インターネットを使って集客を考えた時に、「オウンドメディアとブログの違いって、何だろう?」 という疑問を感じたことはありませんか?
「企業が持っているWebサイトがオウンドメディアで、個人的に使うのがブログかな?」という認識の人は多いと思います。
大きく捉えれば、オウンドメディアとブログは同じと言っても大丈夫です。ただし、扱い方によっては意味合いが変わります。
どのように違うのか?
Web集客をする際の違いについて解説します。関係者と話を進める際に、意味合いが混同しないように確認してみてください。
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オウンドメディアとブログの違い
オウンドメディアとブログの違いを正しく知るためには、それぞれの言葉の定義と意味合いを正しく知ることが大切です。
オウンドメディアとは
オウンドメディア(Owned Media)とは「所有する媒体」という意味で、企業(個人)自身が自由に運営できるメディア【※】のことです。
オウンドメディアの例え
- 企業情報の掲載を目的としたコーポレートサイト
- 商品を販売するためのECサイト
- 情報発信のための自社運営ブログ、メルマガ
- 自社パンフレット、カタログ、DVDなど
オウンドメディアはトリプルメディアの一部
オウンドメディアは、そもそもは「トリプルメディア」という概念の中で、ペイドメディア(有料メディア)・アーンドメディア(SNS)と共に登場する用語です。
つまりオウンドメディアとは、Web戦略をトリプルメディアで考えた時に使う用語です。
近年では、トリプルメディアの中でもオウンドメディアマーケティング(情報発信型戦略)が注目される傾向があるために、『オウンドメディア=情報発信するWebサイト』のような認識もあるようです。
ブログとは
ブログの意味については、次の解説が分かりやすいと思います。
ブログとはウェブログ(Weblog)の略で、自分の意見や感想を日記風に記して、それに対する感想などを閲覧者が自由にコメントできる形式のWebサイトのこと。ブログを作成する人のことをブロガーと呼び、米国では、社会不安が一気に高まった2001年の同時多発テロ事件以降、急増した。
日本ではブログという言葉は、ブログ作成ツールを使って作られたWebサイトを指すことが多く、HTMLの知識がなくてもホームページの開設や更新ができるという特徴がある。
デジタル用語辞典より抜粋
《日記ブログ》が一般的なブログ
一般的に「ブログ」と言えば、アメーバブログに代表される、個人が自分の日常を綴った日記風のWebサイトのことを指します。芸能人ブログなどが有名ですよね。
この記事では分かりやすく、以降は《日記ブログ》と呼びます。
《日記ブログ》は、アメーバブログ、はてなブログ、FC2ブログなど、無料で利用できるサービスを使って行う傾向があります。その場合は運営会社の利用規約を守る必要があり、コンテンツも運営会社のものになります。
《ブログ形式のWebサイト》もブログ
そして日本では、「ブログ作成ツールで作られたWebサイト」という意味もあります。《日記ブログ》と使い分けるために、以降は《ブログ形式のWebサイト》と呼びます。
ブログ作成ツールとは、WordPress や Movable Type などに代表される、デザインがテンプレート化されたシステム(CMS:Content Management System)のことです。
CMSは、Webサイトをつくるために必要なHTML・PHPといったプログラムの知識がないWeb初心者でも、簡単にホームページの開設や更新をすることができる便利なツールです。
もともとのCMSは、簡単に《日記ブログ》を発信するためのツールでした。現在では、その簡便さと少額で始められる手軽さから、多くの中小企業や個人ビジネスの方が、CMSでWebサイトを構築してマーケティングに活用するようになっています。
そのため、『Webサイト=ブログ』と捉える人も増えています。
ちなみに、オウンドメディアに含まれる自社運営ブログとは、《ブログ形式のWebサイト》のことを指しています。独自ドメインを取れば自由に運営することができて、コンテンツも自分のものとして資産になります。
ブログには2つの意味がある
ちょっとややこしいですが、ブログには、次の2つの意味が混在しているんですね。
- 《日記ブログ》:日常を綴る用途のこと
- 《ブログ形式のWebサイト》:CMSで運営する形式のこと
《日記ブログ》とは用途のことです。手軽に始められるので無料ブログサービスが使われる傾向にありますが、独自ドメインを取って《ブログ形式のWebサイト》を使って自由に運営することもできます。
《ブログ形式のWebサイト》とは形式のことです。用途は自由なので、日常を綴った《日記ブログ》にするのも、ビジネスに使うのも自由に運営できます。
ビジネスで行うブログの位置づけ
企業(個人ビジネス)が所有している《ブログ形式のWebサイト》は、オウンドメディアの一部です。
コンテンツマーケティングの中にオウンドメディアがあり、オウンドメディアの中にブログがある、という位置づけです。
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誤解を生みやすいブログマーケティング
オウンドメディアとブログの意味合いが分かりにくい原因は、「ブログマーケティング」の存在が考えられます。
ブログマーケティングとは、《ブログ形式のWebサイト》を使ったマーケティングのことです。
《ブログ形式のWebサイト》は記事内にコメント欄を設けることができるので、閲覧者と気軽にコミュニケーションを取れる特徴があります。コミュニケーションを取ることで、何度も閲覧してもらいやすく、ファンになってもらえる可能性も上がります。
個人・小規模ビジネスに向いているマーケティングですね。
このブログマーケティングは、無料ブログサービスでも、独自ドメインを取った《ブログ形式のWebサイト》でも、どちらでも行うことができます。
無料ブログサービスのアメブロでは、カウンセラーやコンサルタントの方がブログマーケティングをされているのを見かけますよね。
ブログマーケティングの間違い
ひと昔前に企業でやっていたブログマーケティングといえば、
- 「今日のランチは◯◯を食べました。おいしかったです〜」
- 「昨日は◯◯に出かけてきました。楽しかったです〜」
といった、業務とは無関係な個人的な内容でした。
これは、《日記ブログ》の「ブログ=日記」という認識から生まれた間違いです。
正しいブログマーケティングとは、見込み客(将来的に商品を買う可能性のある人)が知りたい自社の商品・サービスに関連する情報を記事にして発信することです。
オウンドメディアとブログの使い分け
オウンドメディアと《ブログ形式のWebサイト》は、ほぼ同義語と考えて大丈夫です。ただし、オウンドメディアと《日記ブログ》では意味合いが変わる場合があります。
自分が所有するブログはオウンドメディア
企業(個人)がビジネスの目的で《ブログ形式のWebサイト》を運営しているのであれば、「オウンドメディアとしてのブログ」です。
例えば、心理カウンセラーやコンサルタントなどの方が、独自ドメインを取って《ブログ形式のWebサイト》を使って情報発信をしているのなら、そのブログはオウンドメディアだと言えます。
自分が所有しないブログはただのブログ
自分で所有しているのではなく、アメーバブログなどの無料ブログサービスを使っているとしたら、オウンドメディアとは言えません。
つまり、無料ブログサービスを利用しているなら「ブログマーケティング」、自社が所有しているブログなら「オウンドメディアマーケティング」という言い方ができます。
ただし、自社が所有している《ブログ形式のWebサイト》を使ったマーケティングも「ブログマーケティング」と呼ばれる傾向があります。
まとめ
ブログには2つの意味合いがあります。簡単に言えば、日常を綴った日記風のサイトと、ビジネスで使う情報発信のためのサイトです。
ビジネスで使う「ブログ」とは、WordPress に代表される、デザインがテンプレート化されたシステム(CMS)を使ったWebサイトのことを指しています。自社で運営するブログは、オウンドメディアでもあります。
もしもあなたがWeb初心者なのであれば、もっとも簡単に始められるのが、無料ブログサービスを使って情報発信するブログマーケティングです。
ただし無料ブログサービスはいろいろな制限やデメリットがあります。ですので、これからWeb集客を始めるのなら、独自ドメインを取得して《ブログ形式のWebサイト》で情報発信をするオウンドメディアマーケティングをおすすめします。
次の記事では、オウンドメディアマーケティングのメリットや始め方を解説しています。
Next⇒「オウンドメディアマーケティング|個人で始める情報発信型ビジネス」
追伸
もしも「自分のビジネスではどんなWeb集客をすればいいの・・・?」という疑問があれば、当サイト(Web活用術。)の特別コンテンツを参考にしてみてください。
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