ブログ記事を書いてもなかなかアクセスと成約(コンバージョン)が増えないようなら、ロングテールSEOに取り組んでみてください。
ロングテールSEOに取り組めば、検索からのアクセスを安定的に集めることができて、コンバージョン率の高いコンテンツ(ブログ記事)づくりができるようになります。
しかも、検索回数の多いビッグキーワードでも検索上位に表示されやすくなりますので、比較的短期間でWebサイトへのアクセス数を大幅にアップさせることができます。
この記事では、「ロングテールSEOとは何か?」についての解説と、ロングテールSEOを始める具体的なノウハウを公開します。
あなたのブログ集客に役立ててください。
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ロングテールSEO とは?
ロングテールSEOとは、月間検索回数の多いビッグキーワードでコンテンツ(ブログ記事)作成をするのではなく、月間検索回数の少ないロングテールキーワードでコンテンツを量産していくSEO対策です。
たとえ月間平均検索回数の少ないロングテールキーワードでも、記事を量産することで、合計して多くのアクセスとコンバージョンの獲得を狙います。
ビッグキーワードやロングテールキーワードの定義は、後ほど解説します。
ロングテールSEOで知っておきたい2つの法則
ロングテールSEOは、次の2つの法則について知っておくと理解が深まります。
- パレートの法則:「上位20%のヒット商品が売上全体の80%を占める」ことを示した法則で、店舗販売では上位20%のヒット商品を重視する
- ロングテールの法則:インターネットでの販売では「上位20%のヒット商品よりも、ほとんど売れない商品群の方が売上額が上回る」ことを示した法則
ロングテールSEOは、「ロングテールの法則」の概念をWebサイトのアクセスアップに転換させた考え方です。
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ロングテールキーワードとは
ロングテールキーワードとは、月間平均検索回数が1万回以上のビッグキーワードを含んだ、ミドルキーワード・スモールキーワードのことを言います。(アメリカでは3語以上の複合キーワードという定義もあります)
用語解説
- ビッグキーワード:月間検索回数が1万回以上のSEOキーワード
- ミドルキーワード:月間検索回数が1000回以上1万回未満のSEOキーワード
- スモールキーワード:月間検索回数が1000回未満のSEOキーワード
例えば、月間平均検索回数が1万回以上のビッグキーワードである「エステ」を例にとってみると、ロングテールキーワードとは、「エステ」を含んだ、次のようなミドルキーワード、スモールキーワードのことです。
SEOキーワード | 月間平均検索回数 |
セルライト エステ | 1000〜1万 |
エステ 体験 | 1000〜1万 |
エステ サロン | 1000〜1万 |
脱毛 エステ | 100〜1000 |
イヤー エステ 体験 | 100〜1000 |
エステ バスト アップ | 100〜1000 |
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なぜロングテールキーワードでアクセスがアップする?
なぜ、月間平均検索回数が少ないロングテールキーワードでコンテンツを作ることが、アクセス集めでは重要なのでしょうか?
アメリカのデータではありますが、ja.Ahrefs.comによると、14億の検索キーワードを分析した結果、1単語だけで検索されている割合はわずか2.8%で、3語以上の複合キーワードで検索されている割合は86.4%でした。
参照サイト:https://ja.ahrefs.com/blog/long-tail-keywords-research/
また、月間で5000回を超える同じキーワードで検索された割合は、全体のうちのわずか0.03%で、月間で50回未満のキーワードでの検索が全体の96.54%を占めていました。
検索されるワードは複合キーワードが圧倒的に多い
これらの調査を総合していくと、検索ボリュームの多いビッグキーワードでの検索は全体の10%未満で、全体の約40%が月間検索ボリュームが50回未満のニッチなキーワードということがわかりました。
つまり、検索回数の少ないロングテールキーワードが多く含まれているコンテンツ(ブログ記事)がたくさんあれば、総合的に検索結果の上位に表示される回数が多くなるということなんですね。
ロングテールSEO の5つのメリットとは?
ロングテールキーワードを使ってコンテンツを作るロングテールSEOには、5つのメリットがあります。
- 検索上位になるコンテンツをつくりやすい
- コンバージョン率の高いコンテンツをつくりやすい
- ライバルが弱い可能性が高い
- 安定的にアクセスを集められる
- ビッグキーワードでの上位表示を狙えるようになる
1. 検索上位になるコンテンツをつくりやすい
ロングテールSEOは、検索上位に表示されやすくなるメリットがあります。
なぜなら、検索上位に表示されるコンテンツとは検索ユーザー(検索する人)が満足できる高品質なコンテンツなのですが、ロングテールSEOでは検索ユーザーが満足できるコンテンツを用意しやすいからです。
ロングテールキーワードは検索ニーズを理解しやすい
例えば、一語のみの「エステ」というビッグキーワードの場合は、検索ユーザーがエステの何を知りたいのかが、よく分かりませんよね。エステについての基礎知識を知りたいのかもしれませんし、エステの種類を知りたいのかもしれません。
これが二語・三語と語句が増えて、「フェイシャル エステ 効果」というロングテールキーワードであれば、『フェイシャルエステの具体的な効果を知りたいんだな』と、検索ユーザーの知りたいことが予想しやすくなります。
ですので、検索ニーズがわかりやすいロングテールキーワードの方が、検索ユーザーが満足できるコンテンツを作りやすくなり、検索上位に表示されやすくなるんですね。
2. コンバージョン率の高いコンテンツをつくりやすい
また、ロングテールキーワードは、コンバージョン率の高いコンテンツをつくりやすいメリットがあります。
なぜなら、検索ユーザーの《行動したい》という検索ニーズがわかりやすくなるからです。理屈は先ほどのメリットと同じです。
例えば、SEOキーワードが「エステ」だった場合、検索ユーザーのニーズはぼんやりしたものになりますよね。ですので、例えばあなたが東京でエステ店を営んでいて、「エステ」のキーワードでアクセスを獲得できたとしても、エステに通ってくれる可能性は低いキーワードだと言えます。
それが「フェイシャルエステ 体験 東京」というロングテールキーワードなら、『東京でフェイシャルエステが体験できるところはどこ?』という検索ユーザーのニーズがわかりやすくなりますよね。
あなたのエステ店で体験コースを設けておけば、このキーワードでのコンバージョンの可能性が高くなるということです。
コンバージョンを獲得しやすいSEOキーワードは《Doクエリ》
SEOキーワードは目的別に3種類に分類することができます。
- 取引型:Doクエリ
- 情報収集型:Knowクエリ
- 案内型:Goクエリ
この中で、コンバージョンを獲得しやすいSEOキーワードは《Doクエリ》と呼ばれます。あなたのWebサイトで《Doクエリ》のコンテンツを意識して作れば、コンバージョンが上がりやすくなります。
3. ライバルが弱い可能性が高い
検索回数の少ないSEOキーワードであれば、ライバルが少ない可能性が高くなるメリットがあります。
ということは、上位表示されやすくなるということです。
例えば「フェイシャルエステ 体験 東京」の三語で検索してみたら、検索上位に表示されるページのタイトルには、三語全てを含んだタイトルは2つだけでした。
現在のSEOでは、タイトルだけで上位表示できるかどうかを判断することはできません。ですが、それでもやっぱりタイトルに含まれるキーワードは重要な要素です。
実際に記事を作成する際には、ライバルサイトのコンテンツをリサーチする必要がありますが、このキーワードで検索ユーザーを満足させる記事が書ければ、上位表示も可能性がありそうです。
4. 安定的にアクセスを集められる
ロングテールSEOに取り組んでコンテンツを増やしていけば、いろいろな検索キーワードで上位表示されるようになり、安定してアクセスを集められるメリットがあります。
例えば、ビッグキーワードばかりで上位表示を狙う少数精鋭ページのWebサイトの場合は、そのうちの1ページの順位が大きく下がることがあると、アクセス数も大きく下がってしまう可能性があります。
ですが、一つひとつの検索回数が少ないロングテールキーワードで大量に作られたWebサイトは、たとえそのうちの1ページの順位が大きく下がったとしても、全体に影響を与えるようなアクセス数の下がり方はしなくなります。
5. ビッグキーワードでの上位表示を狙える
ロングテールキーワードを使ってコンテンツをつくることで、やがてビッグキーワードでの上位表示ができるメリットがあります。
例えば、「フェイシャルエステ ◯◯」のキーワードで検索ユーザーが満足できる記事を量産していれば、月間検索回数が1万回以上の「フェイシャルエステ」のSEOキーワードでも検索上位に表示されるようになっていきます。
ロングテールキーワードを網羅していけば、やがてビッグキーワードでの上位表示もできるようになり、アクセスを大幅にアップさせることにつながるんですね。
ロングテールSEO のやり方
ではここから、ロングテールSEOの具体的なやり方について解説していきます。
ステップは次のとおりです。
- キーワードを調べる
- 関連キーワードを集める
- カテゴリーにするキーワードを決める
- カテゴリーごとにロングテールキーワードを調べる
- コンテンツ(ブログ記事)をつくる
- 関連度の高いページを内部リンクで関連づける
ロングテールSEOの効果を最大にするためには、まず最初にWebサイトの構造を整えておくことが大切です。
例えとして、書道教室を営んでいる人が「書道」の専門サイトをつくるとして、ロングテールSEO対策をする場合の説明をしていきます。
ロングテールSEOのためのサイト構成とは?
まずはサイトの全体像ですが、上の図のような構造にします。WordPressを使えば、自然とこのような構造でサイトが構築できます。
一番下のカテゴリーの記事でロングテールキーワードを使ったコンテンツを作り、カテゴリーページでミドルキーワードを攻略します。
一番上のトップページでは、一番大きなビッグキーワードを設定します。
ステップ1. キーワードを調べる
まずは「書道」というキーワードが、世の中でどれほど需要があるのかをグーグルキーワードプランナーで調べてみます。
「書道」というキーワードは1万回以上の検索ボリュームがあるので、需要としてはそこそこ大きいことがわかります。
また、「書道」というキーワード以外にもサイト内で取り扱えるキーワードがあるかもしれないので、関連性のあるキーワードも見ておきます。
「習字」「書写」「毛筆」というキーワードも使えるかもしれないですね。
ステップ2. 関連キーワードを集める
「書道」というキーワードが、世の中でどんな検索のされ方をしているのかを調べるために、関連するキーワードを集めます。関連キーワードを集めたら、グーグルキーワードプランナーで検索ボリュームも調べておきます。
ステップ3. カテゴリーにするキーワードを決める
集めてきた関連キーワードの検索回数の多さを基準に、どのようなカテゴリーでコンテンツを作っていくのかを考えます。
実際にキーワードを検索してみて、どのようなページが上位表示されているのかを確認しながら、サイトのテーマに合ったコンテンツが作れそうなカテゴリーを決めていきます。
例えば、次のようなキーワードからカテゴリーを作ってみます。
- 「書道 手本」⇒「書道のお手本」
- 「書道 段」⇒「書道の段位について」
- 「書道 筆」⇒「筆の持ち方とお手入れの仕方」
ステップ4. カテゴリーごとにロングテールキーワードを調べる
カテゴリーに設定するキーワードを決めたら、各カテゴリーで記事にするためのロングテールキーワードを調べていきます。
その際に役立つ便利なツールがあります。
keysearch Beta
こちらのサイトでは、調べたいキーワードを入力して『検索』すると、関連キーワードをマインドマップとして表示してくれます。
CSVやSVGデータとして保存もできますので、カテゴリーごとに保存しておくと便利です。
例えば、カテゴリーのキーワードである「書道 筆」で検索すると、次のようなマインドマップが表示されます。
この先端部分のキーワードが、ロングテールキーワードになります。
ステップ5. コンテンツ(ブログ記事)をつくる
先ほど調べたロングテールキーワードや、集めた関連キーワードを使って、一つ一つ記事を作っていきます。
例えば「書道 筆 汚れ」というキーワードから『書道で使う筆の汚れを完璧に落とす10の方法』といった記事を書きます。
記事を書く際には、検索ユーザーのニーズを想定することが大切です。自分が検索ユーザーになったつもりで、実際にロングテールキーワードで検索をしてみます。
ライバルとなる検索1位から10位の記事を見てみて、
- 検索ニーズを満たせていない部分はどこか?
- わかりにくい部分はどこか?
- プラスアルファで説明があれば、もっとわかりやすいと感じる要素は何か?
というような部分をチェックして、自分の記事に反映させます。
あまりにもライバルが強敵だと感じたら、そのキーワードで記事を書くのは避けるか、後回しにしても良いかもしれません。
ロングテールキーワードを攻略するとカテゴリーが強くなる
検索ユーザーが満足できる記事を書いていくことで、ミドルキーワードである「書道 筆」で、カテゴリーページが検索上位に表示されるようになります。
他のカテゴリーについても上位表示されるようになれば、やがてTOPページに設定したビッグキーワードである「書道」についても、検索上位に表示されるようになっていきます。
検索回数が少ないからと言ってブログ記事の手を抜くと、ロングテールキーワードでの上位表示もされなくなり、ミドルキーワードやビッグキーワードでの上位表示も難しくなります。
つまり、ロングテールSEOとは、検索ユーザーが満足できる高品質なコンテンツを作り続けていくことが大切なんですね。
ステップ6. 関連度の高いページを内部リンクで関連づける
関連度の高いページ同士は、内部リンクで関連づけておくようにします。
アクセスを集めたい記事に内部リンクを多く送ることで、リンクを受けたページのSEO効果が高まります。関連性の高い内部リンクは、閲覧ユーザーにとっても親切な設計になりますよね。
リンクを貼る時には、アンカーテキストにもキーワードを含ませるようにしておきます。
- 激戦キーワードでも上位表示できる方法
- SEOの都市伝説は一切無視しても上位表示できる方法
- わずか30ページのサイトでも月間16万PVのアクセスを集めた方法
- Googleアドセンスで毎月60万円の報酬を獲得した方法
まとめ
ロングテールSEOとは、従来の店舗販売の概念である「パレートの法則」とは逆の「ロングテールの法則」を応用したSEO対策です。
ビッグキーワードを含んだロングテールキーワードでコンテンツを量産していくことで、アクセスアップと、コンバージョン率のアップを目指します。
検索ユーザーが満足できるコンテンツを作っていれば、やがてビッグキーワードでも検索上位に表示されるようになっていきます。
もしも現在のあなたのWebサイトの構造が、ロングテールSEOに向いていない構造だったとしたら、カテゴリーページから考え直してみてください。
コンバージョン率を高めるキーワード選定は、次の記事で解説しています。
Next⇒「【Do-Know-Go】ブログ集客の成否を分けるSEOキーワードとは?」
追伸
もしも「自分のビジネスではどんなWeb集客をすればいいの・・・?」という疑問があれば、当サイト(Web活用術。)の特別コンテンツを参考にしてみてください。
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