仕事術

印象操作に気をつけろ!身近に潜むプロパガンダ7つの法則

印象操作 による プロパガンダ

政治家やテレビのコメンテイターの言動で、ある事柄について印象が変わったとしたら、それは印象操作情報操作プロパガンダを受けたのかもしれません。

  • 印象操作:言動や服装で人に与える印象をマネジメントすること
  • 情報操作:情報を制限することで人に与える印象をコントロールすること
  • プロパガンダ:意図した方向へ人の行動を仕向けようとする宣伝活動のこと

例えばテレビ番組では、ある政党の批判をすることで、特定の政党に悪いイメージを植え付けることができます。また、あるニュースを意図的に報道しないことで、ある団体のイメージを守ることもできます。

いわゆる「偏向報道」で見られる光景ですね。

印象操作や情報操作は、テレビや新聞の世界だけではなく、身の回りでも頻繁に行われています。例えば、合コンの席で「・・・A君はすぐに女に手を出すから、キミも気をつけた方がいいよ」なんていう発言は、A君を貶めるための印象操作ですよね。

この記事では、印象操作で使われるプロパガンダの7つの法則についてお話しします。

どのようにして印象操作が行われるのかを知ることで、あなたの身近に潜む扇動のレトリックを見抜けるようにしてください。

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印象操作 とは

印象操作とは舞台での演技

本来の「印象操作」は、一般的に使われる意味とは少し違いがあります。

本来の「印象操作」は、社会的コミュニケーションについて研究したアメリカの社会学者アーヴィング・ゴッフマン(Erving Goffman)氏が、1956年に刊行した著書『The Presentarion of Self in Everyday Life(日本語訳:行為と演技―日常生活における自己呈示)』の中で使った概念です。

ゴッフマン氏は、人は社会生活の中にあるいろいろな「舞台」で「役割」を期待されていて、その期待に応えるために、自分の言動をコントロールして「演技」をしていると考えました。

例えば、あなたが職場で役職を持っているのなら、職場という「舞台」では、その役職(役割)に見合った立ち振る舞い(演技)が期待されますよね。

普段は甘えん坊だったとしても、仕事をする時にはキリッとした言動を心がけているかもしれませんし、普段はカジュアルな服装が好きだったとしても、仕事の時にはスーツを着ているかもしれません。

このようなコントロールを、ゴッフマン氏は「印象操作」と呼びました。ゴッフマン氏が注目したのは印象の「マネジメント」であって、「操作」というニュアンスではありませんでした。

ちなみに、自分の印象を良くしようとする印象操作のことは、セルフ・プレゼンテーション(自己呈示)と言います。

一般的に使われる印象操作とはプロパガンダに近い?

一般的に耳にする「印象操作」という言葉には、意図的な言動によって相手の判断を誘導するような、なにか悪い印象がありますよね。

それは2017年に、安倍首相が国会答弁で

「そういうレッテル張りはやめましょうよ。そうやって印象操作を一生懸命されていますけれども・・・」

という発言をしたことで、『印象操作』という言葉が広まったためです。

良くないイメージの場合は、意味としては「プロパガンダ」の方が近いかもしれません。

プロパガンダ とは

プロパガンダ(propaganda)とは、特定の思想によって個人や集団に影響を与えて、その行動を意図した方向へ仕向けようする「宣伝行為」のことです。

大きなくくりで捉えると宣伝広告のことですが、企業が行う「広告:advertising」や「PR:Public Relations」とは区別されています。

現在では、特に政治的な宣伝行為として扱われ、大衆操作や洗脳というニュアンスが含まれています。

プロパガンダの語源は「植物の再生産」

教会

元々の「プロパガンダ」の語源は、ラテン語の「propagare:伸ばす・繁殖させる」と言われています。

植物の切り枝や挿し枝などを定着させる「再生産」を意味することから、『誇張させる・増大させる』という意味で使われるようになり、キリスト教の布教活動の中で使用されていました。

この「プロパガンダ」という言葉は、1622年にカトリック教会が布教の際に設置された『布教聖省(Congregatio de Propaganda Fide)』に用いられたことで、対立勢力からは悪い意味として扱われるようになりました。

また、第二次世界大戦後のアメリカでは、ナチスのゲッペルスによる国際宣伝を特定して「プロパガンダ」と呼ぶ風潮があったことから、日本では悪いイメージとして定着しています。

扇動のためのプロパガンダは、情報操作によって行われます。

情報操作 とは

情報操作とは、ある意図をもって与える情報を制限したり、虚偽や改変をすることで、印象や判断結果に影響を与えようとする行為を指します。広い意味では、広告などの商業活動も含まれます。

例えば、長いインタビューの一部を切り取って、発信者の都合の良いように編集をしたり、アンケート結果が意向に沿うように、あらかじめアンケートを記入する人を選別したりします。

情報操作は、第二次世界大戦頃から、プロパガンダのためにラジオや映画などで行われるようになりました。当時は、現在のようにインターネットで誰でもすぐに情報を手に入れられなかったので、受け取る側は簡単に信じてしまう傾向がありました。

小さな頃、買ってほしいオモチャがあった時に「クラスのほとんど全員が持ってるよ」と、お母さんにウソをついたことも、小さな情報操作ですね。

印象操作で使われるプロパガンダ 7つの法則

プロパガンダ 7つの法則

アメリカの宣伝分析研究所では、第二次世界大戦中に情報操作の研究が行われ、「政治宣伝のための7つの法則」が見出されました。

政治宣伝のための7つの法則は、次のとおりです。

  1. ネーム・コーリング
  2. 華麗な言葉による普遍化
  3. 転換
  4. 証言利用
  5. 平凡化
  6. カードスタッキング
  7. バンドワゴン

ポイントは、『敵が悪い存在であることを強調』し、『自分を正当化』し、『誘導する行動が正しいと感じさせる』ことです。

政治活動のような大きなものではなくても、テレビや新聞、あなたの身の回りにも潜む、扇動の法則です。

1. ネーム・コーリング

ネーム・コーリングとは、レッテル貼りのことです。攻撃対象をネガティブなイメージと結びつけて、憎悪や恐怖の感情に訴え、『敵が悪い存在であることを強調』します。

テレビ討論会では、「あなたは何も知らないんだね」「また嘘をついた!」などと、レッテルを貼る様子が伺えますよね。

もしも、飲み会などで「この人って、チャラい性格してるよね」「それって、みんなから嫌われる発言だよ」と、悪いイメージの言葉を使ってあなたを表現してくる人がいたとしたら、相手はあなたの発言力をなくそうとしている可能性があります。

2. 華麗な言葉による普遍化

綺麗な言葉による普遍化とは、単純に言うと『正当化』のことです。扇動者の言動をキレイな言葉で飾り立てて正義を強調し、共感を煽るために行われます。

「一億総活躍社会」「都民ファースト」など、スローガンを掲げることで政治活動を行いやすくしていますよね。

もしも、あなたの奥さんが「あなたを喜ばせるために、いつまでもキレイでいるためよ」と言って、美容や服飾などにお金をかけているとしたら、散財を正当化させるための発言かもしれません。

3. 転換

転換とは、いろいろな権威や威光を使って、扇動者の言動や目的が正しいことを強調することです。こちらも『正当化』のために行われます。

「◯◯の世界では常識ですよ」「法律を知っていればこんな判断はしません」というように、権威を借りることで自分の言動を後押しします。

もしも、あなたに対して「スティーブ・ジョブズが言ってたんですが・・・」と、権威の象徴を出して何かをアピールしてきたとしたら、相手は自分の主張の正当化をしようとしている可能性があります。

4. 証言利用

証言利用とは、尊敬される権威ある人物に扇動者の意見や目的が正しいことを証言・後援させることです。『誘導する行動が正しいと感じさせる』ために行われます。

テレビニュースでは、問題に詳しい専門家や教授が登場しますよね。扇動者が自分の意見に賛同してもらうために権威ある人物に発言を促したとしたら、証言利用が考えられます。

もしも、「あなたと別れたい」と申し出てきた奥さんが弁護士を連れてきたとしたら、離婚が正しい選択であることを説き伏せに来たということですね。

5. 平凡化

平凡化とは、扇動者が大衆と同じ立場や境遇であることを強調することです。安心感や一体感を引き出し、仲間であることをアピールします。

例えば、「私たちは戦いを恐れてはいけないのです!」のように、『私たち』という言葉を使うことで一体感を強調します。

もしも、話し相手が「私たちっていつも一緒だったでしょ」「共に苦労してきた仲間じゃないか・・・」と言ってきたら、その先に誘導が待っているかもしれません。

6. カードスタッキング

カードスタッキングとは、トランプのイカサマを指す言葉です。扇動者にとって都合の良いことは強調し、不都合なことは矮小化したり隠蔽する情報操作のことです。敵の悪さを強調したり、扇動者が有利であることを強調するために行われます。

この情報操作は、テレビの比較グラフなどでも見られます。

グラフの目盛りが不均一だったり、目盛りが未記載だったり、目盛り幅の違う別のグラフを並べて比較して、言いたい主張を強調します。

もしも、あなたに “おいしい話” を持ってきた人物が、“おいしい証拠” ばかりを見せてきたとしたら、その証拠にはカードスタッキングが使われているかもしれません。

7. バンドワゴン

バンドワゴンとは、パレードの先頭の楽隊車を指す言葉です。その意味は、大勢の人が賛同していることを強調することです。同調性に訴え、『誘導する行動が正しいと感じさせる』ために行われます。

例えば報道番組で、何かの議題に賛成や反対をしている人数を強調した場合は、同調性に訴えている可能性があります。

もしも、話し相手が「最近、めちゃくちゃ流行ってるよ」「90%は失敗するよ」と、人気度や数字をアピールしてきたとしたら、何かの誘導が待っているかもしれません。

関連記事:バンドワゴン効果とは?行列に並びたくなる心理とビジネスでの使い方

政治宣伝のための7つの法則はマーケティングにそっくり応用できる

「政治宣伝のための7つの法則」は、マーケティングにそっくり応用することができます。

ポイントである、『敵が悪い存在であることを強調』『自分を正当化』『誘導する行動が正しいと感じさせる』をそれぞれ変換してみると、わかりやすいと思います。

  • 敵が悪い存在であることを強調 ⇒ 顧客が成功できない原因を強調
  • 自分を正当化 ⇒ 商品が正しい存在であることをアピール
  • 誘導する行動が正しいと感じさせる ⇒ 購入の選択が正しいと感じさせる

大きなくくりでは、プロパガンダと宣伝広告は同じだということが、よくわかりますよね。

まとめ

相手が誘導してくる印象操作や情報操作を見抜くためには、与えられる情報を鵜呑みにせず、まずは疑ってみることが大切です。

相手が植え付けるレッテルは、印象の誘導を促していないかを考えます。相手のキレイな言葉にも注目し、正論ばかりの場合はロジックを問いただします。

ある専門家が意見を発言したら、同じ専門分野の反対意見にも注目します。相手が自分と同じ立場を強調してきたら、本当に同じ立場なのかを見極めるようにします。

数字は操作することができるので、提示される数字が正しいかどうかを冷静に判断します。また、耳障りの良い言葉ばかりで気持ち良くさせてくる相手にも注意が必要です。

これらのことに注意をすれば、身近なプロパガンダを見抜くことができます。また、「政治宣伝のための7つの法則」をマーケティングの視点で見てみれば、誇大広告を見抜くこともできますね。

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