ブログ記事を書いてファンを増やしたり、セールスコピーを書いて商品販売をしたいと考えたなら、相手に伝わる最低限の文章力が必要になります。
文章力を鍛えるには、書き慣れることが一番大切です。ただし、文章の基本を知らずに書きまくっても、文章力はなかなかレベルアップしません。
そこでこの記事では、文章力のレベルに合わせた、文章力を鍛えるオススメの本を紹介します。
たとえ今まで文章を書いてこなかったとしても、自分のレベルに合った本でトレーニングを積むことで、最短時間でわかりやすい文章(ブログ記事・セールスコピー)が書けるようになります。
効率よく文章力を鍛えるために、参考にしてみてください。
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文章力を鍛える【レベル別】おすすめ本8冊
ここで紹介するオススメの8冊は、「文章なんて、ほとんど書いたことがない・・・」というレベルの人から、「あと一歩、読者をグイッと惹きつける文章を書きたい!」というレベルの人まで参考にできる、文章力を鍛える本を集めてみました。
- 文章力レベル1:"ふくしま式200字メソッド"で「書く力」は驚くほど伸びる!
- 文章力レベル2:「うまく」「はやく」書ける文章術
- 文章力レベル3:文章力の基本
- 文章力レベル4:文章が劇的にウマくなる「接続詞」
- 文章力レベル5:形容詞を使わない 大人の文章表現力
- 文章力レベル6:文芸オタクの私が教える バズる文章教室
- 番外編1:ネットで「効く」コピー
- 番外編2:超・箇条書き
ちなみに、ほんの数年前までの僕は、文章を書くことがとにかく苦手でした。ブログを書きはじめた時は、2000文字を書くのにずいぶん苦労していました。
当時は本を読むことが苦手で、マンガくらいしか読んでいなかったからだと思います。
ですが現在では、1万文字を超える文章も書けるようになりました。「内容がわかりやすい」と評価していただくこともあります。
それは、本を読むことと文章を書くことに慣れたことが要因だと思いますが、文章の基礎を学んだことも大きな要因だと考えています。
ですので、もしもあなたが文章を書くことに苦手意識を持っている場合は、自分のレベルに合わせた本で文章力を鍛えるようにしてみてください。
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"ふくしま式200字メソッド"で「書く力」は驚くほど伸びる!
文章力レベル:1
こちらの本は「本をあまり読まないし、文章もあまり書かないし、なにより学生時代は国語が苦手だった・・・」というレベルの人が、基礎から文章力を鍛えることに向いている一冊です。
文章が書けない原因は、次の2つのどちらか、あるいは両方です。
- 何を書けばよいのかわからない
- どのように書けばよいのかわからない
両方わからなかったとしても、仕方ないかもしれません。
なぜなら学校教育では、文章の書き方を教える授業をしていないからです。作文にしたって、「思ったことを書きなさい」と言われるだけで、書き方を論理的に教わったことがある人はほとんどいないと思います。
ですので、もしもどちらもわからないようであれば、まずはこちらの本で解説されている “200文字で完結するたった一つの文章の「型」” を覚えることからはじめてみてください。
文章の「型」を覚えれば、文章が書けない原因の2つを両方解決できて、感想・意見・主張など、どんな文章でも書けるようになります。
著者の福嶋隆史さんは、
文章力を磨くとは国語力を磨くことであり、論理的思考力を鍛えることになる
と指摘しています。
文章の「型」を覚えれば、論理的思考力を構成する、次の「3つの力」を鍛えることができるとしています。
3つの論理的思考力
- 言い換える力
- 比べる力
- たどる力
この3つの力を鍛えれば、自然と長文も書けるようになり、書くスピードも速くなり、本を読む時には理解力がアップし、読むスピードも速くなります。
文章の「型」を覚えることは、修行の順序段階を表す『守破離』で言うところの『守』にあたります。まずは文章構造の基本を徹底的に守ることが、上達の一番の近道だということなんですね。
思い返してみれば、僕が本を読むのが苦手だったのは、読むスピードが遅かったからです。読むスピードが遅かったのは、論理的思考力が足りなかったからだと思います。
こちらの本は、小・中学生の子どもを教える親御さんや教師に向けた本だからこそ、間違いやすい失敗例と修正方法が、具体的な例文を交えてわかりやすく丁寧に解説されています。
ですので、原稿用紙一枚(400文字)の作文や本を読むのが苦手な場合は、“書く力”+論理的思考力を鍛えるのに最適な一冊だと思います。
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「うまく」「はやく」書ける文章術
文章力レベル:2
こちらの本は「文章を書こうとしても、なかなかうまく書き進められない・・・」というレベルの人が、情報が整理されたわかりやすい文章力を手に入れることに向いている一冊です。
書こうとしてもストップしてしまうのは、「誰のために何を書くのか?」といった目的が整理できていないことと、書くべき情報が足りないことが原因です。
逆に言えば、必要な情報が整理されている文章はわかりやすいということですね。
著者である山口拓郎さんは、
文章で伝えるためのプロセスのうち、文章を「書く」ことは2割に過ぎない
と指摘しています。
こちらの本では、文章を「書く」こと以外の8割が重点的に解説されていて、文章を書くスピードアップと、文章力のレベルアップに役立ちます。
本書で手に入ること
- 書くべき情報の集め方
- 書く前の準備の仕方
- わかりやすい5つの文章フォーマット
- SNSで使える文章術
検索で上位表示を狙うブログ記事を書く場合には、詳しく情報を書くことはかなり重要になります。ですので、SEO対策も考えているのなら、こちらの情報収集の方法や情報整理の方法はけっこう参考にできると思います。
また、タイプ別5つの文章フォーマットを覚えれば、書くべき情報がわかります。情報を整理整頓してから文章を書けば、伝わりやすい文章になり、大幅なスピードアップにも役立ちます。
ファンを集めるブログ記事やセールスコピーにも通じるテクニックが載っていますので、人を動かす目的を持って文章を書くのであれば、こちらの一冊で文章力を鍛えてみてください。
文章力の基本
文章力レベル:3
こちらの本は「メールくらいならよく書くけど、言葉の使い方や読点(、)の打ち場所にイマイチ自信がない・・・」というレベルの人が、読みやすくて理解しやすい文章力を鍛えることに向いている一冊です。
もしも読点の打ち場所がわからない場合は、マンガばかり読んでいることが原因かもしれません。なぜなら、多くのマンガには句読点がないからです。
僕がブログで記事を書きはじめた時は、しっかりした文章を書く経験値が低かったせいか、「ひとつの文章にどれくらいの数の読点を打てばいいのかよくわからん・・・」と悩むレベルでした。
こちらの『文章力の基本』では、わかりやすい文章を書く際のルールや注意点を、77のテクニックとして細かく学ぶことができます。
- 読点(、)の打ち場所
- 修飾語の置き場所
- 「て・に・を・は」の正しい使い分け方
- 読みやすい文章にする言葉の揃え方
- わかりやすい文章にする言葉の使い分け方
- 中黒(・)の使い方
このあたりのルールや注意点を確認したい場合は、辞書のように使ってみてください。原文から改善文への修正が解説されていますので、すぐに自分の文章を修正することができます。
僕が読んだのは2009年に刊行された『文章力の基本』ですが、2015年にはエッセンシャル版の『文章力の基本の基本』が、2017年には『文章力の基本』を進化させた『文章力を伸ばす』が刊行されています。
個人的にはどれを読んでも同じ程度の学びを得られると思いますが、内容がより精査された文章テクニックを学びたい場合は、新しく出版された書籍の方が良いかなと思います。
文章が劇的にウマくなる「接続詞」
文章力レベル:4
こちらの本は「わかりやすい文章にするために、なにか足りない気がする・・・」というレベルの人が、読者に伝わりやすい文章力を鍛えることに向いている一冊です。
読みやすい・わかりやすい文章にするためには、文章と文章の “渡し舟” である接続詞が重要な役割を果たします。こちらはその接続詞に特化した、接続詞のバリエーションを増やすための本です。
例えば、文章の先頭に【さらに】という接続詞を使えば、読み手は「このあと補足する内容が続くんだな」ということを瞬時に理解できますよね。【しかし】という接続詞を使えば、「このあと反対意見の説明になるんだな」と理解が早まります。
つまり、接続詞の使い方がうまければ、読みやすくてわかりやすい文章が書けるということなんですね。
自分の書いた文章を読み返してみて、「なんだか意味がわかりにくい気がする・・・」「文章のつながりが不自然な気がする・・・」と感じた場合は、接続詞を付け加えたり変えることで分かりすくなるかどうかを考えてみてください。
こちらの『文章が劇的にウマくなる「接続詞」』では、
- 言い換える
- 順接する
- 逆説する
- 対比する
- 結論を導く
- 添加する
- 補足する
- 選択を促す
- 並列・列挙する
- 転換する
- 例示・仮定する
- 主張する
といったカテゴリーから、150を超える接続詞を学べます。
こちらの本は一読するだけでも、接続詞の「引き出し」の数を増やすことができます。「引き出し」の数は増えた時点で文章力がアップできますので、文章力の上達に必ず役に立ちます。
たくさんの接続詞に触れれば、読解力もアップします。
形容詞を使わない 大人の文章表現力
文章力レベル:5
こちらの本は「文章を書くと、いつも同じような表現になってしまう・・・」というレベルの人が、文章の表現力を鍛えることに向いている一冊です。
本をあまり読まない場合は、語彙力が乏しくなりやすく、同じ形容詞で文章を書いてしまいがちです。たとえ語彙力があったとしても、ついつい書き慣れた形容詞ばかりを使ってしまうこともあります。
そんな場合は、形容詞を使わずに表現する方法を考えてみてください。
形容詞とは、モノの状態を表す言葉です。「嬉しい・悲しい」といった感情を表したり、「大きい・早い・広い」といった物事の性質を表す時に使います。
例えば、何でもかんでも「すごい」と表現したり、「ヤバい」という言葉で片付けてしまうと、伝えたいことが正しく伝わらないんですね。
こちらの本では、表現力を豊かにして伝わりやすい文章にする9つのアプローチを学ぶことができます。
- あいまいさを避ける「限定表現」
- 個別性を持たせる「オノマトペ」
- 詳しく述べる「具体描写」
- 明確な基準を示す「数量化」
- 事情を加える「背景説明」
- 出来事を用いる「感化」
- 表現を和らげる「緩和」
- 裏から迫る「あまのじゃく」
- イメージを膨らませる「比喩」
形容詞を使わずにモノゴトを表現すれば、ありきたりな表現を避けることができます。具体的な描写ができれば、あいまいな表現を避けることができます。
伝わりやすい文章にすることができますので、表現力を鍛えるには最適な一冊だと思います。
文芸オタクの私が教える バズる文章教室
文章力レベル:6
こちらの本は「文章はよく書くけど、イマイチ面白みに欠ける気がする・・・」というレベルの人が、読者を惹きつけるための文章力を磨くことに向いている一冊です。
「バズる」ブログ記事を連発した書評ライター・三宅香帆さんの著書『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』では、多くの読者を魅了する「バズる」文章の秘密がわかるようになります。
「バズる」とは、短期間で多くの人に話題が拡散される現象を言います。バズる記事を書けるということは、多くの人の共感を得られて、多くの人の感情を動かせることを意味します。
こちらの『バズる文章教室』では、実際の小説・エッセイ・ブログ記事などの文章(計49例)を例文にして、次のカテゴリーに分類してバズる要素が分析されています。
- バズるつかみ:7例
- バズる文体:16例
- バズる組み立て:15例
- バズる言葉選び:11例
例えば、文章のど頭に大きな疑問を投げかければ、読者は答えを探そうと最後まで興味を持って読んでもらいやすくなります。また、文章にリズムをつけると読みやすくなったり、あるある話から始めると共感されやすくなる効果があります。
バズる文章術とは、『守破離』でいうところの『破』にあたります。文章のセオリーである「型」を破ることで、人間味のある魅力的な文章に変わるんですね。
普段ビジネス書しか読まなかったり、文章の「型」をひたすら守った場合は、わかりやすい文章が書けたとしてもお堅い文章になりがちです。
ですので、そんな場合は「型」を破って、バズる文章の秘密を取り入れてみてください。あなたオリジナルの文体が生まれた時には、バズるブログ記事を連発できるようになるかもしれません。
これは『守破離』でいえば、『離』の段階への到達ですね。
ネットで「効く」コピー
文章力を鍛えるおすすめ本の番外編として、2冊紹介します。番外編とした理由は、文章力を鍛える補足的な位置づけの本かなと感じたからです。
ネットで読む文章を書くなら
こちらの本は、ブログ記事やランディングページなど、ネットで読まれるビジネス文章の書き方にスポットを当てた一冊です。
あなたがネットで読まれる文章を書く場合は、紙とネットは別物だと知っておくことで、最後まで読まれるための文章力を鍛えることができます。
例えば、ネットの文章はじっくりと読まれることはほぼありません。たいていは流し読みをされてしまいます。ですので、流し読みを前提とした書き方が必要になります。
- どうすれば、流し読みの状態から注目してもらえるのか?
- どうすれば、最後まで読んでもらえるのか?
- どうすれば、読み終わったあと行動してもらえるのか?
こちらの本を読めば、“ネットで人を動かす” 文章の秘密がわかるようになります。
ブログ記事にも応用できる内容ですので、セールスや誘導を目的とした文章をブログで書く場合にはチェックしてみてください。
超・箇条書き
文章の骨子をつくるなら
こちらの本は、文章作成する事前準備で必要になる、「書くべき情報」を整理することに向いている一冊です。
もしも、あなたが文章作成を苦手と感じているとしたら、目次作成も苦手なのではないでしょうか? 目次作成が苦手だと、書くべき内容に迷い、文章作成に時間がかかりますよね。
書くべき内容を箇条書きにできれば、目次のような文章の骨子ができあがります。
メールや通知文書など、短い文章で内容を理解してもらいたい場合は、箇条書きで全てを伝えることができます。また、長い文章を書く場合は、骨子に沿って肉付けをすれば、書くべき内容に迷うことがなくなります。
つまり箇条書きは、
- 頭の中が整理できる
- 視覚的にもわかりやすくなる
- 文章に書き起こす際にはスピードアップが図れる
ようになるんですね。
こちらの『超・箇条書き』では、伝えるべき内容を、短く、魅力的に伝えるための箇条書きを学ぶことができます。
この本で解説されている箇条書きのポイントは、次の3つです。
- 構造化:全体像を一瞬で理解できるようにする
- ストーリー化:関心を持って最後まで読んでもらえるようにする
- メッセージ化:相手の心に響かせて行動を起こさせるようにする
箇条書きのスキルアップは、論理的思考力を鍛えることにつながります。ですので情報の整理が苦手な場合は、ぜひチェックしてみてください。
文章作成の時間短縮化と、簡潔に伝える文章力を鍛えることにも役立ちます。
まだ kindle読み放題してないの?
もしもあなたが、ひと月に何冊か本や雑誌を読む人なら、Amazonの『Kindle Unlimited』に入会していないと大損しているかもしれません。
なぜなら『Kindle Unlimited』では、小説・コミック・雑誌・ビジネス書など、幅広いジャンルの200万冊以上の本が月額980円で好きなだけ読み放題できるからです。
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まとめ
以上、文章力を鍛えるおすすめの本を紹介しました。
文章力を鍛えるには、書きまくって慣れることが一番大切です。また、表現豊かな小説を読みまくることでも文章力を磨くことができます。
ですが、小説を読む機会が少ない場合は、この記事で紹介した本から文章構造の基本や応用を学んでみてください。あなたが文章を書くときには、必ず役に立つと思います。
また、ブログ記事を書く場合は、読みたくなるタイトルをつける工夫が必要です。魅力的なタイトルづくりを本から学びたい場合は、次の記事を参考にしてみてください。
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