アクセスを集めるSEO対策

共起語とは?もはや古いSEOだけど使うと有利な無料検索ツール4選

2018-09-26

共起語 とは?

検索上位に表示させるブログ記事を書くために、知っておくと参考になるのが「共起語(きょうきご)」という存在です。

検索エンジンの分析能力が向上した現在では、SEOの観点からは共起語はもはや時代遅れの概念とされる見解があります。

ですが共起語の存在を知っておけば、より検索上位に表示されるコンテンツ作りの参考になります。

この記事では、

  • 共起語とは何か?
  • 検索上位表示を目指すための共起語の使い方
  • 無料で使える共起語検索ツール4選
  • 関連キーワードとサジェストキーワードとの違い

について解説します。

検索上位に表示されるブログ記事を作成する際には、ぜひ参考にしてみてください。

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共起語とは?

共起語(きょうきご:co-occurrence)とは、あるキーワードを説明する際に、関連性が高く、同じページの中で頻繁に使われるワードのことです。

例えば、「バスケット」という言葉だけでは、スポーツの「バスケットボール」のことなのか、雑貨で使うかごの「バスケット」のことなのかがわからないですよね。

検索エンジンも同じように、ただ「バスケット」というワードだけでは理解ができないんですね。他のワードも交えながら説明をすることで、はじめて「バスケット」の意味を理解できるようになります。

キーワードを説明するための他のワード、これが共起語です。

共起語の例え

例えば、スポーツの『バスケット』を説明するとしたら、おそらく「バスケットボール・スポーツ・バスケットシューズ・NBA」といった言葉を使いながら説明しますよね。

この「バスケットボール・スポーツ・バスケットシューズ・NBA」といったワードが、スポーツの『バスケット』で使う共起語です。

あるいは、かごの『バスケット』を説明するとしたら、「雑貨・小物入れ・収納・素材・サイズ」といった言葉を使うことになると思います。

この「雑貨・小物入れ・収納・素材・サイズ」といったワードが、かごの『バスケット』で使う共起語です。

同じ『バスケット』というキーワードでも、どんな共起語が含まれているのかで、何について書かれた記事なのかが分かりやすくなりますよね。同時に何度も出てくる共起語ほど、キーワードにもっとも関連した重要な共起語であると言えます。

昔は共起語にSEOの効果があった

この共起語という概念がSEOの世界に誕生したのは、Googleが検索サービスを開始した1998年の翌年の1999年頃だとされています。

1994年に開発された初期の検索エンジンはテキストの分析能力が低かったので、検索上位に表示させたければ、とにかくSEOキーワードを詰め込む対策がされていました。

例えば「バスケット」というSEOキーワードで上位表示させたいなら、とにかく「バスケット」というSEOキーワードをコンテンツ内に詰め込んでおけば良かったんですね。

やがて検索エンジンのテキスト分析能力は向上し、SEOキーワードの詰め込みでは上位表示されないようになりました。そこで、SEOキーワードを適度な量で自然に散りばめるSEO対策が考えられました。

それが『共起語』という概念です。

2000年代前半から中期には、「SEOキーワードの出現率は5〜6%が良い」といったSEO対策もありました。共起語をうまく文章に含ませることで、SEOキーワードの詰め込みにならないようにコントロールする対策です。(現在では「出現率」は化石級に古いSEO対策だとされています)

今は共起語を知っても意味はない?

時代は進み、検索エンジンの分析能力の向上によって、2005年頃には共起語は意識されなくなっていきます。わざわざ共起語を入れなくても、テキストの分析ができるようになったんですね。

その後、パンダアップデートやハミングバードアップデートなどによって、質の低いコンテンツは検索結果に表示されなくなりました。

そのため現在のSEO対策では、「良質なコンテンツ」を作ることがもっとも重要視されます。ですのでSEO対策として、コンテンツに共起語を入れることを念頭におく必要は全くありません。

ようするにコンテンツを作成する際には、「人が人に説明する時に自然と使う言葉を使えば良い」という結論にたどり着いているんですね。

Googleはコンテンツに専門性や網羅性があることを重視しています。ですので、専門性や網羅性を意識して検索ユーザーが求めている答えを用意すれば、必要な共起語は自然とたくさん入っているはずだということです。

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コンテンツSEOでの共起語の使い方

じゃあ、共起語の知識は現在全く必要ないかというと、そんなこともありません。現在のコンテンツSEO対策としては、共起語は次の2つの使い方があります。

  1. 検索ユーザーのニーズを探る参考にできる
  2. リライトの参考にできる

1. 検索ユーザーのニーズを探る参考にできる

共起語は、検索ユーザーのニーズを探る参考になります。

例えば、『ダイエット 食事メニュー』のSEOキーワードでブログ記事を書くとします。

その際には、すでに検索上位に表示されているコンテンツの共起語を調べることで、どんな内容のコンテンツが検索上位に表示されているのかがわかるようになります。

検索上位に表示されるコンテンツは検索ユーザーが求めている答えである可能性が高いですから、大まかなニーズの方向性を探ることができるんですね。

検索上位の共起語から検索ニーズを探る

このあと紹介する共起語検索ツールを使って『ダイエット 食事メニュー』の共起語を調べてみると、検索上位に表示されるコンテンツには、「レシピ・カロリー・献立・糖質・野菜・週間」といった共起語が含まれていることがわかります。

ということは、これらの共起語が含まれたコンテンツが “検索ユーザーの役に立っている” ということです。ですので、これらの共起語を念頭においてブログ記事を書けば、検索ニーズに合ったコンテンツを作りやすくなるということなんですね。

例えば、「レシピ・献立・週間」といった共起語から、ダイエットに効果的な数週間分の献立メニューの作り方について書くと良さそうだということがわかります。

また「カロリー・糖質・野菜」といった共起語から、野菜を使ったダイエットメニューの献立やカロリー表記をしておくと良さそうだということがわかります。

2. リライトの参考にできる

公開したブログ記事が思ったよりも上位表示されなかった時には、共起語はリライトをする時の参考になります。

あなたが作成したブログ記事の共起語と、検索上位に表示されている共起語との違いを比べてみることで、検索ニーズの方向性や、どんな情報が欠けているのかを探ることができるんですね。

不足している情報を追加したり修正すれば、検索ユーザーのニーズを満たすことができて、Googleには専門性や網羅性がある有益なコンテンツだと評価されやすくなるいうことです。

共起語は参考程度にすること

ちなみに、共起語は参考にする程度で大丈夫です。「共起語がたくさん入っているから上位表示される」というわけではないからです。

Googleはキーワードについて、次のように指摘しています。

文脈に合ったキーワードを適切に使用した、情報に富んだ有用なコンテンツを作成することに焦点を合わせてサイトを運営してください。

引用元:Google Search Console ヘルプ

文脈を無視して無理やり共起語を詰め込んだりすれば、内容が伝わりにくいコンテンツになってしまう恐れがありますよね。

つまり、共起語を中心にしてコンテンツを作るのは本末転倒だということです。

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無料で使える便利な共起語検索ツール4選

では、検索ニーズを探る際に使える共起語を調べるツールを紹介します。いずれも会員登録などをする必要もなく、無料で利用できるとても便利なツールです。

僕の独断と偏見で便利度を評価していますので、よければ参考にしてみてください。

共起語検索

共起語検索

共起語検索

便利度:

こちらの「共起語検索」は、Googleの検索ワードTOP50サイトを対象に共起語を抽出してくれるツールです。2008年から運営されている、共起語検索の古株サイトです。

検索上位50サイトの共起語ということは、“広く浅い” 共起語であるとも言えますね。

Find Word

findwordFind Word ※現在機能が停止しているようです。

便利度:

こちらの「FindWord」は、上位10サイトと上位50サイトの共起語を調べることができるツールです。同時にURLを入力すれば、上位10サイトのコンテンツに入っていない共起語を表示してくれる機能がついています。

検索上位に表示できていない自分のブログ記事のURLを入力すれば、足りない要素を見つけることができるんですね。

また、検索上位のURLを入力すれば、どの共起語が含まれていなくても上位表示できているのかを分析することにも使えます。

ハッキリ言って便利です。

コンテンツサーチ

コンテンツサーチ

コンテンツサーチ

便利度:

こちらの「コンテンツサーチ」は、ユーザーの反響を得ているコンテンツを探すことができる共起語調査ツールです。

調べたいキーワードを入力すれば「Facebookでの反響数・共起語・共起ネットワーク」を調べることができます。

『共起語』は、「名詞・動詞・形容詞」に分けて表示してくれます。また『共起ネットワーク』では、どのような話題で記事を書けば反響があるのかをマッピング化して表示してくれます。

こんな機能が無料で利用できるなんて、ハッキリ言って凄すぎます。

テキストマイニングツール

テキストマイニングツール

テキストマイニングツール

便利度:

こちらの「テキストマイニングツール」は、入力したテキスト(10万文字まで可能)に頻繁に出てくる共起語を抽出してくれるツールです。

2つの文章を比較することができますので、検索一位のテキストと自分のブログ記事のテキストを入力すれば、単語の違いや出現頻度などを分析することができます。

リライトの際に使いやすいツールですね。

共起語と関連キーワード・サジェストキーワードの違い

最後に、共起語と似ている「関連キーワード」「サジェストキーワード」との違いについても解説しておきます。

これらもSEO対策をする際には重要な存在です。

共起語と関連キーワードの違い

関連キーワードとは、検索ワードと一緒に検索されやすいワードのことです。

「バスケット」の関連キーワード「バスケット」の関連キーワード

例えば『バスケット』で検索する人は、「歴史・ルール・日本代表・イラスト」といったワードを一緒に検索する傾向があるようです。

つまり、検索エンジン側から「あなたが具体的に知りたいのは、他の人も検索している、こんなキーワードについての情報ではないですか?」と、提案してくれるのが関連キーワードです。

共起語とサジェストキーワードの違い

サジェストキーワードとは、検索ワードを入力する際に、自動で補完してくれるワードのことです。

「バスケット」のサジェストキーワード「バスケット」のサジェストキーワード

例えば『バスケット』と入力すると、「かご・日本代表・ポジション・ルール」といったワードが、次に入力するワードの候補として自動で表示されます。

つまり、入力の手間を省くために予測してくれるのがサジェストキーワードです。

これらの関連キーワードやサジェストキーワードは、実際に他のユーザーが入力しているワードでもあります。ですので、検索ユーザーがどのようなことに関心があるのかを知ることに役立ちます。

まとめ

共起語とは、あるキーワードを説明する際に、関連性が高く、同時に使われやすいワードのことです。検索エンジンのテキスト分析能力が向上した現在では、わざわざ意識する必要のないSEO用語でもあります。

ブログ記事を検索上位に表示させるためには、検索ユーザーのニーズに合ったコンテンツであることがもっとも重要です。

どんなニーズなのかは、現在検索上位にあるコンテンツがヒントになります。そのヒントを得るために、共起語検索ツールを使う方法があります。

ブログ記事に共起語をたくさん入れれば上位表示されるわけではありませんので、検索ニーズを探る参考程度に使ってみてください。

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  • この記事を書いた人

高木浩一

心理学と脳科学が好きなマーケティング・Web集客の専門家/解脱しかけのゲダツニスト/ 大企業のマジメな広告デザインから男性を欲情させるアダルティな広告デザインまで、幅広い分野を経験した元グラフィックデザイナー。心理面をカバーしたマーケティングとデザインの両方の視点をもつ。個人が個人として活躍する時代に向けて「使えるマーケティング」をモットーに情報発信中。

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