Webサイトで集客を考える際には、「オウンドメディア」「コンテンツマーケティング」という用語が頻繁に出てきます。
この2つの用語について、違いがよくわからないことはありませんか?
オウンドメディアとは媒体のことです。コンテンツマーケティングとは戦略のことです。媒体と戦略なので本来は全然違うのですが、2つの違いが分かりにくくなっている原因があります。
この記事では、次の2つの疑問について解説します。
- オウンドメディアとコンテンツマーケティングとは何が違うのか?
- なぜ、オウンドメディアやコンテンツマーケティングが必要とされるのか?
もしも2つの用語の違いが曖昧だったとしたら、関係者との会話が噛み合わない危険を避けるためにも、2つの用語の意味合いを整理してみてください。
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オウンドメディアとコンテンツマーケティングの違い
オウンドメディアとは、自社が自由に運営できるメディア(媒体)のことです。「トリプルメディア」という概念の中に登場する3つのメディア(オウンドメディア・アーンドメディア・ペイドメディア)の中の一つです。
コーポレートサイトやメールマガジン、パンフレットといった媒体もオウンドメディアに含まれますが、一般的には企業が運営する「ブログ形式のWebサイト」のことを指します。
一方のコンテンツマーケティングとは、いろんな様式のメディアを使ってコンテンツ(情報)を提供し、見込み客(将来的に商品を買う可能性のある人)の獲得を目的にしたマーケティング(戦略)のことです。
「媒体」と「戦略」なので、本来は比較するものではないのですが、違いが分かりにくい原因があります。
2つの違いが分かりにくい原因
2つの違いが分かりにくい原因は、「オウンドメディア」という言葉を使う時には、「オウンドメディアマーケティング」という意味合いが含まれることが多いためです。
そもそも、トリプルメディアにおけるオウンドメディアの役割は、商品・サービスの販売がメインではなく、興味がある人へ有益な情報を発信することで、見込み客の獲得を目指すことです。
つまり「オウンドメディア」という言葉自体に、マーケティング(戦略)の要素が入っているんですね。一方のコンテンツマーケティングも、目的はほぼ同じです。
ですので、2つの違いが分かりにくくなっているんですね。
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オウンドメディアとコンテンツマーケティングの位置づけ
2つの違いについてのおさらいです。
オウンドメディアとは、トリプルメディアという考え方の中のひとつで、自社が運営する媒体のことです。一方のコンテンツマーケティングとは、オウンドメディアとアーンドメディアを含む、さまざまなメディアを使った戦略のことです。
つまりオウンドメディアは、アーンドメディアと共に、コンテンツマーケティングで扱う媒体の一部という位置づけです。
例えば、「目的地に行くための手段:コンテンツマーケティング」という大きなカテゴリーの中に、「自分で所有する自家用車:オウンドメディア」や、「みんなで乗れるバス:アーンドメディア」があるようなものだと考えれば、わかりやすいと思います。
オウンドメディアとコンテンツマーケティングはなぜ重要?
オウンドメディアやコンテンツマーケティングは、なぜ重視されるようになったのでしょうか?
その理由を理解するためには、まずはマスマーケティングとコンテンツマーケティングの特徴について整理しておいてください。
マスマーケティングの特徴
マスマーケティングは、不特定多数の人に向けたマーケティング手法です。
とにかく大勢の人の目に触れるために、大勢の人が集まる媒体(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌など)に広告を出稿します。広告を出稿する時には、大きな費用がかかる特徴があります。
マス広告は、本来見たいコンテンツ(テレビ番組や雑誌記事)の合間に見るものです。そのため、「こんな商品が欲しかった!」という顕在化した欲求を持ってる以外の人にとっては、広告は邪魔なものに映ることがあります。
テレビを見ていたとしても、すべてのCMまでじっくり見ることは、そうそうないですよね。
マスマーケティングとは投網
マスマーケティングを漁猟に例えるなら、投網をするようなイメージです。
「商品がほしい人、誰か引っかかれ!」と大勢に向けて、商品・サービスの宣伝をします。
コンテンツマーケティングの特徴
コンテンツマーケティングとは、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌広告の4マス広告(マスマーケティング)と対比されるマーケティング手法です。
自社の商品・サービスに興味のある人に対して行います。
見込み客にとって価値のあるコンテンツ(情報)を提供することで、見込み客の方から見つけてもらい、将来の優良顧客の獲得を目指します。
コンテンツマーケティングとは撒き餌
コンテンツマーケティングを漁猟に例えるなら、撒き餌をするようなイメージです。
「あなたって、こんなことが好きでしょう?」という話題を提供することで興味を持ってもらい、その先にある商品・サービスを紹介していきます。
コンテンツマーケティングが重視されるようになった理由は情報量の増加
現在、世の中に流通している情報量は、人間が消費できる情報量を遥かにオーバーしています。
限られた時間の中で有益な情報を得るためには、情報の取捨選択をする必要が出てきました。自分が見たい情報だけを取り入れるためには、広告はできるだけ見ないようにしなければいけなくなったんですね。
その結果、広告だけの集客方法では効果が薄れてきているという現状があります。
また、スマートフォンユーザーが増えたことで、ちょっとした空き時間にいつでもどこでもネットで新しい情報を求める習慣ができました。
そんな事情から、有益な情報を発信することで見込み客に見つけてもらう、コンテンツマーケティングが重要視されるようになっています。
まとめ
以上、オウンドメディアとコンテンツマーケティングの違いについて解説しました。
オウンドメディアとは、自社が自由に運営できるメディア(媒体)のことです。トリプルメディアの中で、アーンドメディア・ペイドメディアとの対比で使われます。またアーンドメディアと共に、コンテンツマーケティングで扱われるメディアの一部でもあります。
コンテンツマーケティングとは、見込み客の獲得を目指すマーケティング(戦略)のことです。
「オウンドメディア」という言葉には、マーケティングの意味合いが含まれています。ですので、同じような目的のコンテンツマーケティングと混同してしまうことがあるんですね。
膨大な情報量が飛び交う現在では、企業側から一方通行的に発信される広告は、効果が薄れている現状があります。ですので、これからWeb集客をするのであれば、見込み客にとって有益な情報を発信するコンテンツマーケティングを考えるのも一つの方法です。
次の記事では、コンテンツマーケティングのメリットとデメリットを解説をしています。
Next⇒「コンテンツマーケティングとは何か?Web集客に有効な7つのメリット」
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