コピーライティングには「3つのNOT」と呼ばれる、たいへん有名な大原則があります。人を動かす文章を書きたいのなら 、頭に叩き込んでおきたい最重要原則です。
3つのNOTとは、読み手は
- 読まない
- 信じない
- 行動しない
という原則です。優れたコピーには、この3つのNOTを越える力があります。
「どうやったら集客できるブログ記事を書けるんだろう・・・?」
こんな悩みがあったとしたら、あなたが書いたブログ記事を、これから紹介する17個のコツに照らし合わせてみてください。3つのNOTを越える、反応の取れるブログ記事やメルマガが書けるようになります。
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3つのNOT (マクスウェル・サックハイムの三原則)
3つのNOTは、1900年代前半にアメリカで活躍した広告マンである、マクスウェル・サックハイム氏が残したメッセージです。
- Not Read:お客様は、あなたの広告は見ない
- Not Believe:お客様は、あなたの広告を信用しない
- Not Act:お客様は、あなたの広告を見ても行動しない
優れたコピーライティングには、この3つのNOTを乗り越える力があると言います。
サックハイム氏は、最も優れた広告人・マーケターに与えられる「マクスウェル・サックハイム賞」という賞まで生まれたほど、広告やコピーライティング業界に大きな影響を与えた人物です。
ブログ記事の場合は 4つのNOT
3NOTの原則は、集客のためのブログ記事にも当てはめることができます。
ただしブログ記事やメルマガの場合は、「Not Open:開かない」を足して、4つのNOTとして考えます。
- Not Open:読者はあなたの記事を「開かない」
- Not Read:読者はあなたの記事を開いても「読まない」
- Not Believe:読者はあなたの記事を読んでも「信じない」
- Not Act:読者はあなたの記事を信じても「行動しない」
読者は常に、他のことで忙しいことを頭に叩き込んでおく必要があります。
- 他の楽しそうな記事がある中で、あなたの記事を開いてくれるとは限りません。
- いろんな誘惑がある中で、あなたの記事を最後まで読んでくれるとは限りません。
- 他にも情報がある中で、あなたの記事を信じてくれるとは限りません。
- 他にしたいことを後回しにしてまで、あなたが勧める行動を取ってくれるとは限りません。
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成果の出る集客ブログの書き方17個のコツ
反応の取れる集客ブログの記事を書くために、17個のコツを紹介します。4つのNOTの壁をクリアするための方法です。
あなたのブログ記事では、つぎのような書き方ができているかチェックしてみてください。
1. 開かない(Not Open)壁を乗り越えるコツ 2個
- コツ1. 読みたいタイトル = ターゲット + メリット or デメリット
- コツ2. 読者の属性に呼びかけるタイトルにする
2. 読まない(Not Read)壁を乗り越えるコツ 7個
- コツ3. PREP法で書く
- コツ4. ストーリーで描く
- コツ5. 適所に写真やイラストを入れて読みやすくする
- コツ6. 一行は40文字程度までにして読みやすくする
- コツ7. 行数のブロックは最大3〜4行までにして読みやすくする
- コツ8. 行数のブロックはリズムを崩して読みやすくする
- コツ9. 適度に小見出しを入れて読みやすくする
3. 信じない(Not Believe)壁を乗り越えるコツ 5個
- コツ10. 社会的証明で信用してもらう
- コツ11. 権威性の提示で信用してもらう
- コツ12. 詳しい内容で信用してもらう
- コツ13. 自信をもって伝える
- コツ14. 理由を説明する
4. 行動しない(Not Act)壁を乗り越えるコツ 3個
- コツ15. 快楽か苦痛の理由を示す
- コツ16. 限定性を設ける
- コツ17. ベイビーステップを示す
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1. 開かない(Not Open)壁を乗り越えるコツ
読者はあなたの書いたブログ記事を、「開いてくれる」という思い込みをしていませんか?
たとえどんなに苦労して書いた素晴らしいブログ記事でも、興味を引くタイトルになっていなければ、クリックして記事を開いてくれることはありません。
「開かない」壁を越えるには、読者が読みたいと感じるタイトルにすることが大切です。
人が読みたいと思うネタは、つぎの話題についてです。
- 自分に深く関係している話題:自分に関わることが書いてあったら気になります
- 世間で話題のニュース:「まだ知らないの?」なんて書いてあったら気になります
- ミステリーな話題:「信じられない!」なんて書いてあったら気になります
- ゴシップの話題:「もう最悪!」なんて書いてあったら気になります
- 驚きの話題:「驚愕の新事実!」なんて書いてあったら気になります
- 禁断の話題:「秘密のナイショ話・・・」なんて書いてあったら気になります
- 専門家の意見:「プロが教えるテクニック!」なんて書いてあったら気になります
これらの話題と、つぎの要素が組み合わさることで注目されるタイトルになります。
- 利益性:得または損がある言い回し
- 単純性:簡単でシンプルな言い回し
- 重要性:この話題が重要である言い回し
- 具体性:数字を出すなど具体的な言い回し
コツ1. 読みたいタイトル = ターゲット + メリット or デメリット
集客のためのブログ記事の場合は「自分に深く関係している話題」と「利益性」を盛り込んだタイトルにすることで、簡単に『読みたいタイトル』にすることができます。
読んでほしいターゲットとする読者と、読むことのメリット(あるいは読まないデメリット)を盛り込みます。
例えば、スポーツジムが集客のために「健康のためにはジョギングが大切」という内容のブログ記事を書いたとします。その記事タイトルを『ジョギングで健康になろう』としても、おそらく誰も読んではくれません。
読んでもらえるタイトルにするためには、「ターゲット⇒運動不足な人」と、「メリット or デメリット⇒体を動かさないと不健康になる」を入れた、分かりやすいタイトルにします。
例え
- ✕『ジョギングで健康になろう』
- ◎『あなたは大丈夫?運動しない人の血液年齢は◯歳』
という、注意喚起の記事タイトルにすることができます。
コツ2. 読者の属性に呼びかけるタイトルにする
「自分に深く関係している話題」の中でもっとも注意を引きつけるのが、「自分の名前」が書いてあるタイトルです。
人は自分の名前には思わず反応してしまいます。例えば、Googleの検索結果に自分の名前が表示されていたら、クリックせずにはいられないですよね。
ブログ記事の場合は、読者の名前をそのまま記事タイトルにするなんてことはできませんが、想定する読者(ペルソナ)に深く関係する属性をタイトルに入れることで、思わずクリックしたくなるタイトルにすることができます。
属性は3つあります。
読者に関係する3つの属性
- 地理的属性・・・住所、勤務地など
- 人口統計的属性・・・年齢、性別、職業、役職、学歴、家族構成など
- 心理的属性・・・目標、現状、悩み、信念など
例えば、「◯◯駅から徒歩15分圏内にお住いの運動不足が気になる女性へ」というタイトルにすれば、該当する人は思わず気になってしまいます。
以上の点に注意して、開かない壁を越えるようにしてみてください。
2. 読まない(Not Read)壁を乗り越えるコツ
読者はあなたの書いたブログ記事を、「読んでくれる」という思い込みをしていませんか?
タイトルで興味を引いて記事を開いてもらったとしても、「文章構成」や「見た目」が悪ければ、最後まで読まれていない可能性があります。また、一字一句丁寧に読んでくれることもないと思った方が良いです。
読まれるための文章構成や、見た目に気をつけることが大切です。
コツ3. PREP法で書く
まずは文章構成ですが、あなたの書くブログ記事は、記事の最初に話しの要点が出てこない構成になっていませんか? 読者は記事の冒頭で要点がわからないと、安心して読み進めてはくれません。
ブログ記事をPREP法(プレップ法)にすることで、最後まで読んでもらいやすい文章構成にすることができます。
PREP法とは、簡潔で説得力のある文章の雛形です。プレゼンテーションやビジネス文書などで使われている文章構成で、つぎのような順番で記事を書きます。
- Point(要点):はじめに記事の要点を書く
- Reason(理由):要点に至った理由を説明する
- Example(具体例):理由の根拠となる具体例を示す
- Point(要点):最後にもう一度要点を書く
コツ4. ストーリーで描く
人はストーリーが大好きです。
「おとぎ話」「映画」 「ドラマ」「漫画」「泣ける話」「すべらない話」「苦労話」「成功話」・・・。たとえブログ記事の最初の方に記事の要点がなかったとしても、ストーリーなら読み進めてもらえます。
ストーリー仕立てにするためには、つぎの3つを登場させます。
- 時間
- 場所
- 人物
この3つを登場させるだけで、ストーリーは始まります。
例え
「きのうの夜遅くに、自宅でひとり、あるテレビを見ていたんですが・・・。」
読者をストーリーに引き込むためには、「衝突」「困難」「成長・解決」を盛り込むことが大切です。
コツ5. 適所に写真やイラストを入れて読みやすくする
次に見た目ですが、あなたの書いたブログ記事は、一瞬で読む気が失せてしまうような見た目になっていませんか?
極端な例えですが、「絵本」と「辞書」を比べてみたら、絵本の方が読みやすいと感じますよね。絵本の方が文字が少ないですし、絵が入っていて分かりやすいからです。
ブログ記事の場合は、絵本ほど文字を減らすことはできませんが、適所に写真やイラストを入れることで「見た目」に読みやすいと感じてもらうことができます。
ただし、読者をグイグイと引きつける濃い内容の記事なら、あまり気にしなくても大丈夫です。
コツ6. 一行は40文字程度までにして読みやすくする
文章の一行は40文字くらいまでだと読みやすくなります。
一行が50文字以上の長さになると、視線を横に移動するのがしんどくなって、読み進める意欲をなくしやすくなるからです。
さらっと読めるかどうかが、ブログ記事では大切な要素です。
コツ7. 行数のブロックは最大3〜4行までにして読みやすくする
パソコン画面を基準にした場合は、行数のブロックは、できれば3行までにして、一行空けた方が読みやすくなります。5行以上の文章が続くと、「黒い塊で読みづらい」という印象を持たれてしまい、離脱につながります。
コツ8. 行数のブロックはリズムを崩して読みやすくする
同じ行数が続くと、見た目が単調になってしまい、これも離脱につながります。
例えば音楽で、「♪・♪・♪・♪・♪・♪・・・」という単調なリズムがずっと続くと、眠たくなってしまいませんか? そのリズムが「♪・♪♪♪♪・♪・♪♪♪・♪・・・」と変化があれば、眠たくはならないですよね。
文章もこれと同じで、なるべく単調に見えないようにします。
例えば、「2行、2行、2行、2行・・・」と同じ行数を続けるのではなく、「2行、3行、1行、3行・・・」と変化をつける工夫をします。
コツ9. 適度に小見出しを入れて読みやすくする
単調なリズムを崩すためにも、適度に小見出しを入れることが大切です。興味を引く小見出しであれば、流し読みをしていた読者の興味を本文に戻すことができます。
以上の点に注意して、読まない壁を越えるようにしてみてください。
3. 信じない(Not Believe)壁を乗り越えるコツ
読者はあなたの書いたブログ記事を、「信じてくれる」という思い込みをしていませんか?
あなたのファンだけしか読まないブログなら問題ありませんが、初めてあなたのブログ記事を読む読者にとっては、記事の内容を信用できる要素を追加することが大切です。
コツ10. 社会的証明で信用してもらう
一番簡単なのは、社会的証明を使います。
社会的証明とは、「自分の行動や価値基準は、周りの人たちの行動や考え方に依存する傾向がある」という社会心理学の理論です。簡単に言えば、多くの人は周りの人に同調するということです。
例えば、行列のできているお寿司屋さんを見れば、「大勢の人が並んでいるんだから、美味しいんだろうな」と考えてしまいませんか? 自分は食べたこともないのに、そのお寿司屋さんを信用したことになります。
これは誰にでもある経験ですよね。
ブログ記事を信用してもらうには、Facebook・Twitter・Google+ などからの「いいね!」の数やフォロワー数を表示させることで、社会的証明をすることができます。メルマガを発行しているのなら、購読者数の表示も有効です。
フォロワー数がまだ少ない場合は、積極的に表示する必要はありません。その場合は、つぎのコツを使って信用してもらうようにします。
コツ11. 権威性の提示で信用してもらう
あなたが何かしらの機関に所属していたり、資格や実績を持っている場合は、その権威性の証明をすることで、読者の信用を獲得することができます。
また、権威は伝染します。
ブログ記事に権威者の名前を出したり、権威者の言葉や、権威のある機関からのデータを引用することでも、信用を得られることができます。
例えば「私はAという結論に至りました。」という一文よりも、「世界的科学者のB氏も指摘していたとおり、私もAという結論に至りました。」という一文にした方が、説得力を感じますよね。
読み手に信用してもらうためには、社会的証明や権威性の提示も含まれる「7つの証明」を文章に取り入れることが効果的です。
コツ12. 詳しい内容で信用してもらう
ブログ記事に書く内容は、詳しく具体的に書くことで信用してもらいやすくなります。
例えば、『ブログとは何か?』を説明するとしたら、
と説明する場合と、
と書いた場合では、信用度が変わってきませんか?
何かを伝える時には、必要な事柄について『詳しい』ことが伝われば、信用度が上がります。
コツ13. 自信をもって伝える
信用度を上げるうえで大切なことは、自信をもって伝えることです。
例えば、ある商品を買おうかどうしようか迷っている時に、店員さんが
- 「この商品は、良いかもしれませんよ」
- 「たぶん、良い商品だと思います」
- 「良い商品みたいですよ」
なんて言ってきたとしたら、きっと買う気がなくなってしますよね。
ブログ記事にしても、自信をもって伝えることが大切です。そのためには、なるべく言い切る形で文章を終えるようにします。
コツ14. 理由を説明する
人は、常に「理由」を求める生き物です。行動するにしても、理由がわかっている場合とわからない場合とでは、積極性が変わってきます。
例えば、「今すぐ逃げて!」と言われたとしたら、「なんで?」と思ってしまいませんか?
それが、「車が猛スピードで突っ込んでくるから今すぐ逃げて!」と言われたとしたら、躊躇なく行動できますよね。
ですのでブログ記事でも、何かを主張したとしたら、その都度、主張に至った理由を説明するようにします。
- このブログ記事を読むべき理由は何か?
- このブログ記事で主張する根拠は何か?
- このブログ記事を読んで行動する理由は何か?
これらの理由を説明することで説得力が生まれ、文章を信用できるようになります。
以上のコツを意識して、信じない壁を越えるようにしてみてください。
4. 行動しない(Not Act)壁を乗り越えるコツ
読者はあなたの書いたブログ記事で、自然と「行動してくれる」という思い込みをしていませんか?
たとえあなたのブログ記事を、開いてくれて、読んでくれて、信じてくれたとしても、簡単に行動はしてくれません。読者に行動してもらうためには「行動するための理由」と「今すぐできる簡単な第一歩目」を示してあげる必要があります。
コツ15. 快楽か苦痛の理由を示す
人の行動は、大きく分けると2つの理由によって引き起こされます。
- 快楽を得るため
- 苦痛を避けるため
例えばあなたが、まだ眠い目をこすってでも、朝早く起きて仕事の準備をする理由は何ですか?
遅刻して「気まずい思いをしたくないから」かもしれません。安定した収入を得られなくなって、「貧乏な生活はしたくないから」かもしれません。あるいは仕事をすることが大好きで、「楽しいから」かもしれません。
快楽を得るためか、苦痛を逃れるために行動しているはずです。
集客のためのブログ記事では、この2つのうちのどちらか、もしくは両方を示してあげることで、読者は行動する気になります。
例えば、先ほど例にあげたスポーツジムのブログ記事では、運動することで「体が健康的になる」メリットを示すか、運動しないことで「体が不健康になる」デメリットを示します。
人は「快楽を得たい欲」よりも、「苦痛を避けたい欲」の方が2倍以上大きいという実験結果があります。これをプロスペクト理論と言います。
プロスペクト理論を考えれば、促進商品ではポジティブなメリットを提示して、予防商品ではネガティブなデメリットを提示することが有効です。
コツ16. 限定性を設ける
読者に今すぐ行動してもらうためには、限定性を設けるようにします。
人はいつでもできることについては、先延ばしにする傾向があります。明日が今日と同じなら、今すぐ行動をする必要がないからです。
先ほどのプロスペクト理論を用いれば、人は失う恐怖を避けたい傾向があります。ですので、「◯日までしかチャンスはありません」「◯個しかありませんのでお早めに」といった案内をすることで、今すぐ行動する理由をつくります。
限定性には3種類あります。
3種類の限定性
- 期間・・・◯日まで、◯曜日のみ、など
- 数量・・・先着◯名様、限定◯個、など
- 条件・・・メンバーのみ、初回のみ、など
コツ17. ベイビーステップを示す
読者に行動を求める場合には、ベイビーステップ(今すぐできる簡単な第一歩目)を示してあげる必要があります。「これくらい、わざわざ言わなくてもわかるだろう」と、何かを省略したりはしないようにします。
例えば、スポーツジムへの入会を勧めたい場合に、「会員登録をしてください」と言ったとしても、なかなか反応を取ることはできません。
「会員登録をするためには、まず何をすればいいの?」という、今すぐできる、もっとも簡単な第一歩目を示してあげることが大切です。
電話で受け付けているのなら「今すぐ◯◯◯-◯◯◯へ電話して『入会申し込みの件で電話しました』とお申し付けください」と示します。Webサイトで申し込みができるなら、「1分でできる簡単登録はこちらをクリック!」と、行動を示してあげます。
これらのコツで4つのNOTの壁を乗り越えることを心がければ、反応の取れるブログ記事を書くことができます。
まとめ
コピーライティングや集客ブログなど、人に行動してもらうための文章を書く場合には、「3つのNOT」という最も重要な大原則があります。
ブログやメルマガに関しては、「Not Open」を加えた4つのNOTの壁を越える必要があります。
- Not Open:開かない
- Not Read:読まない
- Not Believe:信じない
- Not Act:行動しない
あなたがブログ記事を書く時には、「今はどのNOTの壁を越えるための文章なのか?」を意識して書いてみてください。壁を乗り越える文章が書ければ、反応の取れるブログ記事になります。
追伸
もしも「自分のビジネスではどんなWeb集客をすればいいの・・・?」という疑問があれば、当サイト(Web活用術。)の特別コンテンツを参考にしてみてください。
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