仕事術

やる気はどうして生まれる?やる気を出すために必要な3つの条件とは

2018-12-06

やる気を出す 3つの条件

きっと誰だって、一度や二度は「なんだかやる気が出ないから、やる気を出したい・・・」という悩みを抱いたことはありますよね。

やる気を出すためには、次の3つの条件のうちのひとつが必要になります。

やる気を出す3つの条件

  • 報酬の期待を感じること
  • 自分の好きなことであること
  • 実際に行動を始めること

この「やる気」とは、どのようにして生まれるのでしょうか?

この記事では、やる気の正体と、やる気を出すために必要な3つの条件を解説します。

自分の行動のモチベーションを理解して、仕事や勉強の効率化、最短での目標達成に役立ててください。

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やる気とは「やる気ホルモン」のTRHの分泌

やる気が出ている時にはやる気ホルモンが分泌されている

まずは「やる気」の正体ですが、僕たちがやる気になっている時には “やる気ホルモン” と呼ばれるTRH(甲状腺刺激放出ホルモン)が脳内で分泌されています。

このTRHは、感情を司る「扁桃体(へんとうたい)」や、記憶を司る「海馬体(かいばたい)」で “分泌する・分泌しない” の判断が下され、欲求を司る「視床下部」で分泌されます。

TRHの分泌は、脳全体を活性化させる働きがあります。

やる気が出ると眠気が吹っ飛び、お腹が減っていることも忘れるほど集中力が向上し、やっていることが好きになり、記憶力が向上し、またやりたくなるようになります。

勉強や読書など、時間を忘れてひとつのことに没頭している時には、TRHが分泌されているんですね。

報酬への期待感がやる気を生む

このやる気は、報酬の期待を感じることで生まれます。報酬の期待がなければやる気は出てきません。

「報酬の期待」は、人や状況によっていろいろと変わります。お金や名誉が報酬になる場合もあれば、賞賛や充実感が報酬になる場合もあります。

報酬への期待感の例え

例えば、『お金』という報酬が得られるなら、嫌いなトイレ掃除だって頑張ろうというやる気は起こります。

あるいは、「トイレ掃除をしてくれてありがとう」という『感謝の言葉』や、「きれいなトイレは気持ちいい」といった『充実感』が報酬になれば、『お金』という物質的な報酬がなくても嫌いなトイレ掃除をやる気になります。

つまり、過去に「褒められて嬉しかった!」とか「楽しかった!」といった快楽を得た記憶があることがやる気の出る条件なんですね。

または、「楽しそう!」という期待感(興味)を持つことが条件です。

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やる気に関わる脳内物質ドーパミン

やる気に関わる脳内物質ドーパミン

「楽しそう!」「気持ち良さそう!」といった期待感を抱くと、脳内では “快楽ホルモン” と呼ばれる神経伝達物質のドーパミンが分泌されます。

ドーパミンは思考力や決断力、学習能力などをアップさせます。ですので、ドーパミンが出まくっている時は、自分の能力を最大限に発揮できる状態だと言えます。

さらにドーパミンは、分泌量が増えると「またやりたい!」という習慣化が促進されます。

ですので自分の好きなことや得意なことに対しては、自然とやる気が湧き上がるんですね。

ドーパミンはストレス時にも突発的に増える

ドーパミンは、強いストレスがかかった時にも分泌されることがわかっています。これは締め切りなどの期限が迫った中で、やらなきゃいけないストレスがやる気に火をつけることを表しています。

夏休みが終わるギリギリまで宿題をやる気にならなかった人は、追い込まれたらやる気が出ることを経験しているかもしれないですね。

ドーパミンは運動を始めることでも分泌される

そしてドーパミンは、脳内にある「線条体(せんじょうたい)」と呼ばれる部位のすぐ近くにある「側坐核(そくざかく)」で強く感じます。

線条体は運動開始のタイミングに関わっていて、体を動かすと脳のドーパミン・ニューロン同士の繋がりが強化され、ドーパミンが分泌されやすくなります。

つまり、行動を始めることでもやる気が出るようになるんですね。

学生の頃、勉強の息抜きのつもりで部屋を掃除しはじめたら、いつの間にやら掃除に夢中になっていたなんてことはありませんか?

それは実際に掃除を始めたことで側坐核が刺激され、ドーパミンが分泌されたことで、やる気スイッチが入ったからだったんですね。

ドーパミンは新しいことが好き

さらにドーパミンは、初めての体験で大量に分泌されます。ですのでドーパミンを放出させるためには、マンネリ化をさせないことも大切です。

いつも同じルーティーンの作業をしている場合などは、行動を変化させるとやる気は持続しやすい傾向にあります。

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やる気を出すための3つの条件

やる気が出る3つの条件

ここまでの話をまとめると、やる気スイッチを入れる “やる気ホルモン” のTRHを分泌させるためには、ドーパミンが重要なことがわかります。

そしてドーパミンを分泌させるためには、

  • 報酬の期待を感じるこ
  • 自分が好きなことであるこ
  • 実際に行動を始めること

この3つの条件のうちの、最低ひとつが必要になります。

つまり、嫌いなことであれば、報酬を用意することでやる気を出すことができます。自分が好きなことであれば、自然とやる気は出てきます。

たとえ嫌いなことであったとしても、実際に行動を始めることでも、やる気を出すことはできるということです。

報酬を用意してやる気を出す場合のコツは、「目標達成できる10のコツ|成功できる人とできない人の違いとは?」の記事で解説しています。

簡単にやる気を出すためには「行動する」が正解!

もしもあなたが、「やらなきゃいけないことがあるんだけど、なんだかやる気が出ないんだよな・・・」という悩みを持っているとしたら、「やる気が出るまで待つ」のではなく、「やる気を出すために行動する」という考えに転換させることが大切です。

なぜなら、やる気に関わるドーパミンを分泌させるもっとも簡単な方法は、報酬を用意することや興味を持とうとすることではなく、まずは行動を始めることだからです。

やる気がなくても行動するためのキーワードは「習慣」

やる気がなくても行動するには、「習慣」がキーワードになります。たとえ好きじゃないことでも、習慣であれば無意識に行動のスイッチが入るからです。

例えば、朝起きてすぐにシャワーを浴びる習慣があれば、やる気とは無関係に行動しているはずです。外出から家に帰って手洗いうがいをする習慣があれば、やらなければ気持ち悪い感じがするはずです。

そこで、行動を習慣化させる簡単な方法が、次の記事で紹介する「5秒ルール」です。

まとめ

以上、やる気の正体と、やる気が出る3つの条件を解説しました。

やる気に関わるドーパミンを分泌させるためには、次の3つの条件のうちのひとつが必要です。

  • 報酬の期待を感じるこ
  • 自分が好きなことであるこ
  • 実際に行動を始めること

もっとも簡単にやる気スイッチを入れるのは、実際に行動を始めることです。

次の記事では、超簡単にやる気スイッチを入れる「5秒ルール」を解説します。
Next⇒「メルロビンスの5秒ルールとは?やる気が出て人生が変わる理由とコツ

参考サイト:
脳科学辞典/ドーパミン
Wikipedia/側坐核
Dopamine Functions
Akira Magazine/大脳基底核のおはなし

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  • この記事を書いた人

高木浩一

心理学と脳科学が好きなマーケティング・Web集客の専門家/解脱しかけのゲダツニスト/ 大企業のマジメな広告デザインから男性を欲情させるアダルティな広告デザインまで、幅広い分野を経験した元グラフィックデザイナー。心理面をカバーしたマーケティングとデザインの両方の視点をもつ。個人が個人として活躍する時代に向けて「使えるマーケティング」をモットーに情報発信中。

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