アクセスを集めるSEO対策

ロングテールSEOとは?知識ゼロからアクセスを集める具体的な方法

ロングテールSEO

あなたがWebサイトの運営を始めたばかりなら、あるいは、ブログ記事を書いてもなかなかアクセスが増えないようなら、ロングテールSEOに取り組んでみてください。

ロングテールSEOに取り組めば、検索からのアクセスを安定的に集めることができて、コンバージョン率の高いコンテンツづくりができるようになります。

しかも、検索回数の多いビッグキーワードでも検索上位に表示されやすくなりますので、最短ルートでアクセス数を大幅アップさせることができます。

この記事では、

  • ロングテールSEOとは何か?
  • どうやってロングテールSEOを始めるのか?

についてお話しします。

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ロングテールSEO とは

ロングテールSEO

ロングテールSEOのイメージ

ロングテールSEOとは、「ロングテールの法則」の概念をWebサイトのアクセスアップに転換させたSEO対策です。

月間検索回数の多いビッグキーワードを狙うのではなく、月間検索回数の少ないロングテールキーワードでコンテンツ(ブログ記事)を量産していきます。

ロングテールSEOを理解するためには、

  • ロングテールの法則
  • パレートの法則

について知っておくと、分かりやすくなります。

ロングテールキーワードについても、後ほど説明します。

ロングテールの法則とは

ロングテール(長いしっぽ)の法則とは、インターネットでの販売において、ヒット商品の売上額よりも、ほとんど売れないニッチな商品群の方が売上額が上回る現象を表した言葉です。

ロングテール

ロングテールのイメージ

『人気商品』と、それ以外の『ほとんど売れない商品』を売上順に並べたときに、ほとんど売れない商品群が細く長い恐竜のしっぽのように見えることから、「ロングテール」または「ロングテールの法則」などと呼ばれています。

このロングテールの法則は、2004年にアメリカWIRED誌で『The Long Tail』という記事が掲載されたことで、広く知られるようになりました。執筆したのは、当時の編集長クリス・アンダーソン氏です。

アンダーソン氏が提唱したロングテールの法則は、従来の販売方法で使われていたパレートの法則を覆す概念でした。

パレートの法則 とは

パレートの法則とは、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレート氏(Vilfredo Frederico Damaso Pareto)が発見した冪乗則(べきじょうそく)と呼ばれる統計モデルの概念です。

経済や社会現象、自然現象などの多くは偏りやばらつきが存在していて、集約すると一部が全体に影響を与えているというものです。

例えば、次のような事柄です。

  • 経済においては、全体の20%の高額所得者が社会全体の所得の80%を占めている
  • ビジネスにおいては、売上の80%は全ての顧客のうちの20%が生み出している
  • 仕事の成果の80%は、費やした時間全体のうちの20%の時間で生み出している

80%と20%で表現されることが多いことから、「80対20の法則」「2:8の法則」とも呼ばれています。

パレートの法則でリアル店舗を考えた場合

上位20%のヒット商品が売上全体の80%を占めるパレートの法則を考えれば、リアル店舗の場合は、ヒット商品をたくさん店舗に並べることが売上アップにつながります。

店舗スペースが限られているので、ほとんど売れない商品は、なるべく店舗に置かないようにすることが大切ですよね。

パレートの法則

パレートの法則

ロングテールの法則でネット通販を考えた場合

ところがネット通販では、リアル店舗とは違って店舗スペースを考える必要がありません。

Webサイトで商品を紹介するにはページを増やせばいいだけですから、パレートの法則の「20%の売り上げを占める80%の売れない商品」は、無制限に紹介することができます。

その結果、ほとんど売れない商品群をたくさん揃えることで、ヒット商品の売上額を超えることが可能になります。

ロングテールの法則

ロングテールの法則

ロングテール戦略で成功している有名な事例が、ECサイトのAmazonです。Amazonといえば、何から何まで揃っているような、豊富な品揃えの印象がありますよね。

たとえ数ヶ月に一つしか売れないようなニッチな商品でも、膨大に商品を紹介することで、合計すると人気商品を上回る売上額になっています。

ロングテールの法則をキーワードで考えてみると

このロングテールの法則を、キーワードに置き換えたSEO対策がロングテールSEOです。

たとえ月間検索回数の少ないキーワードでも、記事を量産することで、合計すると多くのアクセスを獲得できるという考え方です。そしてロングテールキーワードは、コンバージョンを獲得しやすいメリットもあります。

ロングテールキーワードについて知ることで、メリットの理由が分かります。

ロングテールキーワードとは

ロングテールキーワードとは、月間検索回数が1万回以上のビッグキーワードを含んだ、ミドルキーワード、スモールキーワードのことを言います。(アメリカでは3語以上の複合キーワードという定義もあります)

  • ビッグキーワード:検索回数が1万回以上のSEOキーワード
  • ミドルキーワード:検索回数が1000回以上1万回未満のSEOキーワード
  • スモールキーワード:検索回数が1000回未満のSEOキーワード

詳細記事:ビッグキーワードの定義と上位表示の狙い方|SEO対策の基礎知識

例えば、ビッグキーワードの「エステ」を例にとってみると、ロングテールキーワードとは、「エステ」を含んだ、次のようなミドルキーワード、スモールキーワードのことです。

ロングテールキーワード

ロングテールキーワード

SEOキーワード月間平均検索回数
セルライト エステ1,000〜1万
エステ 体験1,000〜1万
エステ サロン1,000〜1万
脱毛 エステ100〜1,000
イヤー エステ 体験100〜1,000
エステ バスト アップ100〜1,000

ロングテールSEO のメリット

ロングテールキーワードを使ってコンテンツを作るロングテールSEOには、5つのメリットがあります。

  1. 検索上位になるコンテンツをつくりやすい
  2. コンバージョン率の高いコンテンツをつくりやすい
  3. ライバルが弱い可能性が高い
  4. 安定的にアクセスが集まる
  5. ビッグキーワードでの上位表示を狙えるようになる

1.  検索上位になるコンテンツをつくりやすい

二語、三語と語句が増えるロングテールキーワードは、より検索ニーズがわかりやすくなります。そのため、検索ユーザー(検索する人)が満足できるコンテンツを作りやすくなります。

例えば、「フェイシャル エステ」よりも「フェイシャル エステ 効果」というロングテールキーワードの方が、検索ユーザーの知りたいことがわかりやすくなりますよね。

検索ニーズがわかりやすいので、検索ユーザーが満足できるコンテンツ(=検索上位になりやすい高品質なコンテンツ)を作りやすくなります。

2.  コンバージョン率の高いコンテンツをつくりやすい

ロングテールキーワードは、検索ユーザーの「行動したい」という検索ニーズもわかりやすくなりますので、コンバージョン率の高いコンテンツをつくりやすくなります。

詳細記事:SEOキーワード選定で知っておきたい検索ニーズDo-Know-Goとは?

例えば、SEOキーワードが一語のみの「エステ」だった場合、検索ユーザーのニーズはぼんやりしたものになりますよね。エステについての基礎知識を知りたいのかもしれませんし、エステの種類を知りたいのかもしれません。

ですので、例えばあなたが東京でエステ店を営んでいて、「エステ」のキーワードでアクセスを獲得できたとしても、エステに通ってくれる可能性は低いキーワードだと言えます。

それが「フェイシャルエステ 体験 東京」というロングテールキーワードなら、「東京でフェイシャルエステが体験できるところはどこ?」という検索ユーザーのニーズがわかりやすくなりますよね。

あなたのエステ店で体験コースを設けておけば、このキーワードでのコンバージョンの可能性が高くなります。

3.  ライバルが弱い可能性が高い

検索回数の少ないSEOキーワードであれば、ライバルが少ない可能性が高くなります。

例えば「フェイシャルエステ 体験 東京」の三語で検索してみたら、検索上位に表示されるページのタイトルには、三語全てを含んだタイトルは2つだけでした。

エステを含むロングテールキーワード

現在のSEOではタイトルだけで判断することはできませんし、ライバルサイトのコンテンツをリサーチする必要がありますが、このキーワードで検索ユーザーを満足させる記事が書ければ、上位表示も可能性がありそうです。

4.  安定的にアクセスが集まる

ロングテールSEOに取り組んでコンテンツを増やしていけば、いろいろな検索キーワードからアクセスが集まるようになります。

そのため、ページの検索順位に多少の変動があったとしても、ほとんど変わらないアクセスを安定して集められるようになります。

例えば、ビッグキーワードばかりで上位表示させている少数精鋭ページのWebサイトの場合は、そのうちの1ページの順位が大きく下がることがあると、アクセス数も大きく下がってしまいます。

ですが、検索回数の少ないロングテールキーワードで大量に作られたWebサイトは、たとえそのうちの1ページの順位が大きく下がってたとしても、全体に影響を与えるようなアクセス数の下がり方はしなくなります。

ロングテールSEOをすることで、安定的にアクセスを集めることができます。

5.  ビッグキーワードでの上位表示を狙える

ロングテールキーワードを使ってコンテンツをつくっていくと、ビッグキーワードでの上位表示もできるようになります。

例えば、「フェイシャルエステ ◯◯」のキーワードで検索ユーザーが満足できる記事を量産していれば、やがて「フェイシャルエステ」のSEOキーワードでも検索上位に表示されるようになっていきます。

ロングテールキーワードを網羅していけば、やがてビッグキーワードでの上位表示もできるようになります。

なぜロングテールSEOが必要?

なぜ、月間平均回数が少ないロングテールキーワードでコンテンツを作ることが、アクセス集めで重要なのでしょうか?

アメリカのデータではありますが、ja.Ahrefs.comによると、14億の検索キーワードを分析した結果、1単語だけで検索されている割合はわずか2.8%で、3語以上の複合キーワードで検索されている割合は86.4%でした。

また、月間で5000回を超える同じキーワードで検索された割合は、全体のうちのわずか0.03%で、月間で50回未満のキーワードでの検索が全体の96.54%を占めていました。

これらの調査を総合していくと、検索ボリュームの多いビッグキーワードでの検索は全体の10%未満で、全体の約40%が月間検索ボリュームが50回未満のニッチなキーワードということがわかりました。
参照サイト:https://ja.ahrefs.com/blog/long-tail-keywords-research/

多くのアクセスを集めるためには、検索回数の少ない複合キーワードこそ重要なんですね。

ロングテールSEO の始め方

ではここから、ロングテールSEOの具体的なやり方についてお話しします。

ロングテールSEOの効果を最大にするためには、まず最初にWebサイトの構造を整えておくことが大切です。

例えとして、書道教室を営んでいる人が「書道」の専門サイトをつくるとして、ロングテールSEO対策をする場合の説明をしていきます。

ロングテールSEOのためのサイト構成

ロングテールSEOの構成

まずはサイトの全体像ですが、上の図のような構造にします。WordPressを使えば、自然とこのような構造でサイトが構築できます。

一番下のカテゴリーの記事でロングテールキーワードを使ったコンテンツを作り、カテゴリーページでミドルキーワードを攻略します。

一番上のトップページでは、一番大きなビッグキーワードを設定します。

ステップ1. キーワードを調べる

まずは「書道」というキーワードが、世の中でどれほど需要があるのかをグーグルキーワードプランナーで調べてみます。

詳細記事:【無料版】キーワードプランナーの使い方|検索ボリュームを調べる!

書道の検索ボリューム

「書道」というキーワードは1万回以上の検索ボリュームがあるので、需要としては大きいことがわかります。

また、「書道」というキーワード以外にもサイト内で取り扱えるキーワードがあるかもしれないので、関連性のあるキーワードも見ておきます。

書道と関連性のあるキーワード

「習字」や「書写」というキーワードも使えるかもしれないですね。

ステップ2. 関連キーワードを集める

「書道」が世の中でどんな検索のされ方をしているのかを調べるために、関連するキーワードを集めます。関連キーワードを集めたら、グーグルキーワードプランナーで検索ボリュームも調べておきます。

詳細記事:検索ワードを調べる優秀ツール5選|無料で関連キーワードを大量取得

書道の関連キーワード一覧

書道の関連キーワード一覧

ステップ3. カテゴリーにするキーワードを決める

集めてきた関連キーワードの検索回数の多さを基準に、どのようなカテゴリーでコンテンツを作っていくのかを考えます。

実際にキーワードを検索してみて、どのようなページが上位表示されているのかを確認しながら、サイトのテーマに合ったコンテンツが作れそうなカテゴリーを決めていきます。

例えば、次のようなキーワードからカテゴリーを作ってみます。

  • 「書道 手本」⇒「書道のお手本」
  • 「書道 段」⇒「書道の段位について」
  • 「書道 筆」⇒「筆の持ち方とお手入れの仕方」

ステップ4. カテゴリーごとにロングテールキーワードを調べる

カテゴリーに設定するキーワードを決めたら、各カテゴリーで記事にするためのロングテールキーワードを調べていきます。

その際に役立つ便利なツールがあります。

keysearch Beta

keysearch

keysearch Beta
http://keysearch.yurilog.cc/

こちらのサイトでは、調べたいキーワードを入力して『検索』すると、関連キーワードをマインドマップとして表示してくれます。

CSVやSVGデータとして保存もできますので、カテゴリーごとに保存しておくと便利です。

例えば、カテゴリーのキーワードである「書道 筆」で検索すると、次のようなマインドマップが表示されます。

この先端部分のキーワードが、ロングテールキーワードになります。

書道、筆に関連する ロングテールキーワード

ステップ5. コンテンツ(ブログ記事)をつくる

先ほど調べたロングテールキーワードや、集めた関連キーワードを使って、一つ一つ記事を作っていきます。

例えば「書道 筆 汚れ」というキーワードから『書道で使う筆の汚れを完璧に落とす10の方法』といった記事を書きます。

記事を書く際には、検索ユーザーのニーズを想定することが大切です。自分が検索ユーザーになったつもりで、実際にロングテールキーワードで検索をしてみます。

ライバルとなる検索1位から10位の記事を見てみて、

  • 検索ニーズを満たせていない部分はどこか?
  • わかりにくい部分はどこか?
  • プラスアルファで説明があれば、もっとわかりやすいと感じる要素は何か?

というような部分をチェックして、自分の記事に反映させます。

あまりにもライバルが強敵だと感じたら、そのキーワードで記事を書くのは避けるか後回しにしても良いかもしれません。

ロングテールキーワードを攻略するとカテゴリーが強くなる

検索ユーザーが満足できる記事を書いていくことで、ミドルキーワードである「書道 筆」でカテゴリーページが検索上位に表示されるようになります。

他のカテゴリーについても上位表示されるようになれば、やがてTOPページに設定したビッグキーワードである「書道」についても、検索上位に表示されるようになっていきます。

検索回数が少ないからと言ってブログ記事の手を抜くと、ロングテールキーワードでの上位表示もされなくなり、ミドルキーワードやビッグキーワードでの上位表示も難しくなります。

つまり、ロングテールSEOとは、検索ユーザーが満足できる高品質なコンテンツを作り続けていくことが大切なんですね。

関連記事:Google検索で上位表示されるために必要なSEO対策E-A-Tとは?

まとめ

ロングテールSEOとは、従来の店舗販売の概念であるパレートの法則とは逆のロングテールの法則を応用したSEO対策です。

ビッグキーワードを含んだロングテールキーワードでコンテンツを量産していくことで、アクセスアップと、コンバージョン率のアップを目指します。

検索ユーザーが満足できるコンテンツを作っていれば、やがてビッグキーワードでも検索上位に表示されるようになっていきます。

もしも現在のあなたのWebサイトの構造が、ロングテールSEOに向いていない構造だったとしたら、カテゴリーページから考え直してみてください。

追伸:「Web集客って何をすればいいの・・・?」という疑問があれば、当サイトの無料特別コンテンツを参考にしてみてください。
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