ランディングページ術

ランディングページとは?縦長1ページのワケと正しい使い方

2016-07-19

ランディングページの目的と使い方

Webサイトをビジネスのために運営しているのであれば、Webマーケティングとして最も重要なのが、ランディングページです。

もしもランディングページを設けていないのであれば、ゴールもないのにサッカーをしているようなものかもしれません。

「何のためにボールを蹴ってるの?」とならないためにも、

  • ランディングページの意味と目的
  • 縦長1ページの理由
  • ランディングページの正しい使い方

を知って、Webサイトからお客さんを獲得する理由をつかんでください。

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ランディングページ(LP)とは

ランディングページ(Landing Page)には、次の2つの意味合いがあります。

  1. 最初に訪れるページ
  2. 申し込みを得るためのページ

1. 最初に訪れるページ

ランディングページ(Landing Page)は直訳すると、「着地するページ」という意味になります。転じて、Webサイトで最初に訪れるページのことを指します。

略してLP(エルピー)と呼ばれることも多いです。

もしもこのページが、あなたが当サイト(Web活用術。)にやってきた初めてのページなら、このページがあなたにとってのランディングページということになります。

初めて訪れたページがランディングページとなるわけですから、100ページあるWebサイトなら、100ページがランディングページになる可能性があります。

2. 申し込みを得るためのページ

もうひとつの意味のランディングページとは、ビジネスにおいて「コンバージョンを獲得するための独立したページ」のことを言います。一般的に使われるランディングページは、こちらの意味を指します。

コンバージョン(Conversion)とは、「転換・転化・変換」といった意味で、『商品・サービス販売、資料請求、予約、問い合わせ』など、利益を生み出すために何かしらの申し込みを得ることを言います。

企業がコンバージョンを得るために、最も多く訪れて欲しいのは『申し込みをするページ』です。「今すぐ商品がほしい!」という人へ向けて広告を打つ時は、ランディングページへの広告を出すことになります。

ですので、ビジネスでのランディングページとは、「着地点」であり、最短ルートでたどり着ける「最終目的地」ということになります。

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ランディングページの構成

ランディングページは、縦長の1ページで完結した「申し込みボタン」があるだけのシンプルな構成のページです。大体つぎのような要素で構成されています。

ランディングページの基本構成

ランディングページの基本構成

ランディングページの基本構成は「【ランディングページの構成】売れるLPに必要な12の要素」の記事で詳しく解説しています。

ランディングページの具体例

ランディングページ集めました。

参考サイト⇒ ランディングページ集めました。

参考サイトからいくつか見てもらえればわかるとおり、ランディングページはチラシのような印象を持たれることが多いと思います。

チラシと違うところは、ただ宣伝するだけではなく、その場で申し込みをするように促しているところです。

申し込みには、扱う商品・サービスや目的によって2種類に分かれます。申し込み数を増やすためには、この2種類を使い分けることが大切です。

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ランディングページの2種類の目的

コンバージョンを獲得することがランディングページの目的ですが、販売する商品・サービスによって、コンバージョンの種類は2つに分かれます。

  1. 商品・サービスを販売するためのコンバージョン
  2. 見込み客を獲得するためのコンバージョン

1. 商品・サービスを販売するためのコンバージョン

コンバージョンの1つ目は、商品・サービスをランディングページで直接販売することを目的にします。「1ステップマーケティング」と呼ばれます。

ランディングページへ訪れた人に、その場で商品・サービスを販売します。申し込みがそのまま売上になります。

比較的価格の安い商品や、馴染みのあるサービスなど、心理的にハードルの低い商品に向いています。

2. 見込み客を獲得するためのコンバージョン

コンバージョンの2つ目は、商品・サービスに興味のある人(見込み客:将来商品を買う可能性のある人)の、連絡先(メールアドレス)を獲得することを目的にします。「2ステップマーケティング」と呼ばれます。

ランディングページへ訪れた人にメールアドレスを残してもらい、その後、売り手側から連絡をすることで売上につなげます。

価格の高い商品や、馴染みのないサービスなど、心理的にハードルの高い商品に向いています。

見込み客を獲得するための無料オファー

メールアドレスを残してもらうためには、メールマガジンへの登録を誘導するか、無料ではあり得ないような有益なモノ(サンプル・情報など)を提供する方法があります。

無料で有益な情報を提供してメールアドレスを獲得する方法は、『無料オファー』と言います。Webで成功している企業は、その多くが無料オファーを利用しています。

無料オファーから販売する方法は、「Web集客の本命!ダイレクトレスポンスマーケティングの解説と手法」の記事で解説しています。

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なぜランディングページが必要?

一般的な企業サイト(コーポレートサイト)の場合は、資料請求や問い合わせなら、各ページにボタンを用意して、入力フォームへリンクさせるようにしていますよね。

わざわざ「ランディングページ」を用意する必要はないようにも思えますが、コンバージョンを獲得するためには、ランディングページならではの使い方があります。

それは次の4つです。

  1. 《今すぐ客》をつかまえる
  2. 見込み客を絞り込む
  3. 余計なリンクを除外する
  4. デザインを気にせず自由に設計できる

1. 《今すぐ客》をつかまえる

ランディングページは、「今すぐ商品がほしい!」という、申し込みの準備ができている人にとっては便利なページになります。

多くの人は、自分が欲しい情報は短時間で得られることを望んでいます。

わざわざ時間をかけて、サイト内のいろんなページを閲覧して情報収集したいとは思っていないんですね。時間短縮のためには、1ページで全ての情報を得られて、申し込みまでできるページを必要としています。

ですので、ランディングページを広告に出せば、コンバージョン率の高い申し込みが期待できます。

2. 見込み客を絞り込む

ランディングページは、見込み客を絞り込むことができます。

ひとつの商品・サービスに特化して訴求することで、対象となる見込み客を限定します。「この商品は私のためのものだ!」と思ってもらうことで、たとえ文章が長くても集中して読み進んでもらうことができます。

3. 余計なリンクを除外する

ランディングページは、基本的には他のページへのリンクを設けません。申し込みボタンがあるだけです。それは、ランディングページに訪れた人に集中してもらい、申し込むか去るかの二択を迫るためです。

他の普通のページと同じようにいろんな情報やリンクがあると、訪れた人は他にも意識が向いてしまいます。途中で他のページに移られると、戻ってきてくれるかどうかはわかりません。

ですので、選択肢は「申し込む」か「去る」かの二択にする必要があります。

ランディングページでなるべく選択肢をなくす理由は、「CTAとは?コンバージョン率を上げるための種類と考え方」の記事で解説しています。

4. デザインを気にせず自由に設計できる

ランディングページは独立した1ページです。ですので、例えばあなたのWebサイト(コーポレートサイト)が全体的にシンプルなデザインだったとしても、そのデザインと同じにする必要はありません。

広告から訪れた人にとっては、「申し込みページ」が全てです。

そのためランディングページは、商品・サービスのテイストに合わせた、自由なデザインで設計することができます。また、違うデザインや文言を試すことで、広告効果の比較テストを行いやすいという利点があります。

ランディングページが縦長1ページのワケ

ここまで読んでいただけたなら、ランディングページが縦長1ページの理由もお分かりになると思います。

  • 理由1. 顧客心理に沿うから長くなる
  • 理由2. 機会損失を防ぐために長くなる

理由1. 顧客心理に沿うから長くなる

ランディングページで「申し込み」を得るためには、顧客心理に沿った適切なセールストーク(セールスライティング)が必要になります。

商品説明もなく、いきなり第一声で「買いませんか?」と尋ねたって、誰も買ってくれませんよね。

  • 商品に興味を持ってもらう
  • 商品が必要な理由を説明する
  • 商品がもたらす効果の証拠を提示する
  • 想定される疑問点にあらかじめ答える
  • 魅力的なオファーを提案する

これらの内容を順序良く1ページに収める必要があるので、情報量は自然と多くなります。ですので、多くのランディングページでは縦長のデザインになっています。

理由2. 機会損失を防ぐために長くなる

ランディングページの長い内容を、「2ページ目」「3ページ目」と続きを作ってページを分割させた場合は、読み手にクリックする作業をさせてしまうことになります。

読み手は作業が大嫌いです。

はじめは興味をもって読み進めてくれたとしても、クリック回数が増えると徐々に興味が冷めてしまいます。もしもページの読み込み速度が遅ければ、それだけで離脱される可能性が高くなってしまいます。

たとえ商品説明が長くなっても、ページを分割させずに縦長の1ページに収めるのは、機会損失を防ぐという理由があるんですね。

▼売る商品より大事なもの▼ウェブセールスライティング習得ハンドブックcp-b

まとめ

Webサイトから積極的に「申し込み」を得るためには、「申し込み専用ページ」のランディングページが必要です。

普通の記事ページのような形で数ページにも渡って商品説明をしても、最後のページまで集中して読んでくれることは難しくなります。それよりも、一気に読んで「申し込みたい!」という感情を得るためには、他ページへのリンクがない1ページにしておくことが大切なんですね。

もしも、あなたのWebサイトにコンバージョンを得ることに特化したページがないのなら、ランディングページをつくることをおすすめします。

次の記事では、売れるランディングページに必要な要素を解説しています。
Next⇒ 「【ランディングページの構成】売れるLPに必要な12の要素

追伸

もしも「自分のビジネスではどんなWeb集客をすればいいの・・・?」という疑問があれば、当サイト(Web活用術。)の特別コンテンツを参考にしてみてください。

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  • この記事を書いた人

高木浩一

心理学と脳科学が好きなマーケティング・Web集客の専門家/解脱しかけのゲダツニスト/ 大企業のマジメな広告デザインから男性を欲情させるアダルティな広告デザインまで、幅広い分野を経験した元グラフィックデザイナー。心理面をカバーしたマーケティングとデザインの両方の視点をもつ。個人が個人として活躍する時代に向けて「使えるマーケティング」をモットーに情報発信中。

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