あなたのWebサイト(ブログ記事)を検索上位に表示させるためには、検索エンジンが検索順位を決定する仕組みを知っておくことが大切です。
なぜなら、検索上位を狙うための内部SEO対策とは、検索エンジンが理解しやすいページにするための対策だからです。
この記事では、次の解説をします。
- 検索エンジンとは何か?
- 検索順位はどうやって決定するのか?
内部SEO対策を理解する事前知識として、確認してみてください。
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検索エンジンとは
検索エンジン(Search Engine)とは、調べたいキーワードを入力すると、“キーワードにふさわしい順番” で表示してくれるシステムのことです。“ふさわしい” とは、検索ユーザー(検索する人)の役に立つであろうと思われる順番のことです。
例えば、検索サイトで「楽しい 映画」と入力すると、次のように順位付けをして表示してくれます。
検索結果1位のコンテンツ記事を読んで満足できたなら、検索エンジンは “キーワードにふさわしい順番” に結果を表示できたことになります。
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検索エンジンの種類
世界中では、いくつもの企業が検索エンジンを開発して運用しています。
ただし世界でのシェア率は、Googleの検索エンジンが92%ほどを占めていて、ほぼ一強状態です。日本でも Googleのシェアは75%を占めています。
ここでは、日本で使用されている検索エンジンのトップ5を紹介します。
- Yahoo!
- Bing
- Baidu
- DuckDuckGo
1. Google:検索エンジンの絶対王者
先ほども紹介したとおり、「わからなかったらググれ」という言葉も生まれているほど、世界にある検索エンジンの中で、ほぼ一強状態なのが Google(グーグル)です。
- Webブラウザ「Google Chrome」
- メールサービス「Gmail」
- 衛星写真を使った地図サービス「Google Earth」
など、Googleはインターネット関連の新たな技術トレンドを次々に生み出して、利用者の満足を集めることに努めています。
2. Yahoo!:インターネット初心者が使いやすい検索エンジン
Yahoo!(ヤフー)は、Yahoo! JAPANで利用できる検索エンジンです。ただし、Yahoo! JAPANでは2012年から Googleの検索エンジンが採用されており、Googleとほとんど同じ検索結果になります。
日本では、Googleと Yahoo!を合わせてシェア率が95%ほどを占めています。
ですので、SEO対策は Googleの検索エンジンについて考えれば十分ということになります。
3. Bing:アメリカでは第二位を占める検索エンジン
⇒ Bing
Bing(ビング)は Microsoftが提供する検索エンジンです。「意思決定エンジン」というコンセプトを掲げて、他の検索エンジンとの差別化を図っている特徴があります。
4. Baidu:中国では第一位を占める検索エンジン
⇒ Baidu
Baidu(バイドゥ)は、中華人民共和国の企業「百度(バイドゥ)」が提供する検索エンジンです。中国国内では最大のシェアを占めています。(日本語ではほぼ使えません)
5. DuckDuckGo:プライバシーが守られる検索エンジン
DuckDuckGo(ダックダックゴー)は、検索ユーザーの利用履歴などの記録保存をしない検索エンジンです。
「何を検索したのか」「どんなサイトを閲覧しているか」といった個人情報の収集がされないので、安全にこだわる人には最適な検索エンジンです。
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Google検索エンジンが順位を決める仕組みとは?
では次に、内部SEO対策をする際に重要になる、Google検索エンジンの順位決定の仕組みを解説します。
Google検索の順位決定は、次の3つのステップで進みます。
- クローリング:GoogleがWebページ(ブログ記事)を発見する
- インデックス:GoogleがWebページを検索エンジンに登録する
- ランキング:GoogleがWebページの検索順位を決定する
ひとつずつ、解説していきます。
検索エンジンの仕組み 1. クローリング
ブログ記事を公開すると、「クローラー」と呼ばれる検索エンジンのロボットが自動で巡回して、あなたの記事を発見します。
クローラーは任意のタイミングで、情報収集のためにブログへ巡回しにきます。ただし一回だけの巡回では、ページ情報の断片しか収集されません。
クローラーは何度も巡回することで、ページのすべての情報を収集しようとします。例えるなら、小さなアリが大きな餌を巣に運ぶために、何往復もして餌の欠けらを運ぶイメージです。
このクローラーが集めた情報を元に、検索ランキングが決定していきます。
クローラーとは何か?を詳しく解説
クローラー(Crawler)とは、インターネットにつながっているWebサイト・画像・動画などの情報を周期的に取得して、自動的に巨大な検索データベースに格納(インデックス化)する自動巡回プログラムのことです。
『這う』を意味するクロール(Crawl)から名付けられました。
「検索ロボット」「サーチボット」とも呼ばれます。
クローラーは Webページ内にあるリンクを発見することで、次々にリンクを巡回します。世界中の無数に張り巡らされたリンクをクモの糸に例えて、その糸を自由に渡り歩くことから「スパイダー」とも呼ばれます。
人に例えるなら、どこのサイトにどんな情報が書いてあるのかをチェックして回る、調査員のようなイメージですね。
クローラーが取得するファイルの種類
クローラーは、Webサイトの次のようなファイルからテキスト情報を読み込んで、ページの内容を理解しようとします。
- HTMLファイル
- PHPファイル
- JavaScriptで生成されるリンク
- Flashの中にあるリンク
- Wordや PowerPointなどによって作成されたファイル
クローラーがファイルの内容を理解する例え
例えば、人間の見た目では Webサイトは次のように見えていますよね。
同じページでも、クローラーの場合は次のように見えます。
例えば、HTMLファイル内に次のような記述(タグ)を発見することで、クローラーはファイルの構成を理解することができます。
HTMLの記述
- <strong>接触回数が増えるほど、選ばれやすくなる</strong>
- <a href="◯◯">ザイオンス効果とは?会えば会うほど好きになる単純接触の“得と損”</a>
- <h3>ツァイガルニク効果</h3>
クローラーの理解
- クローラー:「<strong>タグがあるから、ここは重要なテキストだな」
- クローラー:「<a>タグがあるから、ここはリンクだな」
- クローラー:「<h3>タグがあるから、ここは3番目に重要な小見出しだな」
ですので内部SEO対策では、クローラーにブログ記事の内容を正しく伝える記述の仕方が大切になります。
クローラーの巡回頻度
インターネットにつながっていれば、クローラーはできるだけWebサイトを巡回して情報収集をしようとします。ですが、すべてのページに対して、同じ頻度で巡回されるわけではありません。
一般的に、クローラーが頻繁に訪れるページには、次のような特徴があります。
- 新しいコンテンツを頻繁に更新するWebサイトのページ
- 検索エンジンが重要であると判断したページ
ですので、重要度が低いと判断されたページばかりのWebサイトで、さらに更新をあまりしていない場合は、Googleの検索データベースに格納(インデックス)されるまでに時間がかかることになります。
また、クローラーの巡回頻度が少ない場合は、ページの情報が少ないために検索上位になることが難しくなります。目安としては、一日平均60〜80回クローラーが巡回すると、SEO効果が現れてくると言われています。
つまりクローラーに対しては、次の3つのSEO対策をします。
- なるべく早くサイトに来てもらう対策
- 頻繁に巡回してもらう対策
- ページ情報を正しく読み取ってもらう対策
検索エンジンの仕組み 2. インデックス
クローラーが収集した情報は、Googleの検索データベースに格納されます。これを「インデックス化される」と言います。
例えば、「楽しい 映画」というSEOキーワードでGoogle検索した時に、検索結果画面の左上に表示される『約117,000,000件』という数字が、Googleの検索データベースにインデックスされている「楽しい 映画」に関連する件数です。
もしも、あなたの公開したブログ記事がGoogleの検索データベースにインデックスされていなければ、検索してもランキングには表示されないことになります。
インデックスの確認方法
あなたのブログ記事(Webページ)がインデックスされているかどうかを確認するには、『site:』に続けて、調べたいURLを入力して検索します。
例えば、「https://swingroot.com/golden-circle-theory」の記事がインデックスされているかを調べたければ「site:https://swingroot.com/golden-circle-theory」と入力します。(https://は省略可)
インデックスされていれば、検索結果に表示されます。
検索エンジンの仕組み 3. ランキング
インデックスされた全てのページ情報を元に、Googleの検索エンジンが評価して順位付けを行ないます。どれだけ検索エンジンが理解しやすいページ情報がインデックスされるかで、検索順位が変わる可能性があるんですね。
この順位付けの評価基準のことを「検索アルゴリズム」と言います。
検索アルゴリズムは、検索ユーザー(検索する人)のニーズに合った検索結果が表示できているかをチェックして、毎日のように改良が加えられています。
“キーワードにふさわしい順番” に表示できなければ、Googleの検索エンジンを使ってくれるユーザーがいなくなるからですね。
アルゴリズムのアップデートは、「パンダアップデート」や「ペンギンアップデート」と呼ばれる大規模なものから、名前がつかないような小さなものまで存在します。
そのため、検索結果の順位も毎日のように入れ替わる可能性があります。
検索順位は相対的な結果
つまり、検索順位はインデックスされたページ情報を元に行われるため、常に相対的な順位だということです。
テストの点数に例えるなら、あなたのブログ記事の点数が90点の内容だったとしても、周りのブログ記事の点数が、95点、93点、97点だったりすれば、順位は低くなるということです。
逆に、あなたのブログ記事の点数が60点でも、周りのブログ記事の点数が、55点、43点、47点だったりすれば、順位は高くなるということですね。
ですので、ライバルがいないような内容であれば検索順位を上げるのは優しく、優秀なライバルが多い内容であれば検索順位を上げるのが難しくなります。
Googleの評価基準は200個以上もある?
コンテンツを評価するための具体的なアルゴリズムの内容は、公開されていません。
ですが Googleの数々の発表から、順位を決めるためのアルゴリズムには200以上の指標があることが推測されています。
イギリスのSEO会社MOZが2015年に発表した研究によると、検索ランキングに関わる重要なトップ9は次の要素であるとしています。
- Webサイト(ドメイン)全体についた被リンク
- ページごとについた被リンク
- ページごとのキーワードに見合ったコンテンツ品質
- ページごとの読みやすさや独自性のコンテンツ品質
- 自然検索ユーザーの量・サイト内回遊度・クリック率など
- Webサイト外でのニュースやプレスでの露出度
- ドメインにキーワードが入っているか
- ドメイン名の長さ・SSL認証など
- SNSシェア・ツイートなどの数
SEO対策では、これらの要素を考えてWebサイトやコンテンツ(ブログ記事)を作る必要があるということです。
内部SEO対策とはクローラビリティの向上を目指すこと
検索エンジンの仕組みがわかったことで、内部SEO対策についての理解が深まったと思います。つまり内部SEO対策とは、『検索エンジン』にWebページの内容をわかりやすく伝えるための対策だと言えます。
サイト内の構造を適切に整えてクローラーが巡回しやすくすることを、「クローラビリティを向上させる」という言い方をします。
クローラビリティが向上すれば、クローラーがページを発見しやすくなり、テキスト情報を読み取りやすくなります。
ですので、クローラーに正しいページ情報を伝えるためには、サイト内のファイルを適切に書くことが重要です。
人間の見た目で例えるなら、きちっと整理整頓された書類なら内容を理解しやすいですし、乱雑に書かれた書類なら重要な箇所も見逃してしまうような感じですね。
2つの内部SEO対策
つまり内部SEO対策では、次の2つの対策をします。
- クローラーにスムーズに巡回してもらうための対策
- 検索エンジンが理解しやすいページにするための対策
クローラーにいち早くブログ記事を見つけてもらって、スムーズに巡回してもらうための対策は、「内部SEO対策|クローラーにWebサイトを巡回させる9つの方法」の記事で解説しています。
検索エンジンが理解しやすいページにするための対策は、「SEOライティング13のコツ|検索1位表示を目指す鉄板ワザを解説」の記事で解説しています。
- 激戦キーワードでも上位表示できる方法
- SEOの都市伝説は一切無視しても上位表示できる方法
- わずか30ページのサイトでも月間16万PVのアクセスを集めた方法
- Googleアドセンスで毎月60万円の報酬を獲得した方法
まとめ
Googleの検索エンジンが順位付けをする仕組みは、次の3ステップで進みます。
- クローリング
- インデックス
- ランキング
あなたのWebページを検索上位に表示させるための内部SEO対策では、次の2つの対策をすることが大切です。
- クローラーの巡回頻度を増やすこと
- 正確なページ情報をインデックスしてもらうこと
なにより重要なことは、検索ユーザーの役に立つコンテンツを作ることです。
検索上位に表示されるコンテンツの作り方は、次の記事で解説しています。
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