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感情27種類の持続時間とは?悲しみは5日間、怒りは2時間

2019-03-05

感情の持続時間

感情ってどれくらい続くんだろう・・・と思ったことはありませんか? 悲しみは120時間続き、怒りは2時間続くという調査結果があります。

この記事では、2014年に調査された「感情27種類の持続時間」を紹介します。

どのような感情がどれほど持続するのかを知って、感情のコントロールに役立ててください。

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感情27種類の持続時間

2014年にベルギーのルーヴェン・カトリック大学のフィリップ・ヴァーダイン(Philippe Verduyn)教授とサスキア・ラブリセン(Saskia Lavrijsen)教授は、最近抱いた感情的なエピソードを学生233人に思い出してもらい、その感情の持続時間について調査をしました。

感情を27種類に分類すると、その持続時間は次のような結果になりました。

感情の持続時間

1悲しみ120時間(5日間)
2憎しみ60時間(2.5日間)
3喜び35時間
4絶望24時間
5希望24時間
6不安24時間
7落胆24時間
8満足感24時間
9妬み15時間
10安心感8時間
11熱狂6時間
12賞賛5時間
13感謝5時間
14くつろぎ4.3時間
15罪悪感3.5時間
16ストレス3時間
17誇り2.6時間
18感動2.5時間
19怒り2時間
20退屈2時間
21驚き2時間
22苛立ち1.3時間
23同情1.3時間
24屈辱0.8時間
25恐れ0.7時間
26羞恥心0.5時間
27嫌悪0.5時間

出典元:Which emotions last longest and why: The role of event importance and rumination - Online First - Springer
参照サイト:悲しみの感情は他の感情に比べ240倍も長く続く(ベルギー研究)

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感情の持続時間でわかること

感情の持続時間

「楽しみ・嫌気・悲しみ・恐れ・怒り」の5大感情を見てみれば、「楽しみ(喜び)」というポジティブな感情よりも、「悲しみ」というネガティブな感情の方が長い時間持続することがわかります。

  • 悲しみ:120時間
  • 楽しみ(喜び):35時間
  • 怒り:2時間
  • 恐れ:0.7時間
  • 嫌気(嫌悪):0.5時間

そして、「憎しみ」や「妬み」は比較的長時間続き、「怒り」や「苛立ち」は2時間以内におさまる瞬間的な感情であることがわかります。

感情は何度も思い出すことで持続する

この研究結果は、何度も思い出すことで感情が持続することも表しています。人は自分にとって重要だと感じるネガティブな感情は、より思い出しやすい傾向があるんですね。

「絶望」「不安」「落胆」といったネガティブな感情も、意識して何度も思い出せば持続しやすくなるということです。

逆に「屈辱」や「羞恥心」が1時間以内におさまることを考えれば、『旅の恥はかき捨て』の言葉のとおり、何かを失敗したりして恥ずかしい思いをすることは、そんなに怖くないことがわかります。

人は感情に支配される

1つの感情に支配される

人はある感情に支配されると、なぜそう感じたのかを疑おうとはしない傾向があります。逆にその感情を正当化するために、周囲の出来事を都合よく解釈しようとします。

例えば、あなたが誰かと待ち合わせの約束をして、相手が遅刻してきたことに腹を立てたとします。

すると、相手が遅刻してきた事情を考えずに、イライラしていることが正しい理由(遅刻が悪い理由)だけを考えがちになります。柔軟に物事を考えられなくなるんですね。

同時に2つの感情は現れにくい

1つの感情に支配されると、その感情以外の感情は現れにくくなります。

感情を色相環のように分類した「プルチックの感情の輪」でも、対局の感情は現れにくいとしています。

プルチックの感情の輪

プルチックの感情の輪

例えば、震えるほどの怒りに支配されている時には、喜びや信頼といった感情は現れにくくなります。

怒りという感情は、約2時間ほどで鎮まります。ですので、もしもあなたが誰かを怒らせてしまったとしたら、2時間ほど黙っておけば関係を修復しやすくなるということですね。

あなたが悲しみの感情に支配された場合は、約5日間ほど持続します。ですので、その場合は無理やり他の感情になろうとはせずに、悲しみの感情を和らげることを考えてみることが大切です。

まとめ

以上、27種類の感情の持続時間を紹介しました。

「楽しみ・嫌気・悲しみ・恐れ・怒り」の5大感情を見てみれば、次のような持続時間になります。

  • 悲しみ:120時間
  • 楽しみ(喜び):35時間
  • 怒り:2時間
  • 恐れ:0.7時間
  • 嫌気(嫌悪):0.5時間

「悲しみ」や「妬み」のようなネガティブな感情は持続しやすく、「怒り」の持続時間はわりと短い感情であることがわかります。

5大感情の中では、「恐れ」もすごく短時間であることがわかります。

ですので、新しい行動に恐怖を感じた場合は、思い切って飛び込んでみてください。意外とすぐに恐怖が収まり、慣れてしまう可能性があります。

もしもあなたがツラい感情に支配されがちだとしたら、「認知の歪み」によって不要な感情が現れていないかどうかを確認してみてください。
⇒「認知の歪みチェック!人生がツラくなる10大思考パターンとは?

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  • この記事を書いた人

高木浩一

心理学と脳科学が好きなマーケティング・Web集客の専門家/解脱しかけのゲダツニスト/ 大企業のマジメな広告デザインから男性を欲情させるアダルティな広告デザインまで、幅広い分野を経験した元グラフィックデザイナー。心理面をカバーしたマーケティングとデザインの両方の視点をもつ。個人が個人として活躍する時代に向けて「使えるマーケティング」をモットーに情報発信中。

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