をすること

相手の承認欲求を満たすには、まずは相手の存在を認めることが大切です。

なぜなら、承認欲求に対するもっともひどい仕打ちは “無視” だからです。

ですので、もしもあなたが「面倒だな・・・」と思った場合は、相手の名前を呼んで、相手と目を合わせて一言二言話した後で、忙しいフリなどで相手にしないようにしておけば最低限の承認ができます。

目と目を合わせて相手の名前を呼ぶことが、『存在承認』をしたことになるからです。

いずれにしても、相手の承認欲求を満たしてあげるには、相手を重要な人物として扱うことが大切です。

まとめ

以上、承認欲求に潜む5つの欲求と特徴、承認欲求が強くなる原因について解説しました。

承認欲求とは、他人に

  • 「個人として自分を見てもらいたい」
  • 「自分の考えを理解してもらいたい」
  • 「自分が役に立つ存在であることを認めてもらいたい」
  • 「大切に扱われたい」

と感じる欲求です。

承認欲求は、自己肯定感が低い状態になると強くなる傾向があります。また、SNSの『承認の見える化』は、承認欲求が強くなりやすい環境であると言えます。

優越欲求が強いと、自分の優秀さをアピールしたり、他人を否定しがちになります。自己顕示欲求や対立欲求が強いと、他人と違うことをアピールしたり、自己中心的になりがちです。

同化欲求が強いと、お役立ち情報を共有して「いいね!」を求めたり、どうでも良いことでも同意を求めがちになります。救護欲求が強いと、幸せアピールをしたり、不幸アピールをしがちになります。

あなた自身や周りにいる人の承認欲求には、どのような傾向がありましたか?

もしもあなたが、承認欲求から解放されて、人の目を気にせず自由に生きる選択をしたいと思ったなら、承認欲求をなくすアドラー心理学の教えが役に立ちます。
Next⇒「承認欲求がない人になる3つの方法|自由になるアドラー心理学の教え

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高木浩一

心理学と脳科学が好きなマーケター/Web集客の専門家。 大企業のマジメな広告デザインから男性を欲情させるアダルティな広告デザインまで、幅広い分野を経験した元グラフィックデザイナー。心理面をカバーしたマーケティングとデザインの両方の視点をもつ。 個人が個人として活躍する時代に向けて「使えるマーケティング」をモットーに情報発信中。

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