アクセスを集めるSEO対策

2017年調査のクリック率|検索順位別データでわかるSEO対策の変化

2017-08-10

クリック率 でわかるSEO対策

この記事では、2017年と2014年に調査されたクリック率(CTR)と比較しながら、SEO対策の変化について解説します。

「Googleの検索結果では上位に表示されるんだけど、なんだかアクセス数が低いような気がするんだよなぁ・・・」という場合は、この記事を参考にしてみてください。

あなたのWebサイトのクリック率と、2017年に調査された検索順位別クリック率の平均データを比較することで、タイトルや説明文を修正する必要があるのかがわかります。

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2017年に調査された検索順位別 クリック率 の平均データ

アメリカInternet Marketing Ninjas社が2017年夏に調査したデータによると、グーグルの検索結果でのクリック率(CTR)は、次のような数値であったと公開されています。
参照サイト:Announcing: 2017 Google Search Click Through Rate Study

2017年に調査された検索順位別のクリック率

Internet Marketing Ninjas社のデータを元に作成

順位クリック率
1位21.12%
2位10.65%
3位7.57%
4位4.66%
5位3.42%
6位2.56%
7位2.69%
8位1.74%
9位1.74%
10位 1.64%
・調査期間は3か月間
・2万件の検索クエリを対象
・6400万回以上の表示と400万回以上のクリックを分析
・BtoCとBtoBで幅広く調査

2017年の調査では検索1位表示のクリック率は21.12%

数値をまとめると、次のようなことがわかります。

  • 検索結果で1位表示のクリック率は21.12%で、2位になると10.65%でほぼ半分のクリック率になる
  • 1位から10位の記事のいずれかをクリックした人の中で、上位3位をクリックした人の割合は約68%
  • 1位から10位のクリック率を合計すると57.79%で、何もクリックせずに検索を終えた人は約30%
  • 11位〜20位も1.4〜1.2%あたりの数値が続く

2017年のデータだけではなく、2014年に調査されたクリック率のデータも見てみると、検索ユーザーの行動の違いがわかってきます。

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2014年に調査された検索順位別 クリック率 の平均データ

英NetBoosterが2014年に調査した、検索順位別クリック率のデータは次のとおりです。
参照PDF:One Click Curve to Rule them all

2014年に調査された検索順位別のクリック率

英NetBoosterのデータを元に作成

・120万件の検索クエリを対象
・3億1100万回の表示と6500万回のクリックを分析
・54ブランドで調査(サイト数のこと?)

2014年の調査では検索1位表示のクリック率は19.35%

2017年のクリック率に比べると、ずいぶんなだらかな曲線ですよね。特徴をまとめると次のとおりです。

  • 1位から10位の記事のいずれかをクリックした人の中で、上位3位をクリックした人の割合は約56%
  • 1位から10位のクリック率を合計すると82.36%で、何もクリックせずに検索を終えた人は約5%

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2017年と2014年の調査を比較してみる

2つの調査は別の調査ですので、本来は単純に比較することはできません。それでも2つの調査を比較してみると、Googleの検索能力が上がったことが伺えます。

2017年と2014年のクリック率調査の比較

2017年と2014年のクリック率調査の比較

検索順位別クリック率の比較でわかること

2014年と比較すると、2017年では 1位のクリック率の数値が上がっていますよね。そして2位以下ではクリック率が大きく下がりました。4位以下では半分ほどの数値になっています。

これは、Googleは検索ユーザーのニーズをより満たした検索結果を表示していることの表れだと考えられます。

これにはGoogleのレベルアップだけではなく、検索ユーザーの検索能力も上がっているのではないかと思われます。求めている検索結果が表示されるように、よりピンポイントな検索キーワードで検索できていることが推測できます。

アンサーボックスのおかげでクリックいらず

また、何もクリックせずに検索を終える人が約30%もいる理由は、アンサーボックスの表示が考えられます。

アンサーボックスとは、Google検索をした際に、検索結果とは別に画面の一番上に表示される、検索キーワードの答えを表示する機能のことです。

  • 一般的な名詞
  • 「◯◯ とは」
  • 「◯◯ 意味」

などで入力すると、よく表示されます。

アンサーボックスの例

アンサーボックスの例

また入力した検索キーワードによっては、ナレッジパネルと呼ばれる詳細データが表示されます。

カロリー検索

ナレッジパネルの例

単純に用語の概要などを知りたい場合は、アンサーボックスやナレッジパネルの結果だけで検索ニーズが満たされるので、どこかの記事をクリックする必要がないんですね。

Googleは、検索ユーザーに最短で最適な答えを提供することを目的にしています。ですので、今後も検索ユーザーにとって便利な機能はますます増えていくと予想できます。

検索順位別クリック率からわかるSEO対策

これらの検索順位別クリック率の調査結果から、次のようなことがわかります。

  • 検索1位の記事が、よりクリックされるようになった
  • 検索4位以下の記事はあまりクリックされなくなった
  • 単純な用語解説だけのコンテンツはクリックされない

今後は、ますますこのような傾向になっていくと予想できます。

ですので、クリックされるコンテンツ(ブログ記事)であるためには、「検索10位以内に入れば良い(1ページ目以内)」というレベルではなく、検索3位以内(1ページ目の上位)、できれば1位を狙ったコンテンツ作りが必要となってきます。

そのためには、曖昧なSEOキーワードでコンテンツを作るのではなく、ピンポイントなSEOキーワードでコンテンツを作ることが大切ですね。ピンポイントなSEOキーワードとは、2語・3語の複合キーワードやロングテールキーワードのことです。

検索順位別クリック率からわかるコンテンツの修正ポイント

クリック率の平均値がわかることで、コンテンツの修正ポイントがわかってきます。

例えば、Google Search Consoleで自分のコンテンツをチェックした結果、あるキーワードで検索3位に位置しているのにクリック率が7.57%よりも大きく下回っていたとしたら、タイトルか説明文に魅力がないことが考えられます。

クリック率を上げるためには、検索1位から10位の他の記事のタイトルと説明文を比べてみて、修正をしてみることが大切です。

あるいは、検索上位のコンテンツが圧倒的に信頼感のあるサイトであることも考えられます。さらに、狙っているキーワードがアンサーボックスとして表示されるために、クリックされにくい検索ワードなのかもしれません。

その場合は、いくらタイトルを変えてもクリック率を上げるのは難しい可能性があります。検索ニーズ以上のコンテンツに修正して、狙うキーワードを変えるなど、柔軟な対応が必要になります。

まとめ

2017年に調査された検索順位別のクリック率は次のとおりです。

  • 1位:21.12%
  • 2位:10.65%
  • 3位:7.57%
  • 4位:4.66%
  • 5位:3.42%
  • 6位:2.56%
  • 7位:2.69%
  • 8位:1.74%
  • 9位:1.74%
  • 10位:1.64%

2017年の調査では、検索1位表示のクリック率は21.12%と若干上がり、2位はほぼ半分の10.65%まで下がりました。3位以下では一桁%になり、何もクリックしないで検索を終える人も約30%います。

これらの結果から、検索1位を狙ったピンポイントなコンテンツ作りをしないと、今後はクリックしてもらうことが難しくなっていくと考えられます。

検索1位を狙うためには、複合キーワードやロングテールSEOを使った、ピンポイントなコンテンツ作りが有効です。

次の記事では、ブログ集客で有効なロングテールSEOのやり方を解説します。
⇒「ロングテールSEOとは?アクセスと成約を確実に上げるやり方を解説

追伸

もしも「自分のビジネスではどんなWeb集客をすればいいの・・・?」という疑問があれば、当サイト(Web活用術。)の特別コンテンツを参考にしてみてください。

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  • この記事を書いた人

高木浩一

心理学と脳科学が好きなマーケティング・Web集客の専門家/解脱しかけのゲダツニスト/ 大企業のマジメな広告デザインから男性を欲情させるアダルティな広告デザインまで、幅広い分野を経験した元グラフィックデザイナー。心理面をカバーしたマーケティングとデザインの両方の視点をもつ。個人が個人として活躍する時代に向けて「使えるマーケティング」をモットーに情報発信中。

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