SEO対策(自然検索からのアクセス流入)でブログ集客をするなら、SEOキーワードを正しく選び、ブログ記事に反映させることが大切です。
この記事では、ブログ運営初心者の方にもわかりやすく、アクセスアップのためのSEOキーワードの選定方法について解説します。
SEOキーワードの選定方法をマスターすれば、次のようなことが可能になります。
- 狙ったキーワードで検索上位を目指せる
- 狙った顧客層のアクセスを増やせる
- ブログ集客の効率アップができる
ブログへのアクセスを増やして、集客を成功へ導くために役立ててください。
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SEOキーワードとは?
SEOキーワードとは、あなたのWebサイトを検索上位に表示させるためのキーワードのことです。わかりやすく言うと、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、検索スペースに入力する語句のことを指します。
例えば、あなたがイタリア旅行に行きたいとします。
検索サイトを使ってイタリア旅行について調べるなら、まずは
- 「イタリア 見どころ」
- 「イタリア おすすめ」
といった語句で、検索するのではないでしょうか?
この「イタリア 見どころ」「イタリア おすすめ」という語句を、
- 検索ユーザー(検索する人)からすれば『検索キーワード』
- SEO対策を考えるWebサイト制作側からすれば『SEOキーワード』
と言います。
SEOキーワード(検索キーワード)は検索ユーザーの「質問」
イタリア旅行の日程を6月に決めたとしたら、今度は「イタリア 6月 ツアー」「イタリア 6月 一週間 価格」というように、語句を増やした検索キーワードで、より具体的に調べると思います。
もしも特定の旅行会社に決めているのだとしたら、例えば「HIS」と入力して検索したりもしますよね。
このように検索キーワード(SEOキーワード)とは、検索ユーザーが検索エンジンに尋ねる『答えを知りたい質問』だと言い換えることができるんですね。
ぼんやりとした抽象的な質問なら、検索キーワードは「イタリア 見どころ」のように一語か二語ですし、具体的な質問になるほど「イタリア 6月 一週間 ツアー」のように三語、四語と増えていきます。
「質問」の答えが完璧であれば上位表示される
Googleは、検索ユーザーが満足できるページを上位表示させるように努めています。
ですので、SEOキーワード(検索キーワード)の質問に完璧に答えるページを用意できれば、検索上位に表示されるようになります。
ということは、例えばあなたのWebサイトで、ライバル記事よりも「イタリア 見どころ」というSEOキーワードに対する完璧な答えを書いたブログ記事を公開すれば、検索上位に表示されるということです。
とは言え、「イタリア 見どころ」に対する完璧な答えって何でしょうか?
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SEOキーワードの難易度
SEOキーワードとは質問ですから、例えば「イタリア」のような一語のみのSEOキーワードの場合は、意図がわかりにくい質問だと言えます。
「イタリアと言えば?」と聞かれたって、
- スペルが知りたいのか?
- 観光地が知りたいのか?
- 歴史が知りたいのか?
- 通貨?
- 人口数?
- 有名人?
・・・どんな答えを返せば満足してくれるのかわかりにくいですよね。
一語のみのSEOキーワードは難易度が高い
ですので、一語のみのSEOキーワードの場合は、概要的な内容を網羅したウィキペディアのような記事や、多くの被リンクを集めている信頼のある大手サイトなどが上位表示されやすくなります。
専門性・権威性・信頼性(E-A-T)のあるサイトを上位表示させれば、検索ユーザーも満足してくれるだろうというGoogleの判断です。
ということは、答えが用意しにくい一語のみのSEOキーワードは、上位表示させる難易度が高いということですね。
複数のSEOキーワードは難易度が低くなる
一方で、三語、四語とSEOキーワードが増えていけば、質問の意図がわかりやすくなりますので、質問の答えも用意しやすくなります。
例えば、「イタリア 見どころ コロッセオ」のSEOキーワードであれば、「イタリア 見どころ」よりも完璧な答えを用意しやすいですよね。
コロッセオの見どころを、丁寧に解説していけば良いということです。
つまり複合キーワードが増えるほど、上位表示させる難易度は低くなるということです。
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SEOキーワードの選定方法
では、狙った顧客層のアクセスを増やすためには、どのようにSEOキーワードを選定すれば良いのでしょうか?
SEOキーワードの選定方法は、次の4ステップで進めます。
- 抽象的な『質問(SEOキーワード)』を考える
- 具体的なSEOキーワードを導き出す
- SEOキーワードの検索ボリュームを確認する
- 1つの記事に入れるSEOキーワードを選定する
ステップ0 ペルソナを考える
SEOキーワード選定を始める前に、まずはあなたが狙う顧客層とはどんな人なのかを想定することが大切です。マーケティング用語では、理想の顧客層を「ペルソナ」と言います。
あなたがWebサイトに集めたい人(将来のお客さんにしたい人)はどんな人ですか?
- お客さんの悩み・思い込み・不安
- お客さんの希望・目標・理想
- お客さんの持っている知識・興味
このあたりを考えてみてください。
ステップ1 抽象的な『質問(SEOキーワード)』を考える
SEOキーワードを選定するためには、2つのアプローチがあります。
- 狙った顧客層が知りたい『質問』を考える
- 書きたい記事の内容から顧客層の『質問』を考える
1. 狙った顧客層が知りたい『質問』を考える
1つめのSEOキーワードの選定方法は、あなたがお客さんにしたい人が、検索エンジンにどんな『質問(SEOキーワード)』をするのかを考える方法です。
ビジネスの場合は、多くの人が「悩み」や「不安」を解決する方法を探すために検索をします。あなたのお客さんになりそうな人は、どんな検索をしそうですか?
『質問』に対する完璧な答えを用意できれば、ブログ記事は上位表示されてアクセスアップができます。
例えば、あなたがパーソナルトレーナーとしてブログ集客を考えたとします。体型を変えたいと感じる人は、どんな『質問』をするでしょうか?
具体的な質問が思いつくなら良いですが、思いつかなければ、まずはぼんやりと抽象的な『質問』を考えます。
- 「痩せたい」
- 「鍛えたい」
- 「水着を着たい」
こんな感じでも大丈夫です。
2. 書きたい記事の内容から顧客層の『質問』を考える
もう一つのSEOキーワードの選定方法は、あなたがお客さんのためになると思ったブログ記事の内容から『質問(SEOキーワード)』を考える方法です。
もしも、あなたの書きたい記事に専門用語が入っているのであれば、想定するお客さんの知識レベルに合わせたSEOキーワードを選ぶことが大切です。
例えば、二の腕を鍛えるための効果的なトレーニング方法「ダンベルカール」を解説したブログ記事を書きたいとします。
想定するお客さんが「ダンベルカール」という用語を知っていればいいですが、知らないようなら「ダンベルカール」をSEOキーワードにしても、なかなか検索してくれないですよね。
この場合「ダンベルカール」は、抽象的な『質問』として考えます。
ステップ2 具体的なSEOキーワードを導き出す
【ステップ1】で考えた顧客層の抽象的な『質問』は、「キーワードプランナー」という無料ツールを使って具体的なSEOキーワードに変換します。
例えば、先ほど【ステップ1】で考えた抽象的な「痩せたい」という『質問』は、
- 「ダイエット 運動」
- 「ジム 痩せる」
- 「筋肉 ダイエット」
といった具体的なSEOキーワードにすることができます。これらのSEOキーワードでブログ記事を書けば、集客につながりやすいアクセスを獲得することができそうです。
また、先ほどの「ダンベルカール」という抽象的な『質問』は、
- 「筋肉 つける」
- 「ダンベル トレーニング」
- 「腕 筋肉 付け方」
といった具体的なSEOキーワードにすることができます。「ダンベルカール」よりも、これらのSEOキーワードを中心にブログ記事を書いた方が、アクセスが増える可能性があります。
キーワードプランナーで具体的なSEOキーワードに変換する方法
ここでは例えとして、「痩せたい」という抽象的な『質問』を、具体的なSEOキーワードに変換する方法を解説します。
「ダンベルカール」についても同じ操作で変換できます。
キーワードプランナーを使って具体的なSEOキーワード候補を見つける
キーワードプランナーの『キーワードを検索』エリアをクリックして、「痩せたい」と入力します。
「ダンベルカール」と入力
『開始する』ボタンをクリックすれば、「痩せたい」に関連したキーワード群が表示されます。
「ダンベルカール」に関連したキーワード群が表示される
SEOキーワード候補から選び出す
このキーワード群の中から、想定した顧客層が検索しそうなキーワードを拾い集めていきます。そして、月間平均検索ボリュームを考慮しながら、記事にできそうなSEOキーワードを選びます。
ステップ3 SEOキーワードの検索ボリュームを確認する
アクセスを集めるブログ記事を書くためには、SEOキーワードの検索ボリュームを知ることが大切です。なぜなら、需要が多い『質問』なのか、需要が少ない『質問』なのかでアクセス数が変わるからです。
例えば、月間で100回しか検索されないSEOキーワードで検索一位に表示されたとしても、アクセス数は月間で30〜40増えるだけです。それが月間で1万回検索されるSEOキーワードで検索一位に表示されれば、アクセス数は月間で2000〜3000ほど見込めます。
月間で1万回検索されるSEOキーワードで検索一位に表示される記事が3〜4記事あれば、それだけでアクセス数が月間1万PVに届くということですね。
ただし、もしもあなたがWebサイトの運営を始めたばかりなら、いきなり月間平均検索ボリュームが1万回を超えるSEOキーワードで記事を書いたとしても、上位表示されることは難しいです。
なぜなら、運営を始めたばかりのWebサイトには、Googleからの信頼がないからです。
記事数が少ないと、「この記事を書いているサイトは権威性があるのか? 関連するキーワードを網羅しているのか?」といった Googleの判断基準を満たしにくいんですね。
ブログを始めたばかりなら、月間平均検索ボリュームが100〜1000回のSEOキーワードを狙う
そこで、まずは月間平均検索ボリュームが100〜1000回のSEOキーワードを狙っていきます。100〜1000回とは言え、上位表示されれば予想以上のアクセス数を獲得することができます。
月間平均検索ボリュームは、キーワードプランナーで確認することができます。
⇒ Ubersuggestの使い方|検索ボリュームを調べる無料最強SEOツール
例えば、【ステップ2】で見つけたSEOキーワードの月間平均検索ボリュームは次のとおりです。
- 「ダイエット 運動」:1万~10万
- 「ジム 痩せる」:1000~1万
- 「筋肉 ダイエット」:100〜1000
- 「ジョギング 痩せる」:100〜1000
- 「ジム ダイエット メニュー 女」:100〜1000
例えにあげた上2つのSEOキーワードは「1000~1万」以上です。ですが、狙ってはいけないのかと言うと、そんなことはありません。
このSEOキーワードをさらに細分化させて、100〜1000回のSEOキーワードを探ります。
ブログのアクセスが月間1万PVを超えているなら、1万回以上のSEOキーワードを狙っても大丈夫
ブログのアクセス数がすでに月間1万PVを超えているなら、月間平均検索ボリュームが1万回以上のSEOキーワードも狙っていきましょう。
ただしその場合でも、SEOキーワードを細分化させて、1000~1万回、100〜1000回のSEOキーワードを探ります。
さらに細分化されたSEOキーワードを見つける方法
関連キーワードを取得するツールを使えば、さらに細分化されたSEOキーワードを見つけることができます。
例えば、月間平均検索ボリュームが1万~10万の「ダイエット 運動」というSEOキーワードは、『関連キーワード取得ツール』を使うことで
- 「ダイエット 運動 ジム」:100~1000
- 「ダイエット 運動 器具」:100~1000
- 「ダイエット 運動 タイミング」:100~1000
- 「ダイエット 運動 簡単」:100~1000
- 「ダイエット 運動 顔 痩せ」:10~100
- 「ダイエット 運動 モチベーション」:10~100
といったSEOキーワードを見つけることができます。
戦略をもってWeb集客を進めるならロングテールSEOが大切
このように、もともと大きな検索ボリュームのSEOキーワードを細分化させて、小さな検索ボリュームで記事を書いていくSEO対策を「ロングテールSEO」と言います。
いち早くアクセスアップを狙うなら、ロングテールSEOの知識を深めることが大切です。なぜなら、複合キーワードが増えるほど答えを用意しやすくなり、検索上位に表示されやすくなるからですね。
ステップ4 1つの記事に入れるSEOキーワードを選定する
ブログ記事にできそうなSEOキーワードをいくつかピックアップしたら、最後に、1つの記事に入れるSEOキーワードを選びます。
1つの記事に入れるとは、タイトルに含ませるSEOキーワードのことです。
例えば、次のようなSEOキーワードは関連性が高いので、1つの記事に自然と入れられそうじゃないですか?
- 「ダイエット 運動 ジム」:100~1000
- 「ダイエット 運動 効果的」:100~1000
- 「ダイエット 運動 おすすめ」:100~1000
この3つのSEOキーワードを使って、『ダイエットにおすすめ!ジムでの効果的な運動10選』といったタイトルの記事を書いて、それぞれのSEOキーワードで検索上位に表示されれば、3つ分のアクセスを獲得できるということです。
ですので、たとえ小さな検索ボリュームのSEOキーワードでも、上位表示されれば予想以上のアクセスを獲得できるんですね。
SEOキーワードの無理な詰め込みに注意!
ただし、関連性の低いSEOキーワードを1つの記事に詰め込むのは注意が必要です。
例えば、
- 「ダイエット 運動 時間」:100~1000
- 「ダイエット 運動 アプリ」:100~1000
- 「ダイエット 運動 食事」:100~1000
この3つのSEOキーワードをタイトルに詰め込もうとすると、『ダイエット運動に最適な食事や時間は?使って便利なアプリは?』といった不自然なタイトルになってしまいます。
検索ユーザーの『質問』を考えることが大切
ここまで何度もお話ししたとおり、SEOキーワードとは検索ユーザーの『質問』です。
「ダイエット 運動 時間」で検索する人は、脂肪燃焼に必要な分数や、効果的な時間帯を知りたいことが想像できますよね。
同様に、「ダイエット 運動 アプリ」で検索する人は、運動して痩せたい人が自分を管理するためにアプリを探していることが想像できます。「ダイエット 運動 食事」で検索する人は、ダイエットに効果的な運動方法や食事内容を知りたそうですよね。
それなのに、『ダイエット運動に最適な食事や時間は?使って便利なアプリは?』といったタイトルでは、何がメインなのかがボヤけてしまっています。
ライバル記事が少なければ問題はないかもしれませんが、ライバル記事が多ければ検索ユーザーにとって魅力が薄れるタイトルになる可能性があります。
ですので、タイトルに入れるSEOキーワードは、あくまで検索する人が知りたい『質問』と関連性の高いキーワード同士を選ぶことポイントです。
関連性の低いSEOキーワードの場合は、個別に記事を書いた方が賢明なんですね。
SEOキーワードを正しく設定する
SEOキーワードを選定したら、ブログ記事には正しくSEOキーワードを設定することが大切です。
“SEOキーワードを設定する” という言葉を聞くと、「なにやら難しいプログラム操作をするのかな?」と思われるかもしれませんが、「SEOキーワードは見出しに含ませましょう」というお話しです。
ブログ記事では、タイトルにSEOキーワードを含ませることはもちろん、h2、h3タグといったタイトルタグにもSEOキーワードを含ませるようにします。
メタキーワードにSEOキーワードの設定は不要
“SEOキーワードを設定する” と言えば、過去のSEO対策ではメタキーワードにSEOキーワードを設定すると良いとされていました。
メタキーワードとは、HTMLの<head>内に設定するタグのことです。このタグに、SEOキーワードを入力していたんですね。
ですが現在のSEO対策では、メタキーワードにSEOキーワードを設定する必要はありません。現在のGoogleは、「メタキーワードタグはSEOには関係ない」と明言しています。
検索エンジンの精度が低かった頃には、メタキーワードにSEOキーワードを設定することで、検索エンジンにページの内容を伝える役割がありました。現在では、メタキーワードがなくてもページの内容を理解できるくらい、検索エンジンの精度が向上してきました。
ですので、わざわざメタキーワードにSEOキーワードを設定する必要はなくなったんですね。
- 激戦キーワードでも上位表示できる方法
- SEOの都市伝説は一切無視しても上位表示できる方法
- わずか30ページのサイトでも月間16万PVのアクセスを集めた方法
- Googleアドセンスで毎月60万円の報酬を獲得した方法
まとめ
以上、アクセスアップのためのSEOキーワードを選定する手順を解説しました。この手順でSEOキーワードを選定してブログ記事を書けば、あっという間にアクセスアップができると思います。
また、ブログ集客で効率的に成約率を上げるなら、3種類のSEOキーワードを使い分けることが大切です。
次の記事では、ブログ集客の効率を上げる3種類のSEOキーワードを解説しています。
Next⇒「【Do-Know-Go】ブログ集客の成否を分けるSEOキーワードとは?」
追伸
もしも「自分のビジネスではどんなWeb集客をすればいいの・・・?」という疑問があれば、当サイト(Web活用術。)の特別コンテンツを参考にしてみてください。
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